玄関先に誰かが置いていってくれる
デイリーポータルZをはげます会会員の皆さんが集まるはげましひろばで例を募集したところ、うらやましい例が続々と寄せられた。
特に多かったのが果物の名産品。
しかも、そのもらい方がかなり独特だった。
愛媛出身ですが、実家ではみかんは買うものではなく知り合いのみかん農家から貰うものでした。むしろ、連絡もなく玄関先にみかん満載のコンテナが置かれていて、「やって来るもの」という感もありました。
もとのさん
茨城県筑西市出身です。筑西市と言えば 小玉スイカ。国道沿いには 大きな小玉スイカが乗った看板があり、直売所には 石で出来たスイカの像があります。
スイカは買うものではなく、知らぬ間に 近所の人が玄関先に置いて行ってくれるもの、でした。
ちなみに 筑西市のゆるキャラ「チックン」の身体もスイカです。
ふみえさん
玄関を開けたら人知れず果物が置かれているという農家サプライズ。
何軒か続けて玄関先にみかんやスイカが置かれている状況をイメージしたら、なんだか心が温かくなった。
長野県民です。生まれてから28年間、ずっと長野県内で生活していますが、一度もりんごを買ったことがありません。困ったことに、そこまでりんごが好きなわけではないので(食べますけど)、人様からりんごをいただく度に手放しで喜べないもやもやした感情と戦っております。桃とかさくらんぼとかがタダで手に入る地域がよかったなあと心の底でひっそりと思っています。
鼻水さん
山梨県民は知り合いや親戚に果樹農家がいるから桃やぶどうを買ったことがない、という人が多いと思います。かく言う私も桃とぶどうに金を出したことはないです。東京のスーパーで小ぶりで鮮度もいまいちな桃が1個600円とかで売られてると正気か?と思います。
一方で、みかんやバナナなどは普通に買います。
実家は柿農家ともつながりがあるので、柿及び枯露柿も買ったことがないです。
ぺんぎんトラップさん
岡山出身の私も、桃と葡萄は基本貰い物で地元では自宅用には買いません。
生鮮扱ってる100均やディスカウントショップで、白桃がガンガン売られていますし、マスカットも安く売られているので、県外から来られた方など、入手のつてが無い方も、そちらで安く購入できるかなと思います(これ、あと福島も同じではないかと薄々感じています…)
なっちゃんさん
桃が羨ましい長野県民に対し、桃は買ったことがないという山梨県民、岡山県民。まさかのコール&レスポンスがここで成立した。
だが長野のりんごも、他県民からしたらかなりうらやましいぞ!
北海道のリンゴ農園が多い地域に住んでいました。
父が贈物用にリンゴを買うたび、「鳥用」と称する形の悪いリンゴを山程もらってくるため、我が家ではそれが食卓に出ていました。子ども心には、侘しいような、後ろめたいような複雑な心境でしたが…(味は美味しかったです)
なじさん
愛媛出身ですが、30年くらい前は知り合いにみかん農家がいたため、みかんを買ったことがありませんでした。ダンボール箱いっぱいのみかん(訳ありで出荷できないけど普通に食べられる)をもらっていた記憶があります
ねこたんさん
果物の訳あり品は大概形がよくなかったり、少し傷がついていたりする程度で味はおいしいことがほとんどだ。
ただ「鳥用」と言われてしまうと、「鳥か~~~………鳥ね~~~………」ってなる感じ、わかる。
【うらやましい度ナンバー1】米
わたしたち日本人の食生活に欠かせないものといったら米だ。ないと困る、でも買う時の出費はでかい。そんな米も、ほぼ買わずに生活してきたという人たちが何人もいた。
「桃やぶどうは基本もらいもの」という例を寄せてくれた岡山県出身のなっちゃんさんは、米もほぼ買ったことがないという。
米は19で進学のため実家を出てから、ほぼ買ってないです。最初は母の実家から、そのうち大伯父から、最近は大叔母からのお米を実家経由で頂いています。
なお、今まで住んできた地方で、一番地方出身者が多かったのは、実は東京でした。米を買ったことが無い率が圧倒的に高く、実家からの差し入れの譲り合いも大抵東京でした。
