計画が立てられない
どれくらい時間がかかるか分からないので、昼前から夕方まで時間をとって取り掛かる。
「ちょっと冷蔵庫失礼しますねー」と、家事代行の人っぽく食材をチェック。
使ってしまいたい食材をノートに書きだした。
「にんじん ブロッコリー エビ」
隣に作りたいものを書く。
「チャーシュー」
計画ってどうやって立てたらいいのか分からず、とりあえずスーパーに行って勘で野菜や肉を選んできた。
にんじんが太く切れて「おー」と思う
キャベツとウインナーとチンゲン菜を買ってきた。あとは家にある細々した食材で、ちょっとずつ何かができたらいい。たくさんできちゃうと食べきれないので。
チャーシューを作ることは決めていた。同時に他の調理がしやすそうだからだ。
手際は良くなくてもいいのだが、同時に全然関係ないものを作るっていうのが家事代行っぽくてグッとくる。
お金をもらって人の家でこれをやるっていうのは大変なことである。太いにんじんができちゃったらどうしようとか思うのだろうか。いや、そんな心配とは無縁なくらい上手な人が家事代行をしてくれるのだろう。
僕は太いにんじんができて「おー」と思っていた。タグが付いたまま服を着ている人を見た時ぐらいの「おー」である。「おー」の中身は「いいじゃない、そんなんも。無い方がいいけど。でもまあいいじゃない」である。
自分への家事代行だからこれくらいの「おー」でいられる。ありがたいことである。
酒を飲んでもいい
いいのだ。自分への家事代行だから。
料理の合間に飲むお酒はおいしい。テスト前に掃除が捗るのと同じ仕組みだと思う。そもそもこっちがやりたっかたのだ、とまで思う。
できたてのおつまみもあるじゃないかと一瞬思ったが、つまみ食いはしないことにしていた。
作ったそばから食べちゃったら家事代行じゃない。仕事じゃなくなっちゃうのだ。そこには明確なラインがある。

