左ききよ、堂々と線を引け、堂々と茶を汲め
JR相模原駅から歩いて数分、道幅広く気持ちのよい並木道に面して、大きな文房具屋さんがある。そこが「左ききナイト!!」でご一緒した浦上さんのお店、菊屋浦上商事さん。左ききグッズを100点も揃える、左きき界のエルサレムみたいな店なのだ(聖地、って意味です)。
正確に言えば「左ききグッズ専門店」ではなく「左ききグッズの品揃えが日本一な文房具屋さん」ということになるでしょうか。では、なぜ左利きグッズを多く扱うようになったのか。
何度も答えてる質問でしょうが、浦上さんのお母様であり店長である幾久子さん、お願いします。
「左ききの息子が子供の頃、右きき用カッターで指をざっくり切って (左手で通常のカッターを使うと留め具が緩み、刃が飛び出る場合があるので実は危険)。
文房具屋なのに、左きき用カッターを息子に与えてなかったなんて・・・。そこで、不便な思いをしてる他の左ききの方のために、“左利き用グッズ”コーナーを作ったんです。」
それから20年以上経ち、今やイギリスからも買いに来るお客さんがいるという。「左ききグッズを多く扱う面白い店」として、じわじわと噂が広まっていったのだ。
さて、そんな「左ききの約束の地」で出会った、実用的だったり地味だったり妙だったりする「左ききグッズ」を、ザーッと紹介していこう。
また腹が立ってきた。怒りっぽくてすいません。
日本では人口の10%が左ききというが、不便を飲み込んで生活しているのだろうか。
最近は、右ききへの矯正そのものが成長に悪影響を及ぼしかねない、ということが周知されつつあり、ということは「左ききを維持しつつも、右きき用に作られたものに日常的に体を合わせる」のだって知らぬ間にストレスになっているのではないか。
と、考えるようになったのはあのイベント以降のことだ。自分も左ききなのに、矯正され順応できるようになったのであまり気にも留めていなかった。
浦上さんも言っていた。「左きき用グッズを通じて、世の中の使いやすさと使いづらさを知ってもらいたい!」と。
諸君、まずは知ることから始めよう。
そして、そう、もしかしたらテレビに映るかもしれない。あの「赤マント」の人は、吉本所属の芸人さんでした。
まあ、私のことはいいとして、菊屋さんは確実にテレビで紹介されます。
なんでもHey! Say! JUMPのメンバー10人中3人が左ききという、すごい確率。最近は無理な矯正はされないということを考えると、若い人のほうが左きき率は高いんですね。
菊屋浦上商事
神奈川県相模原市相模原6-26-7
042-754-9211
定休日: 日曜・祝祭日
http://www.kikuya-net.co.jp/