なっちゃんさん
米があって、デザートで食べられる果物もあって、あと買う必要があるのはおかずだけだ!理想のライフスタイル。
茨城在住。お米はほぼ買ったことがありません。
実家は祖父母の代まで農家だったため親戚にも農家が多く、折に触れ数十キロ単位で送って下さいます。主人の知人から貰うこともあり、台所が米袋だらけになることもしばしば。
全国各地の米どころ、稲作農家の多い地域あるあるかなと思います。
NSさん
兵庫の田舎出身なので、お米は実家から送られてきます。ただまれになくなっても催促はしないので、そういうときは普段お米代が浮いているので奮発してつや姫を買います(2年に1回ほど)
あと、お米と同じで地域性というより田舎度の問題ですが、柿も送られてきます。量が多すぎて、田舎出身のママ友と押し付け合いです。ずっと昔、林真理子さんのエッセイで「柿に対する反応で田舎出身か都会の人かわかる」というのがあったのですが、まさにそれで、高級フルーツとして売られている姿を冷めた目で見てしまいます。
ERIKOさん
岐阜県南東部で暮らしていますが、西部にお住いの方から毎年柿をいただくので買わなくなりました。
私の出身は富山県なのですが、ものがものだけに全く買わないことはないものの、新米はどこからともなく送られてくる印象があります。
サンマ缶さん
米と柿のセットが2例も挙がった。
そしてこちらもどこからともなく送られてくるという、うらやましすぎる環境。わたしも米どころに生まれたかった~!
神戸ではいかなごのくぎ煮が大量発生
はじめ名前を聞いた時どんな食べ物なのかわからなかった「いかなごのくぎ煮」。画像検索したら「ああ~これね!」と声に出して納得してしまった。
いかなごのくぎ煮は神戸の名産品だそうで、神戸出身者のところには神戸を離れた後も実家から送られてくるようだ。
神戸に住んで15年ぐらいです。いかなごのくぎ煮は買ったことがありません。だれかからもらえます。本当に地元の人はいかなごを買うために並んだりしているようですが。
よんさん
神戸より少し西の加古川出身ですが、スーパーにはレターパックとレターパックにちょうど入るサイズの保存容器(いわゆるタッパー)が売っています。だいたい実家から届きますが、近年不漁で高騰しているので、去年は来ませんでした…
ERIKOさん
私も神戸出身で神戸に戻って来ましたが、横浜に居た当時、完全外食で料理を作らないので、くぎ煮を食べる機会がなく「いらない」と言っても、母が実家から送りつけてくるので、閉口した事があります。ちょっと補足しておきますと、母が住んでいたのは団地です。海沿いでもなく、もちろん漁師町でもありません。神戸は150万都市の街の真ん中でも、時期になればスーパーにいかなごのくぎ煮の材料が並ぶのです。
目篭さん
わたしは静岡出身だが、なぜか甘辛い佃煮が実家から送られてくる状況に強い共感を覚える。
実家の母とは、甘辛い佃煮を子どもに送るものなのだ。
希少性の高い、土地柄買ったことがないもの
富山在住です。ホタルイカ買ったことありません。身投げのタイミングを狙って網ですくってこればタダだからです。年によって当たりはずれはありますが、ハズレてもレジャー(夜明け前の海辺散歩)として楽しんでます。そこまで好きではないので、家族が食べる分さえ取れば満足。春だね~と季節を味わう感じです。
ほっぺさん
自分で獲って食べる新しいパターンだ。
以前富山に訪れた際おいしいホタルイカに出会って感激したが、まさか地元の人たちは自ら獲って食べているとは!
引くほどの田舎で実家が井戸水だったので(言いようによっては天然水!)水道代を今日に至るまで払ったことがないです。
男ガリっぺさん
米を上回る生活必需品「水」が出てきて驚いた。
生きてきた環境が水道代0円だと、払うことになった時のダメージがでかそうだ。
このような“土地柄買ったことがないもの”を大募集!
あなたが土地柄買ったことがないものを、他地域の人間にガンガン自慢してほしい。