沖縄はパラダイス!
沖縄を地元の方のオススメで旅した。やはり最高に素晴らしい場所だとわかった。あの日、私に道を聞いた修学旅行生に、私はあまり詳しく案内してあげることはできなかった。だって沖縄に住んでいないから。でも、今ならできる。もう一度、道を聞いて欲しい。地元を吸収して、私は完全なる沖縄に近づいているから。
オススメしてもらった場所からオススメしてもらった場所に移動する最中に偶然見つけた場所がある。
ここはオススメされなかったけれど、休憩をかねて立ち寄ったらめちゃくちゃいいやん、というスポットだった。
3月の終わりにオープンした道の駅「やんばるパイナップルの丘安浜」。ここに有料ゾーンがあってブランコが設置してある。これが非常に楽しかった。空を飛んでいる気分が味わえるのだ。
ブランコの奥には柵があるのだけれど、ブランコを漕ぐことで、その手すりより高い場所に行き、目に映る全てが緑と海だけになる。空を飛んでいる感じがするのだ。ヤンバルクイナを見た直後だったので、俺だけ飛んでごめんとは思った。
次はオススメしてもらったのだけれど、いい意味で人を選ぶと思ったので、ここに書くことにした。それは「ヤギ汁」である。引越しや入学などのめでたい時におじいさんがヤギを食べさせてくれたそうだ。
とても独特の味だ。味というか臭みと言えばいいのだろうか、非常にワイルドだった。ワイルドすぎると感じる人もいるだろうし、このワイルドがいいと言う人もいるだろう。私はジビエを食べることもあるけれど、ヤギ汁は最近のジビエの上を行くワイルドだった。
具体的な場所はわからない。走っていたら大きなカメの東屋が出現した。本島には「リュウキュウヤマガメ」などの天然記念物のカメが生息している。このカメがなんなのか、私の知識ではわからないのだけれど、大きいので感動したわけだ。とにかく大きいものが好きなのだ。
せっかくなら行けばと教えてもらったのが、本島の最南端「喜屋武岬」と最北端「辺戸岬」。この両方に足を伸ばした。まずは最南端「喜屋武岬」。厳密には最南端ではない、みたいなことも聞いたけれど、最南端だと私は思います。
糸満市にある「喜屋武岬」。地球は丸いと感じることができるし、沖縄の海は綺麗と再確認できる場所だ。この岬を境に太平洋と東シナ海に分かれている。この時は人が誰もいなくて、ハブ注意の看板があって、万が一噛まれたらどうしようと思った。
次は最南端の国頭村にある「辺戸岬」。鹿児島の世論島を望むこともできるそうだ。私が行った日は見ることができなかったけれど、やはり美しすぎる海を見ることができた。断崖絶壁に波がぶつかる様もいいのだ。
綺麗な景色は人をスピチュアルにする。パワーを感じるのだ。ちなみにここから大石林山や、巨大ヤンバルクイナの展望台も見える。さらにちなみにここにはトゲトゲの植物が生えているので気をつけたい。何を思ったのかこれを私は掴んでしまい、とても痛かった。
最後はうるま市の浜比嘉島にある「丸吉食品」をオススメしてもらった。もずくの天ぷらやカニもずく天ぷらが美味しいそうだ。それは食べたい。もずくと言えば酸っぱく食べる印象があるので、そうではない味わい方を知りたいのだ。
もずく天ぷらとカニもずく天ぷら、もずくコロッケを注文した。もずくだらけだ。もずくだけで天ぷらになるのに、カニに合わせてしまうというところに魅力を感じる。カニだって単品で成り立つ力を持っているのに、もずくと一緒。絶対に美味しいに決まっている。
ウスターソースをかけていただく。美味しい。ふわふわだ。とてもふわふわだ。それでいて重みも感じる。矛盾する感じがするけれど、そんな感じなのだ。ふわふわでありながらボリューミー。私のハートを掴んだ。ウスターソースにより、いい意味でジャンクになり、どんどんといける。
もずくに包まれるようにカニの身が見える。これが最強に美味しい。カニの風味が全体に行き渡りつつのもずく。お腹を満たしてくれる重みと、ふわふわの食感が両立されている。ボリューミー、沖縄が私の胃袋を掴んで離さない。
コロッケも美味しかった。具がゴロゴロで食感も面白い。玉ねぎだと思うけれど、その甘みがとてもいいのだ。どの食べ物、どの場所にも言えることだけれど、地元の方のオススメに間違いはないということだ。
沖縄を地元の方のオススメで旅した。やはり最高に素晴らしい場所だとわかった。あの日、私に道を聞いた修学旅行生に、私はあまり詳しく案内してあげることはできなかった。だって沖縄に住んでいないから。でも、今ならできる。もう一度、道を聞いて欲しい。地元を吸収して、私は完全なる沖縄に近づいているから。
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