牛乳は薄めて使う調味料だった
水2:牛乳1の牛乳水は万能な液体なので水の代わりに使っていきましょう。料理に使ってもいいし、飲み物に混ぜるのもよいものです。
僕はこれまで牛乳は飲み物だと思ってましたが、考えてみればシチューを作る時は普通に調味料として使うし、かなり調味料なものだと気づきました。たぶんカレーを作る時に混ぜてもいい(普通にやってる?)。
目の前にあっても見えてないものってまだまだあるもんですね。
以前、『ワインとストロングゼロは薄めたほうがウマイ』という記事を書いた。実際、ストロング系の缶チューハイは炭酸水で薄めたほうがちょうどいい濃度でおいしいと思う。安いワインも薄めると飲みやすくなる。
その後、なんとなく牛乳を水で薄めてみたら、あらやだ、これって薄めて使うとすごくいいじゃない!薄めて使う調味料だったのね!と視点が変化したのでお知らせいたします。
読んだら試してみたくなると思うので、普段買わない人も今日は牛乳を買って帰ってください。
牛乳を水で薄める様子を見ると美味しくなさそうだし変な感じがします。でも、よく考えればシチューを作る時は水で野菜や肉を煮込みながら途中で牛乳を足します。同じことじゃないですか。
なぜ変に感じるんでしょう。絵の具がついた筆をバケツで洗ってる時に似てるから?食べ物っぽさを失う?
ちなみに、薄めた牛乳の味は、そのまま飲むと豆乳に似ています。
ちょいちょい朝食でカップ麺を食べるのですが(手軽だし温かいし)、そこに余ってた牛乳を足したのが最初でした。
牛乳でカップ麺、特にカップヌードルシーフード味を作るというのは、いにしえからインターネットに伝わる古典です。当サイトでも以前、ライターのべつやくさんが色んなカップ麺で試しています。
コチラ『カップヌードル以外でも牛乳で』
僕もたまにミルクシーフードヌードルを食べていたのですが、どうも『重い』。40歳すぎると牛乳だけで作ったカップヌードルは重いのです。
実は、牛乳のみでカップ麺を作ると問題があります。
・麺が戻りにくい。
・くどいので途中で飽きる。
・温める鍋に固まった牛乳がたくさんこびりつく。
・カロリーが200kcal増える。
牛乳湯を使えばその辺の問題がだいたい解決します。
蓋をして3分。
食べる。うん、これくらいがいい。シーフードヌードルの塩気+牛乳の丸い感じ。これでちょうどいい味。
これ以上のミルク感はくどいし、牛乳が無いとちょっと尖った味(日清さんすみません)です。薄めた牛乳くらいの感じがいい。
麺が固いってこともなく、普通にお湯で作ったときと同じ食感です。そしてスープがおいしい。よい。
味噌汁に牛乳を入れると味噌の量が少なくてもおいしいので減塩になるという文化があります。ということはカップヌードルの味噌味にも牛乳湯を使えばいいってことです。
牛乳湯で作ったカップヌードルに慣れてしまうと、普通のが物足りなく感じます。
寒い時期はカップスープもよく飲みます。小腹も満たされるし体が温まるのでいいのです。
カップスープも牛乳だけで作ると滋味深かすぎるので牛乳湯くらいがちょうどよい。
お気づきかと思いますが、牛乳湯を沸かさなくてもいい気がします。むしろ、お湯を沸かしてスープを作ってから牛乳を混ぜた方が楽かも。
混ざる牛乳の量は牛乳湯でも、後から足しても同じですからどっちでもよいでしょう。
後から足す場合はお湯を沸かす際にやかんや鍋が汚れないというメリットがあります。デメリットは、入れすぎるとぬるくなること。
常々思っていましたが、豚骨ラーメンには牛乳を混ぜたほうがおいしい。
カップ麺の時はいつも牛乳湯を沸かしてましたが、今回は後足しにしてみましょう。後から足す場合はお湯を少し少なめにしておくのがコツです。
3分待ったけど、お湯が少ないと麺戻しパワーが足らないのか、ちょっと固めでした。
4分待ってから牛乳を追加。水に足すと違和感があった牛乳も、出来上がったカップ麺に足すとあまり違和感がありません。味噌汁に足すときも違和感ないけど、もう料理になってるから?
ちょっとぬるすぎたので、蓋を外してレンジでチン(推奨されていません)。
元々濃厚なスープをお持ちの『博多クリーミー豚骨ラーメン』ですが、牛乳を足すことで更にクリーミーになって、むしろシチューのようです。
熱いまま食べたい方は牛乳湯で、猫舌の方はあとから冷たい牛乳を足すとよいでしょう。
カップ麺やカップスープだけでなく、飲み物に牛乳を足すのもよい。コーヒーや紅茶だけでなく、例えば芋焼酎との相性が最&高。
以前、当サイトにはクラブ活動というコーナーがあって、僕は『オヤジ酒部』というダジャレカクテルの記事を連載していました。
そこに出てくる『T.斎藤割り』という割り方も焼酎に牛乳を混ぜています。
スイートポテトとか焼き芋って牛乳と合うじゃないですか。芋焼酎も元は芋ですから、そりゃ牛乳と相性が良いわけです。
僕はコーヒーをあまり飲まないので代わりにココアを飲んでいます。森永のミルクココアはお湯で淹れてもおいしいけど、牛乳で淹れる作り方もあります。
牛乳だけで作る場合は、ミルクココアをスプーン1杯。お湯で作る場合はスプーン3杯。味は、牛乳で作った方が甘く感じられておいしいです。が、ちとくどい。
牛乳湯ならどうでしょうか。
牛乳湯を沸かして、ココアはスプーン2杯で作りました。
ちょうどいい。濃すぎず薄すぎず、ちょうどいい。ココアの溶け残りもなく、美味しく飲める濃さでした。
水2:牛乳1の牛乳水は万能な液体なので水の代わりに使っていきましょう。料理に使ってもいいし、飲み物に混ぜるのもよいものです。
僕はこれまで牛乳は飲み物だと思ってましたが、考えてみればシチューを作る時は普通に調味料として使うし、かなり調味料なものだと気づきました。たぶんカレーを作る時に混ぜてもいい(普通にやってる?)。
目の前にあっても見えてないものってまだまだあるもんですね。
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