①大晦日の伊勢神宮ではかがり火でおもちがやける
まずは伊勢神宮のおもちの話......をしたいのだが、その前にここを読んでいる皆さんに伝えておきたいことがある。

これは三重あるあるなのだが、三重という県名より「伊勢神宮」「松阪牛」「伊賀忍者」など個別の名前の方が知られていることが多い。
なので「〇〇は三重にあります」という説明を最初にしないと「そもそもそれ三重だったんだ」と思われてあとの話を聞いてもらえないことがあるのだ。

伊勢神宮が三重にあるとわかってもらえたところで、神宮のおもちの話に戻ろう。
神宮は普段は日中しか参拝できないが、年末年始は夜でも参拝できる。

そして大晦日の神宮では、いたるところで火が焚かれている。


大晦日の伊勢神宮では、この神社にある火で好きにおもちを焼いてもよい。こう書くと「本当に?」と思われそうだが本当である。
とはいえ、普通のBBQなどとは違って年末年始の神宮の火は(小さい方でも)かなりでかい。
ではどうやっておもちを焼くのか?
こういう網をみんなが家から持ってくるのだ。


私は針金で自作したが、伊勢には年末になると棒つきの網を売っているスーパーがあるという話を聞いたことがあるので、買ってる人もいるのかもしれない。


ちなみに、私の知っている限り近くに醤油やきなこなどを売っている店はあまりない。
神宮は昔からおみくじもないし、なんだか妙なところで商売っ気がない神社なのだ。
なので、大晦日におもちを焼きたい人は網やおもちと一緒に調味料も持っていくのがおすすめである。
