高知の芋ケンピ
高知のお土産には必ず芋ケンピが売られている。本当にどこにもある。コンビニにハイチュウが売られているぐらい、芋ケンピが売られている。
なんでハイチュウの例えの出したのかというと最近、ハイチュウを食べから。想像の10倍おいしくて、一気に一本食べてしまった。芋ケンピの話をしなよ。
芋ケンピの誕生には諸説あるらしく、江戸時代に鹿児島から高知にサツマイモがもたらされたときに生まれた説や大正時代に近藤満喜によって作られた説などいろいろあるようだ。
ケンピの元祖が売っている
どこにでも売っている芋ケンピとは別に、ケンピというお菓子があるのを知っているだろうか。西川屋さんで売られている。
いろいろなおいしいなお菓子が売られているが、目的のものを発見した。ケンピだ。
高知県で平安時代から伝わる郷土菓子である。(室町時代という説もある)小麦粉を使った干菓子で、芋ケンピよりも昔に生まれたお菓子だ。芋ケンピのケンピもこのお菓子から取った名前らしい。
ここのお店で聞いたのは「元々、ケンピは小麦などで作られていたが、小麦が収穫できないときに芋のでんぷんを使って作られたのが芋ケンピ」という話を聞いた。少し大きめで「へー!そうなんですか!」と声が出てしまった。
芋ケンピ、硬くて食感の楽しいお菓子だろう。しかし、このケンピはもっとすごいらしい。だって、売られているところにこう書いてある。
初めてかもしれない。お菓子で「堅い」とアピールされたの。
実際に食べてみよう
どんな味なのか買ってみた。ひとりで食べようと思ったのだが、せっかくなら硬いお菓子を食べなれた人に食べてほしい。
なので、チャーハン部(デイリーポータルZにある部活。活動内容はチャーハンを食べる)で集まったときに安藤さん、月餅さんに食べてもらうことにした。
安藤さんは「硬いお菓子、噛み比べ」の記事でいろいろな硬いお菓子を食べている。
月餅さんも記事でいろいろな食べ物を食べているし、きっとお菓子が好きだと思う。決めつけってよくない。
見た目は細長いクッキーのような形と色だ。これが本当に硬いのか?
感想としては
・口の中でする音が、食べ物を食べている音じゃない
・なぜこんなに硬くしたかったのか問い詰めたい
・丸ごと口に入れて噛み締めると骨を伝って脳内に経験したことないくらいの騒音が広がる
・でも、やさしい甘さと独特の食感が癖になる。
とのこと。なんだ騒音がなる食べものって。確かに「誰か近くで石をすりつぶしている?」というぐらい音がしたけど。
・味と硬さがマッチしていない(優しい味なのに無慈悲に硬い)
・原料を見てもこんなに硬くなる理由がわからない
・前歯で噛もうとすると歯を持って行かれそうになって怖い
・ボリボリいう音が頭蓋骨の内側から響く
・美味しい軽石食べてるみたい
食べているときの音がすごいらしい。そんな食べ物あるんだ。
月餅さんが「安藤さんが前歯で噛み切っていたので真似してみたらほんの端っこしか削り取れなくて、ケンピか前歯のカケラかわからなくてドキッとした」と言っていて、記事でケガをしないでほしいと思った。
食べてみると嚙むたびに「ガリゴリ」という音が、自分の中で響きわたる。ものすごい音だ。周りの音が聞こえなくなるぐらい噛む音がしている。ノイズキャンセリング機能付きのお菓子だ。