特集 2021年7月18日

酒飲むと「いい旅夢気分」も理解できなくって~つりばんど岡村インタビュー

月に1度、総集編として、先月人気だったライターへのインタビューと、人気記事のランキングをお送りしております。

この記事では、つりばんど岡村さんにインタビュー。
6月は「俺はホログラムになる」が大好評でした。

インタビュアーは編集部・林です。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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ライターに反省させるつりばんど岡村の記事

林:
岡村さんの記事を読むとデイリーのライターがみんな反省するんですよね。おれもこういうことしなきゃだめだ…!って

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「こういうことがしたくてデイリーに書き始めたんじゃなかったのかい?」とライターの脳に直接話しかけてくる写真

つりばんど岡村:
反省だなんて!自分は体当たりしかできないのでやっているだけなんです。
林:
スポーツ選手のようだ
つりばんど岡村:
力士みたいですね。
 

林:
こういうの書きたい、みたいな願望ありますか?
つりばんど岡村:
できれば諸先輩ライターのようにインタビュー記事とか、知的なものとか書きたいです。超バズるような。
林:
あら
つりばんど岡村:
かけませんけど。
林:
書かないほうがいいですよ。
つりばんど岡村:
林さんに書かない方がいいと言われたのは励みになりますね!
つりばんど岡村:
よし、知的なものは書かないぞ!!
林:
よっしゃ

林:
知性といえば、謎の大物になってパンダカーじゃないですか。
つりばんど岡村:
そそそ、そーですか!?
林:
自分の弱さを認める態度が。

002.jpg
知性

林:
雨ニモマケズ、みたいじゃないですか
つりばんど岡村:
みんなにデグノボーとは呼ばれそうですね。
林:
そういうものに私はなりたい
つりばんど岡村:
宮沢賢治がなりたいのは決してあの恰好ではない気がする。
林:
デグノボーってなんだろうと思ってましたが、謎の大物やホログラムかもしれません。

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そういうものに わたしは​なりたい

つりばんど岡村:
たしかにデグノボーは否定できませんね。
つりばんど岡村:
ペンネーム、デクノボー岡村にしようかな。
林:
つりばんどがいいですよ。
つりばんど岡村:
つりばんどもどうかと思いますが。

使わない写真を撮ってるときが人生の輝き

林:
この前のホログラムですごく笑ったところがあるのですが
つりばんど岡村:
どこですか?!
林:
3Dメガネをかけたギャラリーを呼んでジャンプしてるとき
つりばんど岡村:
はい
林:
自分も3Dメガネかけちゃったじゃないですか

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実験の前提を崩してしまった瞬間

つりばんど岡村:
そうですね
林:
実験の意図がぐだぐだに。でも現場ってああいうことしがちだな~と思って見てました
つりばんど岡村:
ありがとうございます!
林:
それで結局、素通りしたおじいさんが主役になっちゃってる
つりばんど岡村:
確かに、なんとかひとつでも笑いにならないかなあと試行錯誤してて、そしたらおじさんが割り込んできてくれたので
林:
あのいきあたりばったり感、まさに求めていたものです
つりばんど岡村:
涙ぐましさがありますね。
林:
そう
つりばんど岡村:
おじさんが向こうから走ってきたとき、心の中でガッツポーズしてました。
つりばんど岡村:
「来い来い来い!」「来たー!」

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「来たー!」

林:
追い詰められた人だけができるガッツポーズですね
つりばんど岡村:
たしかにその通りですね!
林:
なんでこれこんなに興奮したんだっけなって自宅で映像取り込んだときに思いますよね
つりばんど岡村:
そうですそうです!
林:
………つかわねえな…って思います
つりばんど岡村:
でも書いてくうちに、この興奮伝わるのか不安になりますが。
林:
あの、結局使わない映像撮ってるときの興奮が人生の輝きです
林:
死ぬ前に思い出すのはそっちじゃないですかね
つりばんど岡村:
なんか複雑ですね…
林:
使わなかった写真、ライターから集めたいな
つりばんど岡村:
募集しましょう!まだ数本しかかいていない自分でも結構ありますから、みなさんも膨大にあると思いますね
林:
僕はネットフリックスで1シーズンになるぐらいあります
つりばんど岡村:
みたい!
林:
ホログラムや謎の大物、使わなかった写真ありますか?
つりばんど岡村:
泣く泣くカットした自分だけの輝きシーン集。
林:
輝いているシーン
つりばんど岡村:
ホログラムはだいたい使いました。謎の大物と紙ふぶきは結構あった気がします。

