特集 2024年1月10日

実家の宝石箱!実家箱2024

実家の食卓に置かれたリモコンやはさみが入っている箱。我々はそれを実家箱と呼んでいます。

実家を実家たらしめている精霊のような存在です。

精霊なのであらゆる実家にあって、どれも見覚えがあります。我々のDNAのどこかに実家箱を作る情報が組み込まれているとしか思えません。

そんな実家箱の2024年の発表2回目です。

(中間発表はこちら)

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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最高の実家箱から

後ろの小鳥も味わい深いこの実家箱からスタートです。鳥も内容もマジックで書かれた数字もすべていい。

いわゆる普通の実家箱ですが母84才がよく使う電車の時刻を表示する仕様になっていました。宜しくご査収ください。(ケロレコ)

時刻がマジックで直接書いてあるところに感激しました。父が全く同じことをしていました。懐かしくて酔ってるときだったら泣いてたと思います。

2018年に投稿したビニールがかかったペン立てがまだあって、ほぼアップデートされてませんでした。隣のOSAMU GOODSのペン立ては、私が使っていた水筒の上部を切ったものだと思います。(橋田玲子)

 「私が使っていた水筒の上部を切ったもの」が最高です。よく見ると上部の切り口がギザギザしてますもんね。すべてが愛らしい。

電話台上の実家箱ゾーン。将棋駒ペン立てに刺さる耳かき2本のうち右側はフワフワが消滅している。北海道小樽市。(suzukishika)

将棋の駒のペン立て+フワフワが消えた耳かき。鍾乳石ぐらい月日を感じる逸品です。息を呑みました。 

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実家板登場

父自作。人にも羨ましがられるのだと言っていましたが、あまりに机上の場所をとり景観を損ねるので私により戸棚の中に格納されました。(そーす)

ペン先で立てるペン立て(不安!)が工夫ですよね。実家板の登場です。こんな歴史に残らない逸品をデイリーポータルZに載せられて光栄です。 

年始に実家箱チェックしてきましたが、母は一人に対して鋏が多かったです。願掛けでしょうか?怖くて訊けませんでした。箱そのものは…何でしょうねコレ?また、棚の上は実家箱だらけでしたが、内二つはお菓子でした。(カズタカ)

全面実家箱の実家棚ですね!手編みと思われるコースターがとても好きです。

紙箱をガムテープで補強しながら使っているところに「実家」を感じました。(古今アキ)

別の箱にすればいいけど、ガムテープで補強して使うのも実家箱の要素です。10年前にもらったうちわとかを補強して使いますよね。

シンプル実家箱。レオピン2種とお薬数種、ボールペンがお菓子の缶詰めに品よく入れられています。(古蜀王朝テクノ)

キヨーレオピンという家によってある/ないがはっきりしているものが、これを見て自分ちと思うか/人んちと思うかをくっきり分けますね。

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時間の進みがおかしい

鉛筆はすべて、兄弟達が小学生の頃に使っていたもの。個人的な1番のポイントはかれこれ30年ほど前、私が小学生の時に修学旅行で行った某夢の国の鉛筆が現役なところです(これでもバッタモンではないのです)。久々に使ったら、上のネズミのキャラクターが重くてすごく書きにくかったです!(梁間)

30年前の鉛筆が現役!実家箱のなかでは10年が1年ぐらいのスピードですぎるウラシマ効果が起こります。

食卓の上、キッチンから張り出したカウンターの下にすっぽりハマっています。ジャムの瓶には母が健康のためにパンにかけて食べている謎の粉、ばかうけやミックスナッツやお菓子の小袋が入っているプラッチックのケース、薬の入った手縫いの巾着などです。
お菓子ケースの中にチラっと写っているブルボンのミルネージュは、実家の近所のカワチ薬局でしか見かけませんがとても美味しいです。(ぱんだ)

「母が健康のためにパンにかけて食べている謎の粉」が気になります。健康って健全な目標なんですが、その過程は怪しいものが多くてどきどきしますよね。

ミルネージュは知りませんでした。

ブルボン ミルネージュ 128g×12袋

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実家の宝石箱です 

爪楊枝、箸置き、ハサミ、鉛筆、目薬、腕時計、…とりあえず入れておいた感。(徐々)

使いかけの消しゴム、歯間ブラシ、空き瓶、どれも素晴らしい実家の宝石箱です。

実家のテーブルの上にいつも置いてあります。まさに実家箱!
目薬、化粧品、メモ帳、虫めがね等
母の宝箱です。(TAKASAYA)

「母の宝箱」 という表現に愛が詰まってます。薬が……これ、酔いどめですね。それもまたプラス2万点ぐらいのチョイスです。

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実家>>>おしゃれ

ほぼ文房具ですが、広義(?)では実家箱に該当すると思います。家の形をしたオシャレな小物入れだったのですが、あれよあれよと無事に実家箱へ進化しました。ちなみに爪切り等はテーブル横の棚の縁に並べてあります。箱にすら入ってないです。(桐タンス)

実家箱への流れの前ではおしゃれはあっという間に消えますね。我々だったらル・コルビュジエの建築だって実家にできますよ。

実家箱があちこちにあり、とりあえず2つだけ撮影しました。
あらゆる文房具に苗字が貼られているのは我が家の特徴かもしれません。(自治会や役員会に持ち出す時に貼ってそのまま。青いホチキスにも名前が貼られていることに気づき、上から消しました)

カセットテープはおそらく母のダンスサークルの楽曲が書かれていて、カセットテープはカセットテープでどこかの箱に群生しています。(はこざき)

名前が貼ってあるのはみんなそうですよ。印鑑を押した紙をセロテープではってあったりしますよね。

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実家箱に入れるしかない

右側には虫めがね、ペーパーナイフ、そして見えている部分からは何か分からないと思いますがコンパスが、全て2本ずつ。コンパスっていつ使うのだろう。
真ん中にある色褪せたウーロンのついたシャーペンもなかなかの年代物です。(さんとう)

コンパスって本当に、20年に一度ぐらいしか使わないですよね。コンパスを家のどこにしまうかと言ったら、実家箱しかありません。

イトーヨーカドーのロゴ入りグッズを購入した時についてたタグを捨てずに置きっぱなしにしてあったことを写真撮って思い出しました。(キキキキ)

ヨーカドーのタグはゆかりの手前にあるものですね。 とりあえずとっておく場所にふさわしい、とりあえずとっておきたいものです。

 


今年も実家箱を見せてくれてありがとうございました

大人になると人の家に行けるほど仲良くなる人って、年に1人ぐらいしか追加されませんよね。
つまり、人生において、人の家の実家箱を見ることは、1年に1つしか増えないということです。

このページは10年以上の経験をまとめて見られるページです。

なんて貴重な!

来年もまた実家箱を見せてください。ありがとうございました!

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赤の他人なのに既視感がある箱~実家箱2024中間発表1

人ん家っぽいけど自分ん家っぽい・実家箱(2018)

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