ん?やっと秋めいたのか?それとも深まったのか?もう冬なのか?てか春なのか?どっちなんだーーーい!(きんに君)11月なのにこの暖かさ、例年にない異常気象を肌で感じながら、今月もみなさんをめくるめく書き出しの世界へご案内しましょう!
書き出し自由部門
しつけ糸をほどく。明日、喪主になる。
さくさく
喪主、それは二度目の成人式です。
ホットプレートが冷えていく。「本日の主役」のビンゴが揃わない。
さくさく
秋は死んだ。コスモスは咲かなかった。
フェノール藤宮
九九の隙間は無限だ。
ビールおかわり
そう気づいた瞬間、算数は数学になる。
遠くで生まれた音が部屋を揺らした。
寂寥
何でもないフリをして、
何にもない話をして、
今日もきれいに平行線を描くのだ。
何にもない話をして、
今日もきれいに平行線を描くのだ。
ゼリー
「そのフォントだとB級感が足りませんね。」男は濁った目を光らせた。
暖簾の部屋干し
又貸しの末帰ってきた僕のスティックのりはキャップがなかった。
スガリ
初老に照れてる時間などない。
井沢
わかりみしかないw
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サバンナで鍛えた視力でも青空の奥は見えない。
ガンダーラ磯崎
子どもの頃、青空の向こうが無限なんだって知ってめちゃ怖くなった。
6.5畳の広い部屋は心が分散しそうで、トイレに座り込んで暗闇を見ていた。どこかで金木犀が咲いている。
なかもりばなな
小道に続く凸凹は、譜面の様に何時もの順番でガタコトを鳴らす。
merumo
君の伏せた瞼に似た月が車窓を並走する、君の眠る山からの帰り道。
ぐるりん
水に挿した花は未だ自分が死んでいることに気づいていない。その趣きが好きだ。
七世
これ読者がそれぞれの花を想像するんだろうな、僕の場合は水仙でした。
完璧な月夜だ。あなたが月に居ないこと以外は。
七世
このサボテンは気が狂っています。
正夢の3人
そうだ、京都、行こう。うん、滋賀、通るね。
なかもりばなな
完全にネタでもこれだけ笑わせてくれると採用せざるを得ないw
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続いては規定部門。テーマは『不条理』でした。お前はどこのカフカじゃ?
規定部門・モチーフ『不条理』
水道屋さんは蛇口から現れて排水溝へと帰って行った。
ろっさん
しずく型の顔で出てくるベテラン水道屋さん。
「このレタスは眠っています」と書かれた袋を手に取った。
南極行太
見えていたが間に合わなかった。
タルク石
不条理でなくても引きの強い書き出し!