仕事を終えたら車中泊
勤務時間ぎりぎりまで働いたら、次はキャンプへと突入する。
キャンプといってもキャンプ場へ行ってテントを張ったり火をおこしたりしている時間はないので、借りた車で車中泊である。
今回は近くにあった「RVパーク」施設という駐車場みたいな場所を選んだ。トイレもシャワーも電子レンジも使えて、さらに車に電源まで引けるのだ。
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トレイルランニングのレースは早朝スタートのことが多いので、これまでもレース会場の近くで車中泊をしたことがあった。しかしそれは、言ってしまえば「しかたなく」の車中泊である。
今日は違う。休暇と仕事をつなぐため、あえて選んだ車中泊なのだ。気持ちの持ちようがぜんぜん違う。
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さすが車中泊を想定した車と純正アクセサリーの組み合わせである。風が入るわりに外からの視線はほとんど感じないし電源も使い放題。なんだこの理想郷は。2週間くらい暮らしたい。ダウンロードしておいたサメの映画をパソコンで見たら迫力が倍増して感じられた。
とはいえ閉め切った空間に男一人である。さっきいちおうシャワーは浴びたけど、山を走った後だ。それはちょっとにおいとか気になるんではなかろうか。
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こうして快適な車内で夜が更けていく。
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昼間の暑さが手伝ってか大気が不安定になっており、夜中に大雨が降った。ような気がした。
テント泊だったら、うかうか寝ていられないくらいの雷雨だったようだが、車中泊なのでそのへんも安心である。どかどか鳴る雷の音も粋なBGMに聞こえる(うそ、本当は超怖かった)。洞窟で暮らす最初の人類みたいな気分である。
全巻制覇しようと思って持ってきたマンガを半分も読まないうちに眠くなり、8時前に寝た。
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