無料で楽しむ美ら海水族館
車を借りる時にオススメを聞いたら、「美ら海水族館」と教えてくれた。沖縄のガイドブックの表紙を飾るような施設だ。
ただその方は「時間がないなら無料で見られるところだけでもいいですよ」と言っていた。知らなかったけれど、美ら海水族館は無料でもかなり楽しめるそうだ。
水族館と言えばイルカショー。これが美ら海水族館では無料で楽しめる。見たいじゃない、イルカ。飛んでいるイルカが見たいのだ。本当にワガママだとは思う。ついさっきまで飛べない鳥を見たいと言い、今度は飛ぶイルカを見たいと言っている。
地主が邪魔だ、という声が聞こえて来そうだけれど、飛んでいます、イルカ。
ちょうど行った時は親子のイルカがショーに出ており、とてもかわいかった。水族館のアイドルがイルカなのだ。これが無料というのが本当にすごい。ありがとう。
無料はイルカだけではない。マナティーも無料で見ることができる。
マナティーは人魚のモデルと言われている生き物だ。アメリカマナティーは飼育下での繁殖例が少ないそうだけれど、こちらの施設では2度も繁殖に成功している。
地主が邪魔だ、という声が聞こえそうだけれど、マナティーがおります。しかも、親子でおります。餌のレタスと思われるものが浮いており、マナティーがそれを食べている。知らなかったのだけれど、手を使って上手に食べるのだ。
無料でこんなにもマナティーを観察できることが嬉しい。正直、全然お金を払ってもいいのだけれど、時間がなかったので、有料エリアと分けてくれているのが素晴らしい。
時間がないと言いつつ、めちゃくちゃ見ていた。時間を忘れさせてくれる力がマナティーにはある。
無料エリアはまだ終わらない。ウミガメも無料で見ることができるのだ。カメが好きなのだ。徳島でもウミガメを見たし、ガラパゴスにもカメを見に行った。大きいカメが好きなのだ。私の先祖は浦島太郎なのかもしれない。
地主が邪魔だ、という声が聞こえそうだけれど、ウミガメがおります。泳いでおります。餌やりもできるそうだけれど、いよいよ時間がまずかったので、観察だけでやめておいた。沖縄は魅力ある場所がありすぎるのだ。
アメリカンビレッジ
北谷にあるアメリカンビレッジがオススメと教えてもらった。
その方によれば、沖縄は那覇などがある南部が都会、沖縄市や読谷などの中部がアメリカン、北部が自然と言っていた。そんなアメリカンを代表するのがアメリカンビレッジだそうだ。
アメリカンなレストランや観覧車、ショッピングセンターなどがある場所。いい意味でハリボテのような雰囲気で、その規模が大きいので映画の世界に迷い込んだような気がする。これは楽しい。
頭がバグる、と言えばいいのだろうか。異空風で面白い。アメリカのようなのだけれど、日本語があり、見慣れたお店も並んでいる。実際に外国の方も多いけれど、気を抜くと日本がこんにちはしてくる。
毎週土曜日は日没後に花火が上がるそうだ。
海岸沿いに出るとテトラポットが青く塗ってあって、私の心を掴んだ。テトラポットは鼠色だと思っていたので、青いとより日本感がなくなるのだ。海外のテトラポットが何色なのか知らないけれど。
弁当はキロだ!
泊まっていたホテルでボリューミーな食事はないですか? と聞いたら「キロ弁」を教えてくれた。私は食事に常にボリュームを求めている。少量ではお腹が満たされないのだ。大量なのだ。そこでキロ弁。名前からお弁当の量が想像できる。
ネギ塩チキン、チキン南蛮、BIGチキンカツなどのキロ弁が並ぶ。名前からもわかるように1キロあるのだ。おかずだけが並び、レジで別にご飯をくれる。550円、安い。素晴らしい。泣きそうだ。ちなみに日替わり弁当などは普通の量だ。
営業時間は朝6時からで、売り切れ次第終了となる。今回はネギ塩をチョイスした。私はネギ塩に弱いのだ。こんなん絶対に美味しいに決まっている。大きなから揚げがネギ塩で輝き、ゴロゴロと並んでいる。切り干し大根、野菜炒め、ポテトサラダもあり、人類に必要なものが全てここに詰まっている。
本当にこの近所に住んでいなくてよかった。毎日食べると思う。毎食食べると思う。それは流石に太るだろうから。いや、嘘。近所に欲しい。毎日食べたい。味も最高に美味しいの。それがキロだから、たらふく食べることができるの。最高じゃないか、沖縄。
ちなみにキロ弁の隣の隣くらいに「南風」というドミトリーがあった。
行くまで忘れていたのだけれど、ここは私が大学時代に2週間ほど泊まったドミトリーだ。今はわからないけれど、当時は泡盛が飲み放題だった。気前がいい、それが沖縄なのかもしれない。