特集 2020年3月16日

閉店してしまった木場の名店「河本」その後の話

かつて東京都江東区木場にあった「河本」という老舗酒場。

多くの酒飲みに愛され、伝説とまで言われた店だったが、残念ながら昨年、その90年近い歴史に幕を閉じてしまった。

これは、その長い長い歴史からすればほんの一瞬のことにすぎなかった、酒の穴の河本に関する思い出と、ちょっとだけその後のお話。

日常的な生活の中にぽっかりと現れる「今ここで乾杯できたらどんなに幸せだろう」と思うような場を探求するユニット。なんでもない空き地とか、川沿いの原っぱとか、公園の売店だとか、そういったところに極上の酒の場があるのではないかと活動中。

前の記事:酒の穴の酒さんぽ~雪見酒を求めて秩父のほうへ~


好きな店には、行けるうちに行っておくしかない

パリ:居酒屋や大衆酒場文化のファンにとってレジェンド的なお店が、全国各地にありますよね。

ナオ:ありますね。80年続いた「たぬきや」もそうだし。

パリ:貴重な横浜「市民酒場」文化の生き残り、日出町の「栄屋酒場」も閉店してしまったんですよね?

ナオ:そうみたいですよ! この間突然。

パリ:なんてこった……。

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「栄屋酒場」

パリ:90歳に近い女将さんがひとりで切り盛りしていた巣鴨の「庚申酒場」も、幻のようになくなってしまったし。

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「庚申酒場」

ナオ:歴史とか、お店の人の個性とか、料理や酒がすごいとか色々あるんでしょうけど、どの店も本当にたくさんの人に愛されていて。

パリ:そしてそういう店があっけなくなくなってしまうことが、特に最近すごく多いですよね。

ナオ:うんうん。

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以前当サイトで取材した、王子「さくら新道」の「まち子」もなくなってしまった

パリ:店が長く続けば続くほど、店舗の老朽化やあととり問題などいろいろ出てくるし、それに今は再開発ラッシュだしで、悲しいけど過渡期といえるのかもしれない。

ナオ:戦後すぐに始めたとしても今までで70何年ですもんね。

パリ:それに例えば、自分が老舗酒場を経営する家に生まれたとして、「店を継げ」と言われてもそう簡単なことじゃないでしょう。「だけど……デイリーポータルZのライターもやりたいし……」みたいな。

ナオ:はは。覚悟がいりますよ。何十年もお店をやるって本当にすごい。だから好きな店、好きな飲み屋街には、行けるうちに行っておくしかない。

木場に「河本」という伝説の酒場があった

パリ:そしてまた、伝説のお店がひとつなくなってしまった。

ナオ:木場にあった「河本(かわもと)」という飲み屋ですね。

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「河本」2011年2月17日、スズキナオ撮影

パリ:平屋の小さな酒場で、創業が昭和6年。

ナオ:一桁。1931年か。主な出来事として、『上を向いて歩こう』『こんにちは赤ちゃん』の作曲家、中村八大誕生。

パリ:誕生!

ナオ:中村八大さんがこんにちは赤ちゃん状態ですから。

パリ:はは。ややこしい。だから店内の味わいはもう、文化遺産状態ですよね。でかい作業スペースの周りにぐるりとカウンターがあって。

ナオ:そう。で、カウンターの内側には真寿美さんという女将がいる。

パリ:名物女将。残念ながら僕は、真寿美さんがご存命の時には行けてなくて。ナオさんが初めて行ったのはいつ頃ですか?

