家に木の節が多い
部屋の中に木の節が多い。撮影するときに便利な一画が特に多くて、記事用の写真を撮っていてそのおかしさを実感した。
ここまで多いと慣れるものも慣れない。住み始めて7年経ったいまでもまだ違和感があり、快も不快もなく純粋に多いなーと思う。純粋な気持ちを抱かせてくれてありがとう。
節は元々枝が生えていた部分で、一般に間伐材などに多く残るものらしい。逆に高品質な材だと節がなかったり小さかったりするとの由である。これは安アパートならではの景色なのだ。
家じゅうの節を数える
それでは節を数えていこう。
目視&指差しでシンプルに確認していくことにした。区画ごとに分けて、カウントした数字を掲示していく。
ずっと気になっていた壁は、1畳分くらいの範囲に71個もの節があった。やはり多い。これがスイカ畑だったら大収穫である。ビットコインなら大富豪だ。
単純作業と思いきや節の色がほかの部分と同化していたり、数える数字が2桁以上でこんがらがったりして意外とやりがいがある。
マネタイズできないから流行らないだけで、こういう類の楽しさは無限に世の中にあるのだ。
節に愛着が湧いてくる
家の木材の節には種類があることに気がついた。
ざっくり大別すると、木が作り出した本物の節と、枝が枯れてできた穴を別パーツで埋めた節の2種類があるのだ。前者の色形には個性があるが、後者のほうは見た目が画一化されている。
わたしは断然、本物の節のほうが好きだ。それぞれ違っているから見ていて退屈しない。
数百個も見比べるとその価値が分かってくるもので、本物の節のほうには生命エネルギーを感じるまでになってきた。
節、ビッグラブ。
それを踏まえたうえで神社の社殿の床をじっくり見たところ、ほとんど節がないし、あっても生きた節だった。いい。
木材の良し悪しが節だけで決まるはずもないが、なにかひとつ判断基準があると心強い。
予想より遥かに多い!節を数え終わって
人工的な節や枯れた節も数に入れてカウントしつづける。
家の間取りは1LDKで、それらすべての部屋に節は見つかる。そのほか洗面所、トイレ、クローゼット、内階段にも節はあり、けっこう果てしない。
数えはじめてから2,3時間が経ち、見つけられる範囲で家じゅうの節の数を記録し終わった。
達成感はあまり感じなかったのだが、数え終わってすぐの写真を見ると自信に満ちあふれた目をしていた。おれに必要なのは自己啓発本とか筋トレじゃなくて節数えだったのか。
果たして、全体で18畳ちょっとの筆者の家のなかにいくつの節があったのか。
なんと1,941個だった。こんなもん多すぎるだろう。
そして1,941という数字は宮崎県で言うと諸塚村の人口をゆうに超えている。おまえら村だったのか。そうであれば一刻もはやく首長を定めねばなるまい。

