そのまま外へと誘導される
展示室を順番に見て行くと、最後に美術館の外へと誘導される。この構造が僕は好きなのだ。
誘導されていった先にはこんな広々とした世界が広がっている。
この美術館は、海からすぐ立ち上がる山までのすごく狭い範囲に建っている。だから山のふもとにあるようで、そのすぐ下は海につながっているのだ。
美術の展示ってもちろん芸術家が主体なので、その人の心の中とか視点を体感することができるのだけれど、僕らみたいな素人からすると、そればっかりだとちょっと疲れちゃうのだ。
芸術の中にしっかり入りこんだあとに、この開放的な場所に出てくると、爽快感が倍になって感じられる。サウナから水風呂に入ったときみたいなものかもしれない。
屋外の散策路が天国
展示室を出るとカフェと、その外に海へと続く散策路がある。散策路にも野外展示の作品がいくつかあるので見てほしいのだけれど、なにより海へと続く小道が、この先進んでいいのか迷うくらいに天国なのだ。
実際にこのマークに立って目を開けるとこんな景色が広がっている。
そのまま上を見上げるとこう
たまらん
疲れると家でゴロゴロしたくなるが、僕は晴れたら葉山の美術館に行くことにしている(雨なら寝てます)。
小さな疲れなら本や映画で足りるが、もっと根の深い疲れには美術館だと思う。
芸術みたいな自分と無関係な情報を脳にひねりこむことで、疲れの原因物質を押し出すことができる気がするのだ。展示室から海に出て空から空気を吸うと、ああ来てよかったな、と思える。
葉山の近代美術館はいつ行っても展示内容に感動して帰ってくるのだけれど、なによりその建物というか立地というか、あの場所にあの建物があること自体が感動的なのだからどうしようもない。
ぜひとくに展示内容で選ばず、好きな時にふらっと行ってそれを体感してもらいたい。