ナオ:写真の日付で確認すると、2011年みたいですね。「酒場放浪記」に出てきたのを見て行ったのかな。自分がまだ東京にいて、酒場めぐりをしまくってた頃です。なんか外観からしてすごかったんですよ。

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2015年撮影。後年この入り口は使用されなくなった

パリ:確かにすごい。そんで、女将の真寿美さんがついでくれるホッピーがうまいと評判だったんですよね。

ナオ:そうそう。ご本人も、「うちはホッピー屋だよ」ってよく言ってたそうです。

パリ:氷が入ってなくて、ジョッキ、焼酎、ホッピーが冷やしてある、いわゆる「三冷」というやつですよね。ナカおかわりをさせるような店でもなくて、真寿美さんが注いでくれたそのままのホッピーを一杯一杯味わう。

ナオ:うん。ホッピーを冷蔵庫から取り出して、ジョッキにキンミヤ焼酎を注いでくれるんですけど、小さな分厚いグラスに一度焼酎をなみなみと入れて、カコン! ってジョッキに入れてくれる、その動作がいいんです。独特のリズムが心地よくて。

パリ:いいなぁ。

ナオ:僕の記憶だから違う人もいるかもしれないけど、河本のホッピーはめっちゃくちゃ冷えてるっていう感じではないんです。

パリ:そうでした。

ナオ:ぬるいというんでもないんだけど、なんか体に馴染む温度。

パリ:まさに、河本にしかないホッピー。

ナオ:うまかったなー!

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河本の店内。奥に写っているのが女将の真寿美さん

ナオ:あと、煮込みがすごく好きだった。

パリ:真寿美さんの弟さん、通称「アンちゃん」が作る煮込み。後述しますが、僕が行った時にはアンちゃんも体を悪くされていて、その煮込みも食べたことがないんです。

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「煮込み」

ナオ:ほわほわしてめっちゃうまかった記憶があります。

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そんなにあれこれつまみがある店じゃなかったけど、何を頼んでもしみじみうまかった
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それぞれの、河本の思い出

パリ:そんな名店、河本ですが、閉店までの数年間にはいろいろあったんですよね。

ナオ:「真寿美さんが熱中症になったのをきっかけに、2015年7月から休業状態になった」と、「居酒屋礼賛」というブログに書かれていますね。熱中症はすぐに治ったけど、その間にアンちゃんの目の調子が悪くなって料理を作るのが難しくなり、休業は長引くことになったと。

パリ:今から約5年前か。

ナオ:そこから1年3ヶ月後の2016年9月末に、待望されていた仮営業が始まったようです。火・木・土の、週に3日だけ。お店を切り盛りするのは、アンちゃんの奥さんである政子さん。つまり、真寿美さんの義理の妹さん。真寿美さんも、調子がいいときには奥から顔を出して、専用のイスに座って、お客さんたちと談笑されていたそうです。

パリ:なるほど。つまり、真寿美さんが具合を悪くされたのをきっかけに休業してしまい、それが長引いて、結局そのまま真寿美さんがカウンターに戻ることはなかったんですね。

ナオ:その後、義理の妹の政子さんが、ファンの声に応える形で店を開けていたと。

パリ:残念ながら真寿美さんは、2018年1月に亡くなられてしまったそうです。そして河本が閉店したのが、2019年の7月末。

ナオ:パリッコさんはその最後の方に行けたんですよね。

パリ:お恥ずかしことに僕は、その最後の7月に、たった1回行っただけなんですよ。ずっと名前は知っていて、行ってみたいと思っていた店が閉まってしまうと聞いてえいやっと。ラッパーのMETEORさん、丸省さんと一緒に。完全にミーハー心。

ナオ:逆に僕は、真寿美さんの頃にしか行けなくて。

パリ:だから、もし行ってみて常連さんでいっぱいだったら帰ればいいやくらいの気持ちでいたんです。そしたら、空席も普通にあって、常連さんたちもすごい親切で、悲壮感とかがぜんぜんなくて、すごく楽しく居心地よく飲めたんですよね。ここが河本か~、と。その時の写真が、なぜか保存されてなくてですね、インスタにあげたこれしか残ってない。

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連なる空き瓶

ナオ:はは。めっちゃ飲んだことだけは確か。

パリ:うちらも常連さんたちも、とにかくめちゃくちゃにホッピー飲んでた。スルスルっと何杯でも入っちゃうんだよな~。この時はもう煮込みはなくて、鳥手羽煮、野菜煮、ゆで玉子、とかで飲みました。でもみんな美味しかった。ゆで玉子、ゆで時間にかなりこだわりがあるらしくて、そこにマヨネーズと塩コショウをこれでもかとぶっかけて食べるとうまいと常連さんが教えてくれて、やってみたら確かに絶品だった!

