特集 2026年9月30日

疲れたら葉山にある近代美術館に来てほしい

悩みなんてどうでもよくなりますから

葉山にある神奈川県立近代美術館が好きでよく行っている。

何がそんなに好きなのかあらためて考えてみたのだけれど、展示とか芸術作品というより、あの場所自体が好きなんじゃないかと思うんです。

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー)

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> 個人サイト むかない安藤 Twitter >ライターwiki

葉山の近代美術館

葉山にある神奈川県立近代美術館は、調べると近代美術館の三番目の建物らしく、神奈川には他にも鎌倉に旧鎌倉館と別館があるのだという。

鎌倉別館には前に行ったことがあって、そこはそこでまったく趣の違う素敵な場所なのだけれど、今日は葉山にある通称「葉山館」を紹介したい。美術館として特徴的なのはこの葉山館の方だと思うのだ。

まず建物に入るまでの道からして良い。

自転車置き場から入口までのこの開かれた感じがまず良い

近くにはヨットハーバーがあって神社があって商店街があって、わりと狭い地域に人が集まるにぎやかな場所なのだけれど、美術館の敷地に一歩入るととつぜん空が広く開けるのだ。良い異界の入口である。

入口までにも作品がいくつか展示されている。こちらは水飲み場としても機能している作品
銀色のボタンを踏むと
実際に水が飲めるのだけれど、同時にすっごい視線も感じるのだ
その正体がこちら。これはホセイン・ゴルバ「愛の泉」という作品

僕はこういう芸術作品についてほとんどなにも知識がないのだけれど、それでもこの美術館に来ては毎回感動して帰っていく。

それは展示内容もだけれど、この美術館の雰囲気自体が好きだからだと思う。

だから芸術鑑賞というより、建物とか立地も含めた美術館鑑賞と言った方がいいのかもしれない。

ようやく入口です
いったん広告です

屋内も気持ちがいい

建物の中に入っても外にいるのかと思うくらいに窮屈さがないのは、いろいろなところから光が入ってくるからだろう。

この木漏れ日みたいな光が気持ちよくて、でかい木の木陰に入ったみたいな気分になる。

この日は東ドイツの女性写真家の展示が行われていました
もちろん展示内容も素晴らしかったんだけど、作品はもちろんのこと、天井が半透明で自然の光が入ってくるのがまた良かった

この日の展示は東ドイツの女性写真家の特集だった。

そういえばかつてドイツは東と西に分かれていたのだ。今回の展示は東側、つまりソ連が支援した社会主義の国だった側のドイツで、女性写真家が撮った写真ばかりを集めていた。どうだろう、展示のコンセプトからしてチャラチャラしていないだろう。

政治的背景を感じる写真もあれば、当時東ドイツで暮らしていた人たちの、生き生きとした生活を写し取った写真もたくさんあった。これらの作品たちもきっと、当時は50年もあとになって日本の海の近くにある美術館で展示されるなんて想像しなかっただろう。

そう考えると、僕たちが毎日スマホで撮っている写真も、50年後に意味を持って眺められる日が来るかもしれないのだ。

この頃の人は食べ物の写真ばっかり撮ってたんだな、とか思われないように、ちゃんとしなきゃなと思った。

⏩ そのまま外へと誘導される

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