特集 2025年1月25日

iPhone型文鎮を作って書き初めする

スマートフォンが突然故障してうんともすんとも動かなくなってしまう、そのような状態のことを「文鎮化」と呼んだりする。
「スマホがただの板になってしまった、これではもう文鎮くらいしか使い道がない」というウィットに富んだ言い方だ。

スマホという最新機器が、文鎮という古くからある道具と結びつくのが面白い。この考え、活かしたくないですか?

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

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スマホの文鎮化という概念を活かすには

このスマホの文鎮化についてはWikipediaに項目があった。

電子機器分野における文鎮(ぶんちん)は、スマートフォンやタブレットなどのデジタル機器において、動作・応答せず、修復も難しい状態を表す日本語の俗語。この状態になることを文鎮化(ぶんちんか)という。

「文鎮(電子機器)」という表記、たしかにそういう表現になるなと思いつつ訳が分からないなとも思う。

スマホ黎明期は「アップデートしたら文鎮化した!!」といったツイートを見聞きすることがあった。悲劇である。
最近はあまり見なくなった気がする。安定したからなのかもしれない。

かなり一般化した用語になっているので、スマホに限らずPCやHMD(VRゴーグル)なども動かなくなったら「文鎮化した」と言われているようだ。
さすがにそういった機器は文鎮にするにはかなり大きいんじゃないか。

……そう思ったが、そもそもスマホは文鎮として使うには適切なのだろうか?
実際に使ってみないとなんともいえないだろう。

ということで、今回は「iPhone型の文鎮」を作ってみたいと思う。
大事なのは「動かなくなったiPhoneを文鎮として使う」ではなく、「iPhone型の文鎮を作って使う」ということだ。

手段と目的をずっと履き違えていたい。よし、文鎮を作るぞ。

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iPhone型文鎮を作ろう

iPhoneの形をうまく作るには、やはり3Dプリンターを使うのがいいだろう。
探したらiPhone14 Proのモデルがあったのでこれを印刷してみる。

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出来た!

見た目はしっかりiPhoneだ。Proなので大きいな。

しかし、とても軽い。これでは文鎮としては使えない。

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測ってみると、54グラムと出た。

書道用品を販売する「キョー和」のサイトでは、文鎮は160グラム以上あれば十分と記載されている。

本物のiPhone 14 Proの重さは206グラムのようなので文鎮の重さを満たしているが、3Dプリンター製の方は軽すぎる。
中に重りを入れて調整する必要がありそうだ。

003.jpg
ということで、重りとして鉛を購入。鉛のロールケーキだ。

重りとして買ったので当たり前だが、持ってみると手のひらサイズなのにずっしり重くてなんだか笑ってしまった。

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iPhoneのモデルを半分に割って印刷し、中にカットした鉛の板を入れる。
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半分ずつにしたiPhoneをパチっとハメて重さを測ってみると、343グラムになった。

しっかり重い。これなら文鎮として働いてくれそうである。

しかし、見た目がグレーだと文鎮らしくない。
小学生のときに使っていた文鎮は金属製だったと思うぞ。

006.jpg
ということで、金属調と石目調の素材を使うことにする。
007.jpg
出来た。これが金属調iPhone型文鎮だ。
008.jpg
そしてこれが石目調iPhone型文鎮。

どちらも結構いい見た目になった。もちろん先ほどの鉛も入っている。
金属調は光沢があっていいし、石目調も高級そうな感じがする。

この文鎮が使えるのか試してみよう!

⏩ 書き初めしていくぞ!

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