ナオ:うまそー!

最後の訪問をきっかけに、意外な展開に

パリ:で、物語はそこから展開するんですけど。

ナオ:はい。

パリ:僕が行ったときが本当にあと数回の営業で閉店してしまうタイミングで、なんか、ノートが回ってきたんですよ。そこにメッセージと住所を書いたら、有志の人たちが作る冊子に載せてもらえて、それを送ってもらえると。どのツラ下げてって感じなんですが、うちらも書かせてもらって。

ナオ:一見客がね。

パリ:で、実際に送ってもらったんですけど、他の人たちが「名酒場よ永遠なれ」みたいなテンションの中、僕のコメント「野菜煮とホッピーおいしかったです!」ですからね。

ナオ:はは。LINEで済ます感じの。

パリ:大変なことをしてしまったなと。

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実際に送っていただいた冊子

ナオ:でも、そのタイミングに居合わせたのもすごいですよ。というか、うらやましいです!

パリ:しかもですよ。その時に居合わせた常連さんたちが、営業終了したらお店で使ってたジョッキをもらう約束もしていて、みんな本当フランクなんで「君ももらうっしょ?」みたいな。

ナオ:はは。すごい。

パリ:そしたら本当に、政子さんから数日後、「いつ取りにいらっしゃいますか?」と連絡をいただいてしまって。

ナオ:いや、親切に連絡をくれる政子さんがすごいですね、また。

パリ:本当ですよ。政子さんは、もう閉店してしまった河本に、整理のために通われていて、「いつといつならいますよ」と。どこまで図々しいんだとは思いつつも、こんな貴重なタイミングはもう来ないじゃないですか。なので、お言葉に甘えてしまいました。

ナオ:閉店後の名店に行くなんて、普通はできないですからね。

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その時の店内の様子
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店内には真寿美さんがご存命時の写真や
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河本への感謝の寄せ書きが飾られていた

パリ:そこで政子さんと少し世間話なんかをさせてもらいまして、で、昨年出版された我々「酒の穴」の本『“よむ”お酒』にも、河本の思い出が書いてあったりするじゃないですか。

ナオ:そうそう。

パリ:それを、出版されたら送ります、みたいにお約束して、ちょっとしたお付き合いが始まったんですよね。そして今回の記事にたどりつくわけですが。

ナオ:そう、前置きが長くなりましたが、それぞれのお店との出会いを経て、パリッコさんの幸運なタイミングもあって、取り壊し寸前のお店を最後に見せてもらいに行ったんですよね、ふたりで。それが今年の2月。

パリ:政子さんともまたお話させてもらって、光栄な時間でした。

ナオ:というか、僕も便乗して行かせてもらえて嬉しかったですよ。

パリ:ナオさん、河本の営業が終了してしまうという最後のタイミングは、どうしても東京に来れなかったんですよね。

ナオ:そうそう。だから、あの空間をまたこの目で見られるなんて思ってもみなかった。

パリ:けっきょく、さっき言ってた冊子も、ジョッキも、さらには河本にストックされていたホッピーや焼酎までもらってしまって!

ナオ:そうなんです。パリッコさんに「いいなー!」って言ってたんですけど、私まで残っていたジョッキをいただいてしまいました。

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その時の店内の様子
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いただいてしまった貴重な品々
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河本で焼酎を量るのに使われていた年季の入ったグラスまで!

パリ:いったん、その日の政子さんとの会話の一部を挟みましょうか。

ナオ:そうしましょう。

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河本最後の女将、政子さんに聞かせてもらった話

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2020年2月17日、河本にて

パリ:店内に小物がかなりありますけど、どうやって集まったんですか?

政子さん:姉が猫が好きだから猫の置き物がいっぱいありますね。お客さんが持ってきてくれたり、私もどこか行ったときに買ってきたりしましたけど。

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実際、猫が気ままに出入りする店でもあった

ナオ:この提灯類は、お客さんが持ってきたものなんですっけ?

