茶碗が不便な理由
茶碗は親指を茶碗の縁にあて、残りの指は底に添え、指で茶碗を抱えるように持つと思う。このように持つには、「1、お茶碗を浮かす」「2、浮かしたスペースに手を入れる」と2つのステップが必要となる。
2つのステップを踏まなければ持てないというのはタイムイズマネーの世の中では大変よろしくないことだ。なるべく簡単に持ちたいはずだ。
また、これは言っても仕方がないことだけれど、そもそも正しい茶碗の持ち方を僕は昔から不便だと思ってきた。
皿が不便な理由
皿も意外と不便でおかずが皿から落ちてしまうことが多々あると思う。一人で食事をする場合でも美しく食べたいというのが日本人の趣と言うものだ。こぼすのは美しくない。しかし、現状の皿ではこぼれやすいのだ。
おかずにもよるが、最後におかずを「おいでおいで」したはいいがなかなか掴めず、皿を口元に持っていくことがあると思う。
しかし、汁気が多いおかずだと「ダラ~」と汁がこぼれ思わぬ大惨事となることは誰にでもあることだ。やはり皿も不便なのだ。
ジョッキの素晴らしさ
僕は先に記した事を高校時代から悩んでいた。どうすればもっと便利に、美しく、合理的に食事ができるだろうと考えていたのだ。
もちろんずっと考えていたのではなく、ワールドカップの頻度並に悩んでいた。今年はワールドカップイヤーなのでちょうど悩んでいたのだ。
お酒を飲みに行った際にジョッキの素晴らしさに気が付いた。雷に打たれたかのようなアハ体験だった。ジョッキは持ちやすいのだ。
ジョッキを茶碗にしたら、取っ手を持つだけなので従来の茶碗で必要だった「1、お茶碗を浮かす」の動作が減る。「取っ手を掴む」だけのステップでいいのだ。
また皿の代わりにおかずを入れても他のどの皿より深いのでこぼれにくいことは容易に想像がついた。