シチューのCM(ミス・ユースケさん)
どことなくやさしそうな雰囲気が漂ってくるミス・ユースケさんの仮装は「シチューのCM」。
「シチューのCMに出てくる人はみんなやさしいので、そんなやさしい概念を目指しました」とのこと。あ〜!たしかに! と言いたくなる。シチューのCMに出ている人は悪人ではないからだ。
柄セーターの下に柄シャツを着ているのもポイント。「やさしい人はシャツonセーター」というこだわりのコメントには大きくうなずいた。
ちなみにミス・ユースケさんはファミ通.comのスタッフさん。いつも読んでます!
イベントに駆り出された広報部長(さそ姉さん)
どこかのメディアがアサインしたカメラマンさんかな? と一瞬思ったがこちらも仮装。さそ姉さんの「イベントに駆り出された広報部長」だ。まさにそのものである。
なぜこの仮装を? とうかがったところ、ご自身がお仕事で広報部長をされているからだそう。「いつも撮る側なのでたまには撮られたい」というコメントには日頃の苦労がにじむ。
使い込まれているカメラは自前で、
スニーカーは目立たず動きやすいものをチョイス。普段も同じ格好をして仕事に臨んでいるとのこと。「どれだけ目立たず周りに溶け込ませるか」というコンセプトには「地味!」と言わざるを得ない。
何かひらめいた人(じろーさん)
壇上でバカウケしていたじろーさんの仮装は「何かひらめいた人」。もともとは昔のDVDのチャプター画面の仮装の準備をしていたそうですが、準備期間中に先にやられてしまったため急遽こちらに変更したとのこと。
名探偵コナンから着想を得て、ボール紙に線とチョークのグラデーションで雰囲気を出したそう。これってあの……アレじゃん!
紙に線を書いて持つだけでアレだ! とわかるのはすごい。「持って線を書いているだけの地味さがポイント」とじろーさん。着眼点の地味さもさることながら、アイデア1本でズバッと勝負しているところもかっこいい。
不動産の内見(客と仲介業者)(かずのここむさん、岡野さん)
今回の地味ハロウィンの中でもひときわ作り込みが目立ったのは、岡野さん(写真左)、かずのここむさん(右)による「不動産の内見(客と仲介業者)」仮装だ。ふたりは仮装仲間で地味ハロウィン歴も長い。
去年物件を内見し、そのときのシチュエーションを再現したいと仮装に踏み切った。準備期間は2ヶ月というからすごい。地味ハロウィンが10月末だから暑い8月にもう仮装をしようと考えていたなんて……。
こちらは物件の資料だ。あの不動産屋の窓ガラスに貼ってあるものを自作して持ってきた。ここまで手をかけているなんてそりゃ壇上の1分間だけでは伝えきれないだろう。
「大家さんが隣に住んでいて、飼っているニワトリ3羽が朝鳴いてうるさいんだけどたまに産みたての卵をもらえる物件なんです」とかずのここむさん。物件のリアリティがすごい。
足元も客は紙スリッパで、仲介業者は自前のものという細かさ。寒い時期に内見すると業者が履いてるスリッパがうらやましくなるんですよね。こだわってるな〜。
封筒もわざわざ自作している。
なんとスマホカバーにもこだわりが。大阪の和泉市から引っ越して一人暮らしをする設定なので和泉市ナンバーのカバーにしているそう。ここまで徹底的だとリアリティすごい!という賛美ではなく現実に肉薄しすぎていてぞっとする。
机に座ってもらった。地味ハロウィン会場にやってきた業者と客が物件を吟味している(ように見える)。日常のリアリティをとことん突き詰めたこの仮装。地味だけどすごい、すごいけど地味という感想が同居する。
ちなみにこのおふたりはイーアイデムお仕事賞を受賞していた。イーアイデムさんも納得のクオリティである。あっぱれ!