子どもたちが駆け回る良さよ
初めてMaker Faire Kyotoに参加したが、東京ほど大規模でないので1日でも見て回れるのがちょうどよく、とても楽しかった。
それから会場が広いので、子どもたちが自由に楽しんでいるように見えた。屋外の展示は特にそうだ。
これ以上ないゴールデンウィークのスタートとなった。参加した人みんながそう思っていることだろう。
ここからは個人的にやばさを感じた作品たちを紹介していきたい。もちろんここでいう"やばい"はいい意味です。
左にある的の赤い部分を認識して、右のロボットが自動で面や胴を打つ。
的の位置が変わってもなめらかに打っている。
ROBO-剣というロボットによる剣道の大会に出場されているとのことだ。そんな大会があったのか。
全部で27個のハンドベルを自動で演奏する装置だ。
ただ鳴らすだけでなくLEDでのライトアップもあり目と耳で楽しめる作品になっている。
上にあるソレノイドでベルを鳴らし、下にあるソレノイドでベルを止める。
これで譜面通りの音を鳴らすことが出来るのだ。
同じ部品を大量に組んでひとつの作品に出来る人、個人的にめちゃくちゃ尊敬している。
部品の数だけ配線があるわけで、僕がやったらパニックになるのは目に見えている。
しかしこちらではきれいに配線していて気持ちいい。
製作に半年以上かかった大作だそうだ。クリスマスに出てきたらさぞ盛り上がるだろう。
ところで電気を使わない作品も展示されている。
中でも面白かったのはこちら。
きれいに3Dプリントされた格子模様だが、これをギュッとすると……
手の中で変形するのが面白い。
ギュッとしたときにうまく折り畳まれる構造がキモになっているそう。
上木さんのサイトに行くとたくさん作例が載っているのでぜひ見てほしい!
ここからはいよいよやばいと思った作品に触れていきたい。
高速と銘打つだけあってマジで高速。会場がざわついていた。
人間が絵を描くスピードよりも圧倒的に速い。どうなってるんだ。
装置も回路も制御もとにかく速さにこだわったとのことだ。
個人的にはペンを動かすモーターが気になり、聞いてみるとマクソンモーターだと言う。
マクソンといえばロボコンでも採用される高性能なモーターだ。これ、お高いんでしょう……?
しっかり値段も書いてあり、完全に「待ってました」という質問をした格好になった。これほどまでに本気で作ってるんだぞ、という意志だ……!
こういう裏から出されてくる説明は最高に面白い。これを聞かれたら説明してやろうとみんなしっかり用意しているのである。
FA、ファクトリー・オートメーション。つまり工場で使う機器だ。
これを家庭で作れるサイズで作ってしまっている。
工場で使う機器を?家庭で?作ってる?と、徹頭徹尾ハテナで頭がいっぱいになってしまう。FA機器自作勢なんて初めて聞いた。
「(FA機器の)サイズが大きくて会社に置けないことがあるので、なんとかならないかな~と考えていたら……出来ちゃいました」とにこやかに答えてくれた。出来ちゃいましたか。
「こういうのないんだよ~」と言われたそうで、好きで作っていたら実は意外とニーズがあった、という展開だ。
僕は工場のことはまったくわからないのだが、こういう話だけ聞いていたいと思ってしまうエピソードだ。
装置の真ん中にいるのがダンゴムシで、その動きに合わせて玉乗りのようにボールを回転させることで、ダンゴムシが無限に歩けるようになっている。
めちゃくちゃリアルな動きをするダンゴムシの敵キャラが出てくるかもしれない。
「ダンゴムシは足が多くて複雑なのに、どうやってうまく動いているんだろう?」という疑問がもともとの始まりだそうだ。
子どものときに思うような疑問に対して、しっかり装置を作って計測する、となるのがザ・学術研究!でとてもおもしろい。
ところで当サイトでは過去にダンゴムシを渋谷で歩かせる(結果:全然進まず)記事があったが、それも見ていて「僕らの計測結果よりもだいぶ遅い。渋谷みたいなところだとやっぱり難しいのかな」と思ったそうだ。思わぬところで繋がりがあるものだ。
初めてMaker Faire Kyotoに参加したが、東京ほど大規模でないので1日でも見て回れるのがちょうどよく、とても楽しかった。
それから会場が広いので、子どもたちが自由に楽しんでいるように見えた。屋外の展示は特にそうだ。
これ以上ないゴールデンウィークのスタートとなった。参加した人みんながそう思っていることだろう。
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