とりあえずは大漁だ
狙っていたマイタケは残念ながら不発だったが、きのこ狩りをしたほんの2時間の間に何十種類というきのこを発見することができた。
さあ結構な量の食べられる(と信じている)きのこ達が集まった。素人が山をウロチョロして集めたこのきのこ、果たして注目の同定結果やいかに。
Hさんに同定していただく
定刻通りに山を下りて、さっそく各メンバーが集めてきた怪しげなきのこ達をHさんに同定していただく。
本来きのこの同定というのは、その姿形だけではなく、生えている木、生えている場所、生え方などを含めて判断するものらしい。
そのため、Hさんに「これはどんな木に生えていた?」と聞かれて、私が「大きな木!」と答えたので、少しでも怪しいきのこは全部不合格となった。
きのこ狩りは、きのこの名前を覚える前に、まずは木の名前を覚えないといけないらしいぞ。
食べられるきのこがけっこうありました
果たして同定していただいた結果、けっこう食べられるきのこがあることが判明。はじめてにしては上出来である。
今日一番の獲物だと誇らしげに持ってきた、しぼんだゴム風船みたいなのは、勝手にキクラゲだと思っていたのだが、トビイロノボリリュウタケ(別名ヒグマアミガサタケ)だそうだ。あら全然違った。
※調べたらこのトビイロノボリリュウタケは、図鑑によっては毒を含む可能性があると記されていたので、今回は近縁種のシャグマアミガサタケのフィンランド風毒抜き法で調理しました。
毒きのこも盛りだくさんでした
このように食べられるきのこもあったのだが、同定の結果、それとほぼ同量が毒きのこの可能性ありとなってしまった。
やっぱり素人のきのこ狩りは危険ですね。
残念ながらマイタケを見つけて舞い踊るという夢は叶わなかったのだが、それでも食べられるきのこが夕飯分くらい採れたので、きのこ狩りデビュー戦としては大満足の結果となった。喜びのハードルは低い方が生きていて楽しい。
採ったきのこは全部鍋にしてしまいました
がんばって山からとってきた天然きのこ。どうやって食べようか迷ったのだが、全部まとめてきりたんぽ鍋に入れることにした。山歩きで疲れた体には鍋でしょう。
とってきたきのこがシイタケではないので、それほどダシは期待しなかったのだが、天然のきのこが入ったそのスープは、鶏だけのダシより最低3割、人によっては7割増でうまいと感じる。
ヌメリスギタケは表面がつるんとしながらも歯ごたえがいい。少し土っぽさを感じさせる味だが、それを野趣というのだろう。
ヒラタケはよりクセがなくシャッキリしていて、ムキタケはその食感が鳥皮のようにフルフルとしている。
毒抜きをしたトビイロノボリリュウタケのシャキシャキとした食感も予想外に鍋と合う。
きのこ狩りは素晴らしい。まずきのこを見つけることが楽しいし、なにより食べておいしい。ここはひとつ、最近ちっとも釣果が上がらない釣りは控えて、きのこ狩りに本腰をいれるべきではないだろうか。
ということで、第2回きのこ狩りに続きます。