広告企画 2020年8月27日

今の東京を楽しもう~地元の人頼りの旅in東京都~

次のおすすめは東京駅。いままでいろいろな地方を取材してきたけれど、駅自体を勧められたのは初めてかもしれない。だって駅って見てまわるところではないだろう。

そう思っていたんだけど、東京駅はちがった。それはグランスタができてからではないか。

いったん広告です

東京駅

041.jpg
8月に開業したエキナカの商業施設グランスタ。

東京駅は言わずとしれた巨大なターミナル駅である。いろいろな方面から電車に乗って集まってきた人が、また別の電車に乗り換えて次の駅を目指す。

駅ってそういう「乗り換えの場所」っていうイメージがあったのだけれど、東京駅のグランスタを経験してしまうとその概念がひっくりかえる。

ここは目的地として来る場所なのである。

042.jpg
入るのに勇気がいる高級な雰囲気のお店もあれば
043.jpg
お花屋さんもある。
044.jpg
うまそうなパン屋なんて数軒入っているんじゃないだろうか。

なかでも驚いたのはフロアの案内表示である。

045.jpg
普通の案内表示に見えますが
046.jpg
それぞれのお店に待ち時間が表示されているのだ。便利! 

グランスタには高級店からおしゃれ雑貨、お土産もの、お花屋、本屋、思いつくたいていのお店が入っている。これ、ほとんど百貨店じゃないか。

アナウンスでも「外は非常に気温が高くなっております。涼しいグランスタでお買い物をお楽しみください」と言っていたのだけれど、確かにその通りだと思う。ここで手に入らなければもう外を探しても手に入らないだろう。

ここでも読者の方から勧めてもらったお店に入ろうと思う。「メルヘン」はフルーツサンドのお店だ。みなさん、フルーツサンドって食べたことありますか?実は僕はたぶん初めて食べます。

いったん広告です

サンドイッチハウス「メルヘン」

047.jpg
カラフル!
048.jpg
これがフルーツサンドか。

サンドイッチはご飯のポジションだろう。ご飯なんだから生クリームいれたらだめだろう、そう思っていた。そもそもいつ食べるの?と。

でも勧めてもらったからには体験してみるのがこの企画である。フルーツサンドなるものを食べてみた。

そしたら人生が変わった。

このフルーツサンドが信じられない美味しさなのだ。ふわふわの食パンにあっさりとしたクリーム、それにでかい果物。これはもう手で食べられるケーキだ。付け合わせにチョコが出てくるサービスもにくい。

東京駅での乗り換えが15分あったらここでフルーツサンドを食べるべきだと思う。それだけで旅が充実するだろう。

049.jpg
待ち合わせ場所として有名な「銀の鈴ひろば」もリニューアルしていました。
050.jpg
床一面に東京の古地図が配置されていて、読み解いていくと待ち合わせ時間をつぶせるけど遠くまで歩いていっちゃうかもしれない。 
051.jpg
なんと名古屋の誇る味噌カツ「矢場とん」も入っていましたよ。

こんなに充実した施設ならばさぞかし混み合っていると思うだろう。取材日は山の日で祝日、お盆直前である。あいだの平日に休みをとればそのままお盆休みとつなげて大型連休にできる。例年ならば東京駅が一年で一番混み合う時期ではないだろうか。

しかしご存知のとおり今年はちょっと状況が違う。

000.jpg
丸の内出口へ向かう通路にて。

春先から全世界的に問題となった新型コロナウイルスの影響で、東京からは見る見るうちに人が減っていった。一時期は本当にがらんとしていたのだが、緊急事態宣言が解除されてから少しずつ日常が戻ってきたように見えた。

ところが今またこんな具合である。でも考えようによっては今なら開店直後でバリバリのグランスタでもほとんど並ばずに買い物できるチャンスでもある。行ける人が限られてしまうかもしれないけれど、行ける人は今だと思います。

