特集 2026年3月11日

ライトを当てて作品にする

レディメイドの文脈を借りる

そこで、たとえばこれはどうか。

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これは、ペットボトルのラベルを剥いで逆さに置いたものだ。見慣れたものを、あまり見ない向きに置くことで作品ぽさを出したつもり・・ではあるが、やっぱりどうみてもペットボトルだ。

世の中には既製品をほぼそのまま作品として提示するレディメイドという文脈もある。それに沿った作品かなと感じる人が二人くらいいるかもしれない。

作品度:20点
コメント:いろいろ言っても、基本的にはゴミ

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重要な資料に見せる

これは実は以前やったことなのだが、こういうなんでもない紙の資料があるとする。

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この盆踊りのお知らせにライトを当てるとこうなる。

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こうなると、このなんでもない紙に重要な意味があるように見える。盆踊り大会でなんらかの不正があったのかもしれない。

作品度:0点
コメント:重要書類に見える
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照らすだけの意味があるものに見える

ここまでをまとめると、こういうことじゃないだろうか。ライトは作品でないものを作品に見せはしない。しかし、照らすだけの意味があるように見せる。つまり、意味ありげに見せるのだ。

なので、それが作品に見えるものであれば、照らすだけの意味がある作品に見える。資料であれば、照らすだけの意味がある資料に見える。

であれば開き直って、作品に見えるかどうかという観点は忘れてしまうことにしよう。ライトを当てることで意味ありげに見えるかどうかを、純粋に鑑賞してみるのはどうだろうか。

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人形

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これまでとはまったく違う感じになった。 

このキャラクターが、呆然とうちひしがれているように見える。よほどのことがあったのだろう。

これはなんというか、演劇の舞台でのスポットライトの使い方と同じなのだと思う。人物の感情がより劇的に見える。なるほど、そういうパターンもあるのか。

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これは分かりやすい。単純に重要な本に見える。この場合は古い地図なので、重要な古地図に見える。じゃあこういうのはどうか。

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こんどは分かりにくくなった。この本が、いま世間的に注目されているのだろうか。それとも、タイトルにあるような個人的な心情を表しているのか。

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これはもう完全にわかる。薬に関してのニュースがあったときの資料写真だ。画期的な新薬が作られた、薬の値段が高くなった、など。

「ライトを当てて作品にする」というタイトルからどんどん遠ざかっているので、ここまでにしよう。


作品ぽくなるのでは・・と思っていた

実際にやってみるまではそう思っていたのだ。しかしライトを当てれば作品ぽくなる、という単純な話ではなかった。

ひとつには、ライトの役割は単に作品ぽさを増す、というものではないこと。二つめは、作品ぽさを増すライトの使い方は実際ありそうだが、技術の習得が必要だろうということ。

今回は敗れたが、やってみて分かることもあると思うことにする。

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
作品という「いいもの」にするのが狙いなわけですが、すぐに「闇」要素が出てくるのが面白かったです。光あれば闇ありということか…。 作品度がぜんぶ50%以下で、思ったより評価がストイックなのがちょっとおかしかったです。三土さんの良い真面目さが出た。(石川)

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