朝一番で見に行きましょう
森に「しかけ」をした次の朝。不覚にもワクワクして5時に起きてしまった。日の出前の町を自転車に乗って森へと向かう。
森の入り口に着くと、なんと!車が一台止まっていた。まさか先客だろうか。僕のしかけに集まった虫を根こそぎに!急いで昨日来た獣道を駆け上がった。
途中で見つけた他のしかけにはアリが群がっていたがカブトムシやクワガタムシはいなかった。
止まっていた車を見て先客か、と慌てて登ったのだが、周囲に人の気配はまったくなかった。しばらく進むと僕が昨日しかけておいたジュースが見えてきた。どうだ、虫はいるか。
うわっ。
結論から言うとあまり好ましくない感じの虫ばかりが集まっていた。そうゴキブリだ。家で見る黒いやつではなく、少し色が薄く小柄なゴキブリたちがチューハイの缶に何匹か張り付いてた(もちろん撮影は自粛)。
他の缶にはほとんど虫がいなかった。甘いコーヒーにはアリとダンゴムシがいた。それから全体的にハエがたかっていた。そうとう記事にしづらい状況だ。
方法を見直します
今回の実験結果から、虫にもてる缶はチューハイだということがぎりぎりわかった。この結果をふまえて少しやり方と場所を変えてみようと思う。なんとかして缶にカブトムシが止まっているところを捕りたいものだ。
虫が好きなジュース(というか酒)、チューハイ。なかでも一番甘そうなやつを今回の追実験用に選んだ。直搾りマンゴーだ。それからジュース界の甘さキング(と僕は思っている)ビックルにも加わってもらった。
今回はゴキブリ対策として地べたに置かないことにする。これは虫友達であるライター石川さんのご意見を参考にしたものだ。幹の樹液に集まる虫は地べたの汁は飲まないのではないか。より自然の状態に近づけるため、缶(と瓶)をガムテープで幹に貼り付けることにした。
さて、明日の朝までに、すごい虫を寄せておいてくれよ。