もうすぐ全都道府県制覇!
香川県には写真映えするスポットがたくさんあった。もちろんうどんだってインスタ映えだろう。こんな場所に住んでいたら僕だってインスタグラマーになっていたかもしれない。
香川だけでなくどこでもそうなんだけど、地元の人におすすめを聞くとみんなうれしそうに教えてくれるのだ。そういえば自分の地元のことって人にすすめたくなりますよね。
この企画はもうすぐ47都道府県制覇するんだけど、終わったあとも旅行に行ったら地元の人におすすめを聞いていきたいなと思いました。
翌日は朝いちばんのフェリーに乗った。初日に観光案内所でおすすめされた小豆島へと向かうためである。
高松港から小豆島まで、フェリーで1時間。
昨日の山行の疲れをばっちり引きずっていたようで、小豆島に着くまでしっかり寝てしまった。乗船係のおじさんに起こされたとき、一瞬どこにいるのかわからなくなってあたふたしたほど。すみません。
相変わらずノープランでやってきたのだけれど、港のすぐそばで自転車を借りることができた。これはありがたい。
自転車で島の中をぶらぶら走っていると、なにやら面白そうな建物を発見。お店みたいだけど人がいないしドアも閉まっている。
これは「妖怪美術館」。古民家をリユースしている様子で、いわゆる「美術館」という感じがまったくしない。どちらかというと酒蔵とかそんな感じ。
このあたりには築100年以上経った古民家がいくつも残されているのだとか。この妖怪美術館も、かつての庄屋さんの家をリフォームして使っているのだという。
妖怪美術館は歩いて行ける範囲に建物が点在していて、受付でもらえる番号を入力するとドアが開いて中に入れる仕組み。各施設に受付を置く必要がないので少人数で運営できるんだろう。よくできている。
妖怪美術館というだけあって、ぜんぶが妖怪に関する展示。建物ごとにテーマがあってこれが本当に面白い。
ヘッドフォンから聞こえるアナウンスの語り口が怖いんだけど、よく聞くと、妖怪が古くから人間の文化にものすごく密接にかかわっていることがわかって勉強にもなる。
加えて「美術館」というだけのことはあって、展示されている作品のクオリティがなにしろ高いので見ていてたのしい。
巨大な妖怪には中に入る(食べられる)こともできる。
薄暗い妖怪美術館から一歩外に出ると、かすかな海の香りと日差しがまぶしくて「よかった生きてる!」って思う。こうやって人間と妖怪の世界を行ったり来たりできるのもこの美術館ならではの仕組みなんだろう。
ここ小豆島は迷路のまちと呼ばれているらしく、細い路地がとにかく複雑に張り巡らされていた。
遠くに見える高い建物を目指して歩いていても、いつの間にか道が曲がっていてぜんぜんたどり着かないのだ。さすが迷路のまち。町全体が生きてるみたいである。
小豆島にも香川のうどん文化がちゃんと届いていた。
このお店も昼の時間帯だけの営業だった。
コロナの前までは夜中までやっているうどん屋さんもあって、飲み会のしめにうどんを食べて帰る人もいたのだという。それ絶対美味いよな~。
また気軽に飲み会ができるようになったら、しめのうどんを食べるためだけに香川に来たい。
うどん屋さんはどこも同じなんだけど、注文が入ってから麺を茹で始めるので、どうしても5分~10分くらいは待つことになる。でも次に予定がなければイライラもしないし、なんなら期待だけが高まっていく。
そしてやってきた「釜たま」がまたよかった。
ところでおすすめされた小豆島である。
初日の観光案内所で教えてもらったのは島の南側にある「エンジェルロード」と呼ばれるインスタ映えスポット。干潮の時間帯だけ現れる道を渡って隣の島に行けるのだとか。
狙ったわけではないのだけれど、ちょうど今が干潮の時間帯らしかった。ついてる!行こうぜ、エンジェルロードを通って隣の島へ!
と思ったら、この日はなぜか道がつながっていなかった。こういう日もあるのだ。
このエンジェルロード、恋人たちの聖地として有名で、手をつないで渡るといいことあるらしいのだ。
実際に渡ろうと思ってここまで来た若者たちが大量に海辺に座り込んでいた。可愛そうだがこれも自然である。うまいうどんでも食べて機嫌を直してほしい。
エンジェルロードはつながっていなかったけど、ここの景色は確かに天国っぽかったので載せておきます。
小豆島からフェリーで帰ってきてこれからまた新幹線で帰路につくのだけれど、その前にうどんをもうひとたまいっておきたい。
時間もないので駅の近くのうどん屋さんに飛び込む。
今回の旅の最後のうどんも、最初に食べたうどんと同じくらい美味しかった。
香川県には写真映えするスポットがたくさんあった。もちろんうどんだってインスタ映えだろう。こんな場所に住んでいたら僕だってインスタグラマーになっていたかもしれない。
香川だけでなくどこでもそうなんだけど、地元の人におすすめを聞くとみんなうれしそうに教えてくれるのだ。そういえば自分の地元のことって人にすすめたくなりますよね。
この企画はもうすぐ47都道府県制覇するんだけど、終わったあとも旅行に行ったら地元の人におすすめを聞いていきたいなと思いました。
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