街にひそむ右きき人民の陰謀
矯正されたクチだけど呼んでいただいた、東京カルチャーカルチャーにて行われた「左ききナイト!!」(この様子は、後日あの東京スポーツ新聞“東スポ” に掲載された)。そこでの「左ききグッズ専門店」浦上さんによるグッズ紹介スライドが興味深かった。
そうだ、最近浦上さんから聞いた話では、アメリカ大統領に選出されたオバマ氏は左ききなんだそうだ!
アメリカの大統領を調べると左利き率が異様に高い結果が判明する、というのは実は周知の事実らしいぞ。
ちなみに私のスライドはそんなに興味深くない。
矯正された左ききは「左右の区別に弱い」らしいので、この機会に覚えよう!という主旨のスライドでござった。
いろいろとお話を聞き、いろいろと気づくことがあった。日常の中では見過ごしがちだが、確かにこれ、「左ききの人にはそら、不便だろうな」というちょっとした動作だ。次のページでお店訪問をする前に、ここでひとつ検証してみよう。
まずはペットボトルやビンの、回してあけるタイプのフタ。
うーん、そういえばそうだった。そして(私は)驚いたのが、缶のプルタブ。右ききの人が開けやすいようにできているのだという。
ほろ酔い気分で(エビス飲んだから)街に繰り出せば、そこは右きき国の領土だ。
今はほとんど使われない電話ボックスだが、開けてみる。
酔い覚ましにお茶でも・・・と自販機へ。小銭を・・・左手で入れたいんだが・・・。
そしてこれこそ、左ききライフを妨げる最たるもの、自動改札機である!
下の写真では見えにくいが、左ききがカバンから左手で出し左手に持ってしまった財布は、混み合う改札口という切羽詰った状況下では右手に持ち替えることは危険である。小銭が飛び散りかねない。考えただけで、ああ恐ろしい恥ずかしい。
ご存知のように、「左ききのお客様はこちらへ」という、左きき御一行様専用の自動改札機はない。
素早い判断と身体反射の必要な改札行動にあって、左ききの人がいかに不便かおわかりいただけるだろうか。私もしょっちゅう不要な「あたふた」を演じてしまうのだ。だんだん腹立ってきた。
まあまあ、おさえておさえて。では少しでもストレスを減らすために、左ききグッズのお店に参ることにしましょうぞ。