政子さん:そうですね。お客さんが大半ですね。これも私たちが旅行に行ったときに買って来たりもしました。

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天井にずらりと観光地みやげの提灯が

ナオ:昨年の7月にお店を閉められて、それからはここは手つかずで?

政子さん:少しずつ片付けてはいるんだけど、とにかくぐじゃぐじゃ色々物が多くてね(笑)。ご常連さんでお店に残ったものを欲しいとおっしゃる方がいたらお譲りしたりして。

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この時も、常連さんが約束した物を引き取りに来ていた

パリ:この「準備中/営業中」の札なんかも貴重ですね。

政子さん:ねえ。色々残ってますけどねぇ。今週末に業者さんが来てすべて廃棄してしまうんです。

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これも常連さんから予約が入っているという

ナオ:あとはもうお任せで?

政子さん:「なんにもしなくていいです」って言われています。建物はしばらくこのままですけど。

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気さくにいろいろとお話を聞かせてくれる政子さん

ナオ:あらためてうかがいたいんですが、河本はいつから営業されてるんでしたっけ?

政子さん:書いてあるものによっては昭和7年、8年ってなっているんですけど、昭和6年ですね。姉と私の夫(アンちゃん)にとっては義理の父になるんですけど、その父が広島から出てきて、この場所で甘いもの屋さんを始めまして。その後、父は空襲でお店と妻子を失って、私の夫の母と再婚しまして、昭和22年に同じ場所で店を建ててお酒を出すようになったんです。うちは複雑なんです。

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貴重すぎるお話が次々と
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吉田類さんが訪れた時の写真が掲載された雑誌

ナオ:で、真寿美さんが政子さんの義理のお姉さんというわけですね。

政子さん:姉はね、小学校6年生からもうお店に出てたって。お母さんを手伝ってね。

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この小さな建物で、どれだけの人が飲んだんだろう

パリ:この建物はいつ頃建てられたものなんですか?

政子さん:ずっと建て替えてないの。

パリ:え! じゃあ昭和22年から!

政子さん:そうです。木材は茨木の方から持ってきて、木そのものはものすごい年月のものなんです。広島から大工さんが来て、父と建てたんじゃないかしら。夫も壁を打ちつけるのを手伝ったっていってたから、昭和22年の時点ではまだ完成してなかったんですけどね。

パリ:お店をやりながら。

政子さん:そうですね。作りながら(笑)。

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このメニューはいつ頃のものだろうか

ナオ:あの熊手もすごく印象に残ってます。

政子さん:毎年買っていたんですけど、いつだったかしら? 干支の人形、何が付いてます?

パリ:猿ですね。

政子さん:申年、2016年が最後ですね。富岡八幡宮でいつも買っていてね。

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立派な熊手の中に、白い猿がいる

パリ:政子さんはずっとお店を手伝われていたんですか?

政子さん:いえ、ふたりが倒れてからだから、2014年。それまではお店には姉が立って、私が表に出ることはなかったんです。手伝うといっても裏のほうでやるぐらいで。だから私は、常連さんにも犬の散歩の係の人だと思われていたぐらい(笑)。

ナオ:お店の中では真寿美さんが主役というか。

政子さん:そう。私が行けるのはここ(裏)までです。中は聖域でしたね。

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この席でこうやって飲んだな~……

パリ:メニューがたくさんあった時期もあるんですか?

政子さん:あそこにある通りでね。

パリ:あれ、メニューですか?

政子さん:そう! あれねクルクル回るんです。無い時には白くして。

ナオ:ラップの芯なんですね?

政子さん:そうそうそう。

パリ:たこの……なり?

政子さん:あはは。「たこなり」。お刺身だと思います。ブツみたいなものですね。前は2階まで使って宴会した時期もあったんですよ。この辺りにもなんにもなかったから。

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ラップの芯を使ったメニュー

ナオ:政子さんは最後の1年近くお店に立たれていたんですよね?

