乙川沿いで気になる発見
東岡崎駅から程近い、乙川沿いにやって来た。ここで林さんは何を測るのか?
林さんの4次元ポシェットから出て来たのは、角度を測る「デジタルアングルメーター」。
川原へと下るには階段と坂道の2択があり、それぞれの角度を比較しようというのだ。
川原に降りる時、階段を使うか坂道を下るか?
このように階段とスロープとで5倍もの角度の違いがあることが発覚し、先ほどの問いに対する回答を導き出すための判断材料が増えた。
問い:川原に降りる時、階段を使うか坂道を下るか?
答え:急いでいたら階段、そうでなければ坂道。
角度が5倍、という事実を知らなくても同じ答えが出るように思えるが、それは気のせいだ。角度の違いを知って喜ぶ林さんを見ていたらそんなこと言えない。
続いて、林さんが目をつけたのは河原に設置されたベンチ。
今度のひみつ道具は、長さを測る「10メートルメジャー」だ。
このベンチのサイズを測って見えてくるものとは?
なんと、このベンチは「コミケの長机、会社の会議室にある長机と同じ」ということが分かった。会議室の机は大きく見えるが、河原に持ってくるとこんなにも小さく感じる。
会議室にこもっていたら良いアイデアなんて出ないぞ!外に出ろ!
数値化された河原のベンチからそんな声が聞こえてくるような気がしないでもない。僕も徐々に数値化のマジックにかかり始めている。
すると、おもむろに林さんが「スマートフォン用赤外線サーモグラフィー」を河原の石垣へと向けた。
サモハラ(サーモグラフィー・ハラスメント)の発動である。
石垣の一部に、温度が明らかに高い部分がある!
なぜ、あそこだけ温かいのか?
もしかしたらお宝が隠されているのかもしれない。孫悟空が埋まっているのかもしれない。石垣の表面温度に違いがあることが分かったことで、次々と広がる「かもしれない」イマジネーション。
本当の理由は分からない。石垣のみぞ知るところなのだ。