ちょっと良い店がしのぎを削る渋谷のフードショー
渋谷の駅のあたりの地下は一帯が「フードショー」と名付けられ、うまいもん広場として機能している(デパ地下みたいな感じ)。
2021年からは井の頭線のホームがあるビルである、マークシティの1階と地下もフードショーの一部としてオープンした。
ここにグローサリー(食料雑貨)担当のテナントとして何が入ったかと思えば
- カルディ
- 成城石井セレクト
- 北野エース
- 富澤商店
この四天王だったから、なんだこれ天下一武道会でもやるつもりか? とグローサリーファンはどよめいたものだ。
どよめいた気持ちのまま、四天王のうちでも今やかなりの力を持つと思われる北野エースに今日は行こう。
北野エースといえば、レトルトカレー
軽く店内を覗いたことはこれまでもあったけれど、真剣に買い物をするのは今回がはじめて。
レトルトカレーに強いことは噂に聞いていた。北野エースといえば、本のようにカレーの箱を並べる陳列で有名だ。棚に刺して陳列すればたくさん種類が並べられる。大型店ともなると300種類以上展開しているらしい。
北野エースで買い物すんぞ! となれば、やっぱりカレーははずせまい。
ちょうど売り場ではスタッフさんの推薦によって決定したという「カレー大賞」が発表されていた。「名店部門」の1位を取ったという「札幌スープカレーチキン」をまずはかごにいれる。よしよし。
あとは精神を統一しおのれの胸からわき上がる「たべたいやつ」2品を選抜した。
ちなみにカレー大賞には「ちょっと贅沢部門」と「コスパ部門」もあり、贅沢部門の商品は1パックで2000円を超すものもある。いっぽうコスパ部門は599円以下しばり。種類が豊富で値段がさまざま、お酒売り場みたいだ。
自分じゃこの先一生買わなそうなものを選ぶ
カレー3点ですでに2000円を超えてしまった。残りは3000円……。
ご飯のおとも、炊き込みご飯のもと(炊き込みご飯や牛丼のもと的な商品もカレー同様に棚刺しで陳列されラインナップが豊富で感嘆)、調味料、乾物、缶詰、飲み物、菓子、取り寄せ系のパンや甘味……どれも気になりすぎて、ぐるぐる店内を歩き回って悩み回ってきりがない。
ああでもない、こうでもないと迷ったあげく、日が暮れるぞ! とはっとして、「このままぼんやり生きていたら確実に一生買わないであろうもの」を基準に決定した。
結果買ったのがこちら。
GARAKU 札幌スープカレーチキン 899円
ピワン監修 ど海老カレー 600円
宇都宮餃子会監修 餃子の具でカレー 60円
ファイバーパイナップル 539円
塩トリュフ風味チーズあられ 1100円
揚久助 565円
鮭皮チップス 462円
※金額は税抜き
合計 4995円!
※合計は税込です
そしたらさっそく食べてみましょうみましょう~~!
あえてそこを食べさせる
私の選別眼にちょっとしたクセがあるなと感じたのが、パイナップルの芯をドライフルーツ化した「ファイバーパイナップル」と鮭皮を揚げた「鮭皮チップス」だ。
どっちも、「あえてそこを食べさせる」タイプの食べ物だと思う。
ファイバーパイナップルは、パイナップルの芯の部分を使うことで食物繊維を豊富に含むおやつとして仕上げてあるという。
あの芯の部分、子どものころに台所で母が捨てようとしているのをもらってよくしゃぶった。
きっと「芯だけどやわらかくてふつうのパイナップルとかわらない!」んだろうな~と想像して食べたら笑った。しっかり芯だし、筋もある。でもちゃんとおいしいのだ。
噛むごとに繊維のみしみし感はあごに伝わる。でも筋の嫌な感じは一切なくって、むしろ噛み応えから甘みが感じられる。果実の風味が濃縮されていてすごくフレッシュ。
食物繊維を取っているありがたみもあって、ふつうのパイナップルのドライフルーツより美味しいじゃんけ! とほえてしまった。
もう1品の「あえてそこを食べさせる」が鮭皮チップス。
一般的なおつまみとしてよくあるものかもしれないけれど、食べるのは初めてだ。
つまんで口に入れたら口内が鮭のおにぎり味になったからまた笑ってしまった。
なんで!?!?
油の香ばしさが海苔を感じさせるのは分かるけど、じゃあなんでご飯までをも思い描いてしまうのか。
頭の中で
鮭の皮→鮭ほぐし→鮭のおにぎり→おにぎり
上記のような連想ゲームがはじまり脳が勝手におにぎりの輪郭を補完してしまったと思うと、鮭皮チップスもだけど脳もすごい。
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