東京駅グランスタから地表に出て、ビルの谷間をしばらく歩くと正面にかつての旧江戸城の石垣が見えてくる。その周りをおしゃれランナーたちが走っている。

次におすすめされたのは皇居。信号にひっかからずに長い距離歩けるのは都内では珍しいのだとか。

いったん広告です

皇居

052.jpg
マスクしてサングラスしてると表情がまったくわからないですね。
053.jpg
左手に森を、前から風を感じながら歩く。

皇居の東御所はぐるりと一周歩くと約5キロ。その間には本当に信号がひとつもないので、ペースを守って歩き続けられる。

054.jpg
セミの声が近くから遠くから、立体的に聞こえる。

それにしても暑い。たまに街路樹の影に入ると風が気持ちいいが、基本的に日を避けるところがないので日中歩く人は覚悟をしてもらいたい。

055.jpg
途中の公園ではミストマシーンが涼しさを振りまいていた。こういうのを見ると目が涼しくなるけど、このくらいしないとまずいくらいに暑い。

周りには国会議事堂や各省庁のビルが立ち並んでいるのだけれど、お堀の向こうはもっさもさの緑である。手入れが行き届いているのでうっそうとした感じはないのだけれど、新宿御苑といい東京のど真ん中にこうして自然が残っている風景が面白い。

056.jpg
すごくいい環境だと思う。僕が皇族だったらトレランやってる(皇族じゃなくてもやってるくらいだから)。
057.jpg
ぐるりと一周歩くと約1時間。
058.jpg
スタート地点に帰ってきました。へろへろですわ。

皇居1周は思いのほか長くて体力頼りになると思うけれど、やめたくなったら各所に地下鉄の駅が口を開けているので電車に乗っちゃってもいいと思う。

信号のない長い散歩道は考え事をするのにもってこいだった。ここで思いついた企画をメモしておいて帰って企画書を書いた。

 

次のおすすめはなんと銀座である。

いったん広告です

GINZA SIX(ギンザシックス)の屋上

059.jpg
さっき皇居を歩いてきたままの汗びっしょりで銀座なんて歩いていいのだろうか。

ギンザシックスという商業施設の屋上が解放されていて気持ちがいいというのだ。それ、入るのにネクタイいるやつではないのか。さっきまで皇居を一周して汗びっしょりの短パン姿なんだけど、大丈夫か。

エントランスで検温をしてもらい(してくれた!)店内に進むと高級ブランドのショップ並んでいた。きっと買えそうなものもないので、一直線に屋上へと向かう。

060.jpg
ドキドキですわ(エレベーターは一人でよかった)
061.jpg
1階のあの混みようはなんだったんだ、と思うくらい人がいないです。

屋上は降りても誰もいなかった。誰にも止められずに上がってこられたので、間違いではないのだろう。

エレベーターホールから外に出ると空気がちょっとだけひんやりとしていて、ここが銀座のど真ん中であることを忘れる。

062.jpg
これが銀座のど真ん中なんて信じられるだろうか。
063.jpg
ちょうどいい高さである。怖くない、人が見える。

ギンザシックスの屋上はところどころ屋根のある部分はあるものの、基本的に外である。植えられた木々もここがビルの屋上だとは思っていない様子だった。

064.jpg
ほげー
065.jpg
空が抜けている。

いい間隔でベンチが置かれている。うれしいのは、この環境で蚊がいないことだ。だいたい家の近くだと、夕涼みといって椅子もって公園に行ったりすると帰り道には蚊に刺された足をかきむしりながらの撤退となるんだろう。ここはビルの屋上なのでそれがない。

ここの良さを知っている人たちだけが上がってくる、そんな優越感に浸ることができました(しかもタダで!)。

066.jpg
この知ってる人だけ知ってる感。

最後は奥多摩です。すごいよ!

 

青い鳥は東京にいた。東京出身者にお話を聞きました。
prof02.jpg

⏩ 次ページに続きます

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