その4:パイナップルジュース
アップルはアップルでも今度はパインアップルだ。トロピカルな飲み物に欠かせないパイナップルジュースではあるが、赤玉ワインにはどうだろう。
いやはや、これはまごうことなきサマーテイスティ。もっと酸っぱいものになるかと心配したが、パイナップルの酸味が思いの他やさしく、よりフルーティな味わいとなった。そして、何より溢れ出る、トロピカル色。
どんな酒でも南国に染め上げてしまう、パイナップルの情熱は凄まじいものがある。オレンジやグレープフルーツとはまた違ったベクトルの味ではあるが、十分イケる。
その5:ピーチジュース
続いてはピーチ。
封を開けてみて気付いたが、ドールのピーチジュースはリンゴと同じく透き通ったクリアなタイプであった。少し味見をしてみると、さっぱりした味にもかかわらず、思いの他香りが強い。いささか、嫌な予感がする。
やはりと言うか、何と言うか、思った通りダメだった。香りが不自然に強く、赤玉ワインと調和していない。舌に渋みを感じる。リンゴの時と同じく、嫌な部分が強調されているような味だ。
クリアタイプではなく、どろり濃厚なネクターだったらまだ分からないが、とりあえず、これはダメだった。全てのジュースをドールで揃えようとしたのが仇となったか(だって、同じコーナーに、これだけの種類が揃っていたのだもの)。
その6:マンゴーフルーツミックス
マンゴー100%ジュースかと思って買ったが、パッケージを良く見たら、マンゴーだけではなく白ブドウとリンゴの果汁が混ざったミックスジュースであった。
パイナップルと同じく南国の果物であるので期待したが、これはちょっと肩透かし。しかも、ダメダメだったリンゴが含まれているという事で、尚の事テンションが下がる。
ミックスジュースになっても、やはり主体はマンゴーらしく、その濃厚な味が舌に絡まる。口に含んだ時は良いかと思ったが、やはり混ぜ物がネックとなっているのか、後味は今ひとつ。マンゴー100%ジュースにするか、もしくはパイナップルジュースを混ぜると良くなるかもしれない。
などとメモしていたら、突然、私の腹がグルグルと不穏当な音を立て始めた。風も大分冷たくなってきたこの時期に、外でガブガブ酒やジュースを飲んでいたのがまずかったのか。
それは鉄砲水の如く私の防波堤にぶち当たり、一気に決壊寸前まで持っていかれた。これは、やばい。
私は、腰が引けたなんとも間抜けた姿勢のまま、尻に渾身の力を入れ、ひょこひょこと道路を走った。走った事でさらに腸が刺激を受け、防波堤にヒビが入りかかったが、幸いにもそれ程遠くない位置にトイレを見つけ、脂汗をかきつつ飛び込んだ。