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使わなかった写真1)部屋で突飛な衣装で浮く
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使わなかった写真2)素あかりで浜で飛ぶ

つりばんど岡村:
でも、自分ではボツだと思ったシーンも、知人に見せたら面白いと言ってもらえて
林:
これ載せたくないな、みたいな写真選びませんか?友達って
つりばんど岡村:
ええい!載せちゃえ!と思って載せたらそこが褒められたりして、自分の判断基準はまだまだだと思いました。
林:
それは未だにわからないですね。

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使わなかった写真3)至近距離でおばさんに見られながら太鼓橋を渡る

つりばんど岡村:
カットするけど供養のためにってインスタに載せたら「面白い」と。
林:
供養、いりますよね。
つりばんど岡村:
「これ面白いかあ?」と思いながら。
つりばんど岡村:
ただ削除するのは惜しい。撮影に行った自分に対してと思って。
林:
移動や工作で1日とかかかるんだけど、それもったいないから記事に入れるとかったるくなっちゃうんですよね
つりばんど岡村:
そうなんですよ。長くて本人以外興味ないだろうなって。
林:
そういうのをひたすら褒めてくれるバーがあればいいんじゃないですかね
林:
たいへんだったねえ~って
つりばんど岡村:
「ママ聞いてよ」って毎晩通いたいですね。
林:
その店、 おれもいきたいです
林:
店開こうかな
つりばんど岡村:
開きましょう!

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カップルなんていたのだろうか

林:
ホログラムの記事に戻りますが、あのカップルのシーンよかったですね

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つりばんど岡村:
真っ暗な浜辺で撮影してたんですけど、カップルが寄ってきてくれて
つりばんど岡村:
話したら彼女の方がデイリー読んでて
林:
え、そうなんですか!
林:
デイリーを知らないとただの不審者ですからね
つりばんど岡村:
デイリー読者の嗅覚で寄ってきてくれたんだと思います。
つりばんど岡村:
その後、音沙汰ありませんが。
林:
幻だったのかもしれませんよ
つりばんど岡村:
励まして欲しいという面白ライターがみがちな幻
林:
本当はそんな人いなくて
林:
ひとりで闇に向かって話してたのかもしれない
つりばんど岡村:
こわぁ
林:
良かった。連れて行かれなくて
林:
録画ボタン押し忘れたんじゃなくて、撮れてなかったんですよ
つりばんど岡村:
なるほど、霊的なものだったのか
林:
デイリーポータルZなんてサイトもないのかもしれない
つりばんど岡村:
たしかにあの時の写真なんかボーッと白いのが映ってて、彼氏と彼女の足の大きさとか不自然なんですよ(怖い話)

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そう言われると…

林:
怖い
林:
普通に怖い話じゃないですか!
つりばんど岡村:
そう思ってあの写真みてください。ほんと、変ですから。ってあのカップル読んでたら怒るだろーなー。
つりばんど岡村:
読んでねーか。
林:
つりばんどの家に来るかもしれないですよ
つりばんど岡村:
今、後ろに!
つりばんど岡村:
って、一人で毎晩暇なんで来てほしいくらいですけど。
林:
なんでインタビューが脅かし合いになってるんでしょうか

