日曜たのしさ一万尺 2023年6月4日

あなたの会社の「伝説の社員」を教えてください

IT企業に勤めていたころ「この人がテストしたときだけバグが出る」という伝説の人がいた。

他の人が触ってもバグが出ないから、直そうにも直せない。最終的に「触らないで」って言われていた。

どんな会社にも「伝説の社員」がいると思うんです。いい意味でも、そうでない意味でも。

その伝説を聞かせてくれませんか。

1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー)

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伝説を語り継ごう

皆さんから投稿を集める前に、デイリーポータルZ関係者に「伝説の社員っていませんでしたか?」と聞いたところ、めっちゃいました。

とあるネットサービスでユーザと喧嘩して「おれは社員だからお前のデータを消せる」と発言したところ「うそだ、本物だったら消してみろ」と挑発されてユーザ情報を削除した社員がいた。解雇。

絶対やっちゃダメだし、そりゃそうだろうという結末である。「あの人なんで月曜から出社してないの?」と疑問を持った人が上司にこっそり聞いて、フロア内にじわじわ広まっていくタイプの伝説。

「やれるもんならやってみろ!」と言い放つも、やられた後のことを考えていない人っているよなと思いました。

やたらと出かける社員がいたのですが、その人がさぼって競馬を見まくっていたことがわかり解雇されました。でも、正直うらやましいなと思いました。ぼくもでかけてサボりたいです。(江ノ島)

僕がいた会社にも「幕張の常駐先に行ってくる」と出かけては、全然到着した形跡がない上長がいました。競馬だったのかな。

あと開幕から解雇2連発になりましたが「伝説=解雇」ではないので留意ください。たとえばこういうのも。

IT系ベンチャー企業でバイトしてたとき、エンジニアチームで辣腕をふるっていた女性の先輩が常に裸足でした。裸足で通りを渡った向こうのファミマに行ってました。(古賀)

職場で靴を履き替える人はいるけど、裸足で外に出ちゃうのがすごい。「エウレカ!」と全裸で風呂から飛び出したアルキメデスは現代にもいた。

それにしても仕事がめちゃくちゃできる人は、なんらかの不思議を抱えていることが多い気がします。僕も、飛び抜けて優秀な課長が休日出勤にめちゃくちゃダサい私服を着てきたときは目を疑いました。

数人の開発チームを日本のオフィスに受け入れていましたが、部長が「日本の暦に合わせて旧正月も働くように」といったために全員ボイコットに発展しました。中国の人は強い。(石川)

 「権利」とはなにかを理解している人はやはり強いです。

ヤフオクで落札した商品を会社宛てに送ってもらていた先輩がいて(家に送ると家族にばれるから)、宛先不明で監理部門に開けられてイントラネットで誰のか尋ねられていました。

ゾンビかなにかのフィギュアだったと記憶しています(安藤)。

名乗るに名乗れない状況です。そうこうしているうちに時は過ぎ、やがて「会社の片隅からゾンビが発掘される」という新たな伝説が生まれることでしょう。

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 会社に取立の電話がかかってくる

社内サーバに「ブルーバード」「スカイライン」など自動車の名前をつける慣習になっていたが、Hさんは「パトカー」と命名 (林)

ファイル名とかサーバ名とかチーム名とか、なんらかの名前をつけるときに人柄って出ちゃいますよね。こうした小さな伝説も大歓迎です。

昼休みにゴルフの練習をしていてボールを管理事務所に打ち込んで壁を壊して減給された先輩がいました。
その先輩にいつも「お前も社会人になったんだからゴルフを始めた方がいい」とずっと言われていました。今でも僕がゴルフに手を出せない原因の一つでもあります(安藤)。

「壁に穴を開けるかも……」と思うとクラブも握れません。伝説が生んだトラウマ。

「社会人のたしなみ」も、行き過ぎると社会人としての道を外れるもの。そういう意味では夜の街でも同じことが起きがちです。たとえばこういうのも。

キャバクラ通いが高じて借金を重ね、取り立ての電話が会社にかかってきたりして解雇された人がいました。取り立ての電話を取って言ってることがよく理解できず「はい?かけ間違えてないですか?」とか言ってたら怒鳴られたのは私です。(伊藤)

伊藤さんからはもうひとつ。

ほぼ新人のころ、電話を取ったらかなり先輩の社員からで「トラブルだ!大至急〇〇に電話して確認してくれ!いいか、電話番号は....」と指示され、教えられた番号にかけたらそれが間違いで先輩社員の古い友人でした。
「よろしくお伝えください」と言われ、大変な状況だけど伝えないわけにもいかんなあと思い、先輩に「あの、言われた番号にかけたら△△さんという方で、よろしくとの事でした...」と言ったらこみあげる怒りと焦りを抑える様な感じで「....元気そうだったか?」と聞かれました。(伊藤)

自分が発端だから怒るに怒れない。ご友人もさぞかしびっくりしたことでしょう。

というか、なんだか伊藤さん自体が「事件に巻き込まれる伝説」を持つ社員のような気がしてきました。 社内トラブルばかり遭遇する名探偵コナンだ。


さて、そろそろ「そういえばそんな人がいたな……」とか「あんな事件があったな……」と思い出したころでしょうか。その伝説をぜひ投稿してください。

投稿はこちらから

サンプルは解雇された人が多めでしたが、「優秀すぎて伝説になっている人」「神対応で伝説を残した人」でも構いません。むしろバランスを取るためにそっちもほしいです!

どうぞよろしくお願いいたします。

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