人の気配がしてくる
朝4時を過ぎたあたりから町に、というか国道沿いに人の気配が漂い始めた。夜の闇もいくぶん薄くなり、気の早い人が犬の散歩をしている。このくらいの時間になると僕も「あ、早朝ジョギングしてる人だ」くらいに見えるだろう。
残りの距離を走りきるため、久しぶりに見つけた牛丼屋さんでエネルギーを補給することにした。
30キロくらいまでずっと左足にしびれがあったのだが、牛丼食べて少し休んだらほとんど気にならなくなっていた。心なしか気分も晴れやかだ。どう表現したらいいのかわからないが、すがすがしい、とでも言おうか。
エネルギーが人を動かしているという事実を実感した。
やっぱりマラソンは大会に出るべきだ
こうして自分だけで走ってみるとマラソン大会のありがたさが身にしみて感じられる。
沿道には応援してくれる人たちがいるし給水所もトイレもある。道を渡るときに歩道橋を使わなくてもいいし(歩道橋が意外と足にくるのだ)道に迷う心配もない。いざとなればリタイヤだってできる。
来年はレースで走りたいものです(東京マラソン、あたるといいな)。
しばらく記録が途切れていました
この次からいきなり写真が明るくなったと思ったら茅ヶ崎市に突入していた。
残り5キロくらいの走りはほとんど覚えていないし、ボイスレコーダーにも何も録音されていなかった。写真を撮るためにいったん立ち止まって三脚をセットすると、再び走り出すことがひどく辛かったのは覚えている。だから写真が少ないのだ。
ちょっと体的には度を超した感じがしないでもないが、いよいよ茅ヶ崎市に入ったことは喜ばしい。ゴールの駅まであと1キロちょっとといったところか。
そんな折り、僕の目の前の踏切が降りた。たくさんの人を乗せた電車が目の前を通過していく。
時計を見たら、すでに朝6時だった。始発を待って帰った人に抜かされたのだな、と思った。
でも始発に負けたとか、そんなことどうでもよくなっていた。負け惜しみではなく、本当にどうでもよかった。そんなことより早く家に帰りたかった。
ただ、知ってる場所に帰ってきた!という興奮からか、このあたりのなんでもない風景をむやみに撮った写真が大量に残っていた。たぶん嬉しかったんだと思う。
始発を待った方がいい
終電を逃してもフルマラソンくらいの距離ならば始発を待つより走って帰った方が早い。と言いたかったのだ、結論で。しかし結果的に始発に負けたからそうも言えない。どうしよう。
今回のチャレンジでぎりぎりわかったことは二つだ。
・グーグルマップの経路検索は車道の話だ。走るともっと長いから気をつけろ
・マラソンは大会に出て走った方がいろいろと都合がいい、気をつけろ
実用的な話がまったくできなくて申し訳ありません。あと、普段走る練習しないでいきなりマラソン走るのはやめた方がいいと思います。一応、念のため。
いま二日経ちましたがまだひざが笑っています。