政子さん:そう。初めは緊張しましたね。ですから、知ってる方に来てもらったんですけど。その方がね、私にとっての初めてのお客さんたちがいるうちに帰っちゃって、もうドキドキしてね。姉はほら、ショーでしょう? 私はあれができないから。もう、こぼれるし(笑)。

ナオ:カウンターの中からの光景というのも新鮮だったわけですね。

政子さん:そうねぇ。

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かつての正面入り口

パリ:政子さんはいつから木場に?

政子さん:私は子どもの頃、小学校、中学校がこの辺りで、夫とは同級生なんですよ。

ナオ:地元の縁なんですね。

政子さん:そうですね。売れ残りどうし(笑)。

パリ:今は千葉にお住まいなんですよね。このあたりとの縁が薄くなってしまうのはちょっと寂しいですね。

政子さん:そうですね。でもここは地元でしたから、お友達もいるので、月に4、5日は来て、お稽古も続けようかと思ってますし。

パリ:なんのお稽古ですか?

政子さん:あはは、恥ずかしいんですけど、レクダンスと、大正琴ね。

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夕方の日差しに包まれる店内

パリ:それにしても……窓からいい光が差し込んで。

政子さん:そう。ここは西日がガラスに反射してすごかったんですよね。

ナオ:前に来た時も、この光がすごく印象深かったのを覚えてます。最後にこの光景を見られて嬉しいです。

政子さん:ええ、こんなところ、恥ずかしいですけどねぇ。私が自由にできたら「老人食堂」みたいなことをしてみたいなとも思っていたんですよ。「子ども食堂」の老人版ね。それは全然かなわなかったわね。でもここは姉のお城でしたから、これでよかったんでしょうね。

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西日に照らされたグラスが神々しい

河本よ永遠に……

パリ:今読み返しまして、とにかく意外だったのが、政子さんの人がら。堂々と名店の最後を切り盛りした人、というイメージだったから。

ナオ:すごく控えめな方というかね。

パリ:最初はドキドキしちゃって、みたいな話が新鮮で。でも、考えてみれば当たり前ですよね。

ナオ:うんうん。真寿美さんがやはり、とにかくアイドルで、空間も素晴らしいけど、真寿美さんのおしゃべりを聞きに通っていた人も多かったでしょうからね。

パリ:でもまた、政子さんが仕切るようになってからの時間というのも、河本の長い歴史の重要な一部なんですよね。

ナオ:確かに。今までになかった視点が加わった感じで。

パリ:とにかく歴史の長い店なので、ちょっとここには書き残せないような、かつての面倒な常連さんの話なんかも聞けたり。

ナオ:そうそう。とにかく常連さんの愛がものすごいんですよね。その愛されかたからしても伝説の店って感じです。

パリ:閉店してしまった名酒場に足を踏み入れるという経験。それから、そこを最後に切り盛りしていた政子さんに聞かせてもらったお話。その、決して悲観的ではなくて、今後楽しみにしていることとかを聞かせてもらえたのも、なんだか不思議でいい時間でした。


パリ:それにしても、いただいてしまった焼酎とホッピー。どうしましょうね。

ナオ:気軽には飲めないっすよね。どうしよう。

パリ:だからもう、「跡地飲み」しかないのかな。あのカコン! のショットグラスまでいただいちゃってるわけですから。限りなく本物に近いホッピーが飲めるというわけで。

ナオ:そうそう! つまり「ニセ河本」ができるわけよ。

パリ:ははは。しんみりした話から急に悪事みたいに。小さく「ニセ」と書いた河本を、我々で野良営業してもいいわけだ。

ナオ:ご存知、パリッコの「ニセ河本」! 一回100円。

パリ:河本の単位、回数!? そして悪者の割に良心的。

ナオ:安いね。

パリ:「○月○日、ニセ河本やります。行政に注意されるまで!」

ナオ:跡地に現れる幽霊みたいな噂がね。

パリ:こりゃあファンから本格的に怒られる。

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政子さん、本当にありがとうございました!
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