特集 2025年3月13日

伊勢神宮では大晦日にかがり火でおもちを焼いていい/三重のおもち小話3選

③三重では本当に丸もちと四角もちが混じっている

最後はよくあるネタだが、三重のおもちの話なら外せないので入れておきたい。

よく「東日本と西日本では〇〇が違う」というネタがあるが、だいたいその文化の境目になっているのが我らが三重県である。

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こういう「日本を東に西にわけた図」でだいたい境目にされている。モチだけでなく方言・だしの味・うどんかそばか、みたいな東西の境目はだいたいうちです。

おもちについては東日本は四角、西日本は丸という傾向があるが、三重にはどちらもあるとされる。そしてこれは事実である。

我が家の話でいくと、津の母は四角のおもち、伊勢の父は丸のおもちを作っていた。

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この距離で文化がわかれるんだ...と子どもながらに思っていた。

学校で「おもちの形どっち?」という話を友人としたときも、「うちは伊勢だから丸」「いやうちは伊勢だけど四角」みたいなことを全員が言い始め、最終的に特に法則が見いだせずに話が終わった。これが文化の境目の威力なのだ。

一応「丸餅と四角餅は三重の鈴鹿川で別れている」という説があるらしいが真偽は不明。

この「いろんな文化の境目になっている」は三重の鉄板ネタでもあり、「うちは丸餅」「うちは四角餅」という話は三重県民どうしで話すとけっこう盛り上がる。

周りに三重県民が複数いる場合は、「あなたの家のおもちは?」とぜひ聞いてみて欲しい。


散々おもちについて書いてきたが、最後に私の出身の松阪についてもアピールしておきたい。

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松阪牛、あります!!!
 

おもちの話なので松阪の話は控えたのだが、我が街にもちゃんと世界に誇る牛肉があるのだ。

記事を読んでおもちが食べたくなった人は、ついでに私のふるさとの味も食べて欲しい。もちより随分高いです。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
僕はお隣の岐阜出身ですが、三重におもちのイメージは特になかったので「そうなんだ」と思って読み始め、3つのもち小話で「へー」と思った後、同時公開のほりさんの記事にももちの話が出てきて「まじだ!」ってなりました。
かがり火でもちを焼くのもすごいけど、網の自作までやるのが全然聞いたことのない風習って感じで興奮しますよね。「伊勢神宮は三重にあります」から始まる自信なさげながらも強気の導入もおかしかったです(石川)

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