逆『の』の字
まず、みどりバスの現行路線を確認する(2026年10月時点)。
超ざっくり言うと、5つのルートに分かれて、練馬の外周を反転した「の」の字になぞるように走っている。
つまり、「の」の広大な余白部分に住んでいる人はあまり関係がないバスなのだ。加えてそのエリアの住民が近所でみどりバスを見かけたとしても、大抵『回送』なので、「みどりバスっていつ客乗せてるんだろう?」と思われているケースが多い(筆者調べ)。
わたしも見かけるときは大抵回送なのだが、今回は関町・大泉ルート→保谷ルート→北町ルート→氷川台ルート→大泉ルートの順で乗車したいと思う。
関町・大泉ルート
関町ルートのスタート地点は、練馬高野台駅(西武池袋線)にある順天堂病院。
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練馬高野台と言えば、わたしが西武池袋線で一番好きな駅である。なぜならあらゆる好きなチェーン店が駅中&駅前にあり、しかもその全てがあまり混んでいない神の場所だからだ。最近ブックオフが閉店したのは痛いが、それでもすごい駅だと思う。
あと、中学の時に側弯検査に引っかかって受診した病院も練馬高野台にある。猫背の練馬の子ら(一部地域在住)が送り込まれる場所でもあると覚えておこう。
あと、今後出てくる路線図と地図は全て超フワっとしているので、フワッと見てください
さて、最初の停留所は順天堂病院(駅から徒歩2分)の中にあるみたい。
みどりバスは普通の都営バスよりサイズが小さい分、狭い道を走れるらしい。
車内に乗り込む際、まず入口の段差がないことに驚いた。ここの段差ないことあるんだ、バスって。
席数が少ない。よって、広い。空間が。
いったん1人掛けの席に座ろう。
視界の低さにワー!となっている間に、バスが動き出した。
病院の敷地を出た瞬間、地面の段差で車体がグァッッと揺れる。ライド系のアトラクションと全く同じ揺れ方。
1分ほどで、最初の停留所の練馬高野台駅に到着。5人くらいが乗り込んだ。みんなご年配のお客さん。
そしてさっき病院で乗車した人が「これ成増行かないんですか…?」と運転手さんに尋ね、降車した。今気づいてよかった。このバスは1時間15分かけて、練馬高野台から電車で3駅離れた保谷に行く。
練馬高野台駅を発車すると、住宅街を走り、ほどなくして石神井公園に到着。
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乗客が降車して後ろの席が空くと、サッとそこに移動する人がちらほらいた。みどりバスの人気席って後ろなんだ。
あと、ちょっと驚いたのが、ご年配の方々がちゃんとバスの停止を待って席を立っていること。バス車内が狭くて降車口までの距離が近いから、慌てずにいられるのだろうか。
西武バス(都営バス)で都民農園セコニックに行った時は、みんな停車前にややよろけながら立ち上がり、その度に運転手さんが「危ないからッッ!!!停車してから立ち上がってくださいッッッ!!!!!」と注意していた。
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乗客は9割がご年配の方。みなさん数駅で下車するので、車内メンバーの入れ替わりが激しい。
「バスに乗る時は、遊園地を走るSLだと思うと楽しい」というライフハックがあるが(独自)、みどりバスはそう思い込まずとも、おのずとアトラクションのような気持ちになれる。視界が低くて、比較的狭い道を通るからだろうか。練馬の街がテーマパークに見えると言ったら完全に過言だが、都営バスと比べるとSL感は強い。
上石神井駅を出たら、隣駅の武蔵関駅方面へ向かう。
途中から、じわじわと乗客が増える。ギリギリみんな座れるかな?くらいの満員度。

武蔵関駅に着くと、人がドサッと下車。武蔵関駅は急な坂の下にあるので、バスで運んでくれるのはありがたい。
外を眺めていると、通行人と目が合いそうになる。視界の高さがほぼ同じだから。
回送するみどりバスの写真を撮っていたら次のバス(保谷ルート)に乗り遅れそうになった。停留所が駅の向こう側なのだ。
今年一番走った。疾風になった。onの靴を履いていなければ絶対に間に合っていなかっただろう。ギリギリのところで飛び乗ったものの、座った瞬間奥歯にジュ...…と痛みが染み出し、何かがせりあがってくる。こういう時に限って茶のひとつも持っていない。