中山ヒデの比喩をお見逃しなく

林:
あと、編集部で評判が良かったのが
つりばんど岡村:
はい。

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林:
この比喩です
林:
しかもうそですからね
つりばんど岡村:
なんの根拠もないですからね。中山ヒデちゃん
林:
でもリアリティだけはあるんですよ
林:
言いそう~
つりばんど岡村:
言ってますね。ヒデは。
つりばんど岡村:
こんな勝手なこと書いていいのか、でも書くのが僕のキャラだと開き直って。
林:
そうそう、勝手なことを書けるかどうかって大事です
林:
でもね、ヒデは言ってますよ
つりばんど岡村:
実は高校生のころ、ゆうゆのファンだったので、ゆうゆと付き合っていた中山秀征には個人的に恨みがあります。
林:
ゆうゆと中山ヒデが付き合ってたのが初耳でした
林:
ゆうゆ、って文字いま30年ぶりぐらいに目にしました
つりばんど岡村:
高井麻巳子ファンが秋元康を恨んでいるのと同じですね。
つりばんど岡村:
うしろゆびさされ組
林:
同世代だからぜんぜんピンときちゃうんですよね
林:
山本スーザン久美子って名前を年1回ぐらい思い出します。
つりばんど岡村:
山本スーザン久美子ほど名前が独り歩きした人もいませんよねえ
つりばんど岡村:
顔思い出せん
林:
面長だった気がするんですよね
つりばんど岡村:
なぜかナカジが思い浮かぶ
つりばんど岡村:
さきほど、「編集部で評判がよかったのは」って言ってもらえたんですけど
林:
はいはい
つりばんど岡村:
お忘れかもしれませんが、自分は新人賞2020で佳作をいただいたんですよね

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編集部コメントが林ひとり

林:
そうです!
林:
僕は審査のときから◎をつけてましたよ
林:
恩着せがましい!
つりばんど岡村:
あの佳作のときにいただいたコメントで、林さんが「編集部で私だけが推しました」って書いてくれていて
林:
どこまでも恩着せがましいな
林:
わりとそうなんですよ。ウェブマスターなのに
つりばんど岡村:
他の人の猛反対があったかもとか
林:
猛反対はなかったです。そういうネガティブはなく、
つりばんど岡村:
ぜんぜんわからないのに、勝手に藤原さんが猛反対したんだと思っていました。
林:
藤原はどっちかといえばつりばんど側じゃないですか。審査のときは無言でしたけど。
つりばんど岡村:
(笑)
林:
心乱される人が好きなんですよね
つりばんど岡村:
猛反対はないとしてもなんかトーン・マナー的に自分は大丈夫なのかなあと不安になります。
林:
大丈夫です。むしろいまのトンマナを壊してほしいです
つりばんど岡村:
他にあのときのコメントで「先が見えないのにやってるところに勇気がでる」と書いてくださって、
つりばんど岡村:
先なんかみないぞ、と思いました。
林:
先なんかみないぞ、の思いはそのあとの記事にも継承されてますね
林:
たまにSNSにあがってる途中経過の写真を見てどきどきしてます。

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酒を飲むと「いい旅夢気分」が理解できない

林:
酒飲まないんじゃないですか?
つりばんど岡村:
はい。半年前くらいからお酒やめました。
林:
デイリーって飲まない人のほうがおかしいんですよ。
つりばんど岡村:
脳内麻薬を作り出したのかもしれません
林:
ヨシダプロ、べつやく、三土…
林:
飲まない人のほうがコンスタントにおかしい。
つりばんど岡村:
私の口からはちょっと言及は控えます。
林:
アルコールに頼らずにドーパミン出せないとダメなのかもしれないですね。
林:
最近は、古賀、林、大北と飲まない勢がふえてます。
つりばんど岡村:
健康的なサイトだ
林:
伊藤、平坂ってあたりも止やめてはないけど特に興味ないみたいで。
つりばんど岡村:
酩酊するにも体力がいるのか年齢とともに飲んでも楽しく酔えなくなってきたんですよ。
林:
それはありますね。飲むとくったくたになるんですよね。
つりばんど岡村:
飲んで本読んだり映画みたりできてたのに、もう無理。
つりばんど岡村:
酒飲むと「いい旅夢気分」も理解できなくなって。
林:
かなり低下してますね

オラオラしていくぞ

林:
ハナウタさんもつりばんどファンって書いてましたね
つりばんど岡村:
諸先輩方には畏敬の念しかないので本当にうれしいですね
林:
ライターの世界はキャリアじゃなくて面白いもの書けるかどうかなので、先輩とか気にせずオラオラ行ってもらえれば幸いです
つりばんど岡村:
よし!オラオラいおう!常識の範囲内で!


人生の輝きみたいな写真が送られてきた

この対談の翌日、つりばんど岡村さんは記事の撮影を行い。「無事終わりました」というコメントとともに数枚の写真を送ってくれました。

013.jpg

企画とは関係がないエモーショナルな写真が混じってました。

輝いているつりばんど岡村さんの記事は現在制作快調(たぶん)。近日公開予定です。

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