特集 2026年3月11日

ライトを当てて作品にする

美術館で展示されている作品にはスポットライトが当たっていて、いかにも作品という感じがする。なんでもないものにスポットライトを当てたら、作品ぽくなるだろうか。

1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。(動画インタビュー)

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美術館の作品にはライトが当たっている

美術館では、展示されている作品はいろいろと演出されている。工芸品なら台の上に乗せられていたり、絵なら額縁に入っていたり、作品名や作者名のキャプションが書かれていたりする。

なかでも、「スポットライトに当たっている」という演出はとりわけかっこいいと思う。もともとすばらしい作品が、さらに素晴らしいものに見えてくる。

そこで思った。なんでもないものでも、スポットライトで照らせば作品に見えたりしないだろうか。

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牛乳パックで試してみる

たとえばここに牛乳パックがある。

gyunyu-1.jpg

これに暗闇でライトを当てるとどんな感じになるだろうか。

gyunyu-4.jpg

なるほど。なんとなく劇的な感じにはなった。しかし、「作品」かというと、違うなにかのような気がする。

たとえば、牛乳の製造の闇を検証する報道番組のようでもある。それは、牛乳パックは作品というより製品である、ということをすでに知っているからかもしれない。あとは、作品として照らすならそれなりの照明技術があるべきところ、それができてないというのもありそうだ。

作品度:20点
コメント:牛乳業界の闇を照らしているかのようにも見える

もっとなんでもないもののほうがいいだろうか。

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くしゃくしゃの紙

kami-1.jpg

今度はくしゃくしゃに丸めた紙である。これにライトを当ててみる。

kami-2.jpg

照らす前との落差ではっとするが、やっぱりよく見ると照らされているのは紙ゴミである。

いっぽうで、作品と言われればそのようにも見える。花かなにかを表現しているのかもしれない。白いバラ、みたいな感じだろうか。

作品度:30点
コメント:ゴミのようだが、美しい感じもする

ちなみに、上の写真ではスポットライトを真上から当ててみた。これが一番作品ぽい感じだったからである。

参考までに、真横から照らした場合はこんな感じ。

kami-3.jpg
真横から

 そして手前斜め45度から照らすとこうだった。

kami-5.jpg
斜め45度

照らす方法によっても作品ぽさが違ってくる。個人的には真上と真横がそれっぽいかなと思う。

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食器はどうか

こんどは食器でやってみる。

mizu-1.jpg

ただの、ふだんづかいの水差しである。これにスポットライトを当てるとどうなるか。

mizu-2.jpg

これは何らかの作品に見えるんじゃないだろうか。すくなくとも、何かいいものに見える。

そもそも、食器というものが作品と親和性が高い、というのがあると思う。誰かが作った品であることは間違いないのだから。民藝という文脈もある。食器は、そもそも作品ぽい。

作品度:40点
コメント:食器はそもそも作品ぽさを持っている 

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方向性を考える

もともとの発想は、なんでもないものでも、ライトを当てれば作品のように見えないだろうか?というものだった。それに対して今のところの結果は次のようなものだ。

牛乳パック:微妙。業界の闇。
紙ゴミ:微妙だが、作品ぽさもあり。
食器:作品ぽい。ただし食器はもともと作品。

つまり、もともと作品ぽいものが、ライトによって改めて作品に見えているという状況だ。もうちょっと別の可能性はないだろうか。

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