デジタルリマスター 2023年3月15日

特製魚骨スープでラーメン作り、でもインスタント麺(デジタルリマスター)

ラーメンといえば、豚骨、鶏ガラ、そしてBSE問題前は牛骨と動物の骨からダシをとるのが一般的だが、ここ最近、一部の釣り人の間で流行っているのがアジなどの骨を使った魚骨ラーメンである。流行っているといっても知り合いの釣り好きの日記で何回か見かけただけなのだが。

魚骨ラーメン、新鮮な魚さえ手に入ればスープの作り方自体は簡単らしいので、あとはそれに合う麺をセレクトしてやればいいだけである。

2008年1月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

前の記事:南インドの一般家庭で食べられていた雑穀料理を食べる会

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まずはアジを釣ってくる

アジラーメンをつくるには、なにはなくても新鮮ピチピチなアジが必要。そういうことなら仕方がないということで、さっそく釣り船を予約してアジ釣りへ。

というのは口実で、単に釣りに行きたかっただけだ。

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無事にアジ確保。人は寒いと脇が締まる。

さっぱりとしたうま味を味わう魚骨ラーメンのダシに使うアジは脂の乗った浅場の根付きアジよりも、流れの速い深場育ちの筋肉質アジがいいだろうということで、神奈川県は大津沖の「走水」と呼ばれるポイントでアジを釣る。

というのは偶然で、適当に選んだ釣り船屋が向かった先がそこだった。

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アジの骨でダシを取る

クーラーボックスでしっかりと冷やして持って帰ってきたピッカピカのアジをさっそく三枚に下ろし、いつもは捨ててしまう中骨、頭、腹骨、ゼイゴなどを全部大事に取っておく。

捨てるのはウロコと内臓だけ。期せずしてロハスだ。

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アジが美しい。目がメガ綺麗。

鍋にお水と少しのお酒、生姜のブツ切り、昆布一切れ、そして大事なアジのアラを入れ、1時間ほど煮詰めていく。

ここで味噌を溶かしたら美味しいおみそ汁の完成なのだが、今日はもっと濃くダシを出してラーメンにするので、さらに木べらで骨をガツガツと潰して味を絞り出す。

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気長に煮ていきます。

豚骨スープのように白濁したスープをザルで濃したらベースは完成。この状態で味見をしても、海魚の持つ塩分だけで十分に美味しい。

釣りのあとの魚汁は、マラソンあとのポカリスエットみたいに一気のみできる。

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一滴残らず絞り出します。

とはいってもこれだとラーメンのスープとしては薄味。ここで肝心の味付けだが、これ次第で食べたときに、「アジだけに味がいい!」となるか、「アジなのに味台無し…」となるのか、どっちのダジャレに転ぶかが変わってくるので気が抜けない。

ここに麺が入ることを考えて、塩、胡椒、醤油で少し濃いめで味を決める。

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