デジタルリマスター 2023年10月10日

雲の大きさを測る(デジタルリマスター)

実験の結果

これまでの調査から、雲の影の大きさを地図上でまとめるとこのようになりました。

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図1: 赤い線が雲の影の輪郭です

最大の幅は約1.1kmでした。また、撮影地点から雲までの水平距離は約2.8kmでした。

ただし、太陽は真上からではなくわずかに斜めから地上に影を落としていたので、そのぶん影は大きくなっています。撮影したときはほぼ南中時刻で、この日の太陽の南中角度は68度だったので、この分を換算すると最大の幅は約1.0kmでした。

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図2: さっきの雲の幅は約1km。雲までは約3km。
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考察

写真を撮って雲の影の形を辿る方法では、横方向の大きさはだいたい正確にわかるものの、奥行き方向についてはとてもあいまいになってしまうことが分かりました。

また、今回の方法では、空一面を覆うような大きな雲の大きさを測ることはできません。影の境界が分からないからです。

しかし、小さな雲の横幅を知ることについては、今回の方法は十分目安になるのではないかと思いました。

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苦労したこと・失敗したこと

実験に適した快晴の日がなかなか休日に訪れませんでした。そういう意味では大人は長い夏休みがないということに苦労しました。

また、写真から実際の場所を特定するのはとても難しいということが分かりました。現地で一時間以上も迷ってしまったために、この取材が早く終わったら食べにいこうと思っていたかき氷が売れきれてしまっていたのも残念でした。


まとめ

今まで雲の大きさについてはそのスケール感がまったく分かっていませんでした。今回の調査はたった1件でしたが、あの種のぽつぽつした雲の場合は、おおまか大きさが直感的に分かるようになったと思います。

・・と学生口調でやってきたが、最後に記事としてのまとめを。ひとことでいうととても楽しかった。実際に小中学生当時の自由研究を楽しいと思ったことはあまりなかったのになんでだろう。やっぱり宿題だったからじゃないかなと思う。あれって自由じゃないじゃん。強制研究じゃん。

宿題を離れた、まったく成績に関係ない自由研究。学問としての新規性も有効性も気にする必要なし。面白かったです。

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