まとめ
こうして世界に、片づけいらずの紙ふぶきは誕生した。というか爆誕したのである。
だからもう誰にも遠慮することなく、みなさんにはあっちこっちで思うぞんぶん紙ふぶきを楽しんでほしい。
なぜなら紙ふぶきには自分だけじゃなくて、周りのみんなも巻き込んで楽しい気分にしていく力があるから!
そして、これをきっかけとして紙ふぶきは、人々から平和をひろげ幸福をもたらす存在として、いつしか〝神ふぶき〟と呼ばれるようになっていくのです!
あ、酒はのんでません。
紙ふぶきは、祝われている人も祝っている人もみんな幸せそうだ。
だからもっとあちこちで頻繁にやればいいのにと思うが、めったにみかけることはない。
きっと片づけが面倒だからだろう。
だったらと、片づけいらずで紙ふぶきを楽しむ方法を発見したので報告したい。
(本記事は自由ポータルへの投稿作品ですが、とても面白かったので投稿の枠を越えて通常の記事として掲載します)
紙ふぶきをしている場面をめったにみかけないのは、あと片づけがどうこうではなく、もしかしたら紙ふぶき自体が嫌いな人が多いためなのかもしれないと思い、念のためTwitterで調査を行ったところ、以下の結果となった。
あなたは紙吹雪で
— つりばんど岡村(日本海ぱんく通信) (@2ribandokamura) February 24, 2021
お祝いされたいひと、つまりは根っからの紙ふぶき大好き人間は全体の66.7%という大多数にのぼった。
そして「なぜあなたは紙ふぶきを行わないか」についての調査結果は
あなたが日常的に紙吹雪をやらないのは
— つりばんど岡村(日本海ぱんく通信) (@2ribandokamura) February 24, 2021
やはり、あと片づけが大変そうだからという理由がほとんどであった。
つまり人々は、紙ふぶきでお祝いされたいと常日頃から願いながらも、あと片づけが大変だからという理由で実行していないということがわかったのである。
ということで、アンケートの回答数が3票だという事実は置いておいて、やや強引ではあるが、自信をもって片づけいらずの紙ふぶきをつくることにしたのである。
私が片づけいらずの紙ふぶき作成のヒントにしたのがエアー式の抽選機である。
紙片が舞いながらも、周りに散乱しないものといえば、これをおいてほかにない。
なかのクジをカラフルな紙片にして、人間がはいることができれば完成である。
ではさっそく抽選機を購入しようと、調べてみるとお値段驚きの25万円。二泊三日のレンタルでも3万円。
というか、あれに人間が入れるのか?仮に入れたとしても壊れるのではないか?もしも壊れたら弁償させられるに違いないので自分でつくることにした。
サンデーPETというペットボトルの素材に似た透明の樹脂板に、腕を通すための穴をあけ、太いセロテープで接着して円柱型にする。穴には切断面で腕が傷つかないように塩ビUパッキンというものをはさみ込む。
さあ、これに上半身と紙片を入れて、下からドライヤーで風を送り込めば片づけいらずの紙ふぶきが完成である。
ではさっそくやってみよう。
風力が弱すぎて思ったよりも紙片が舞いあがらない。また、ドライヤーの出し入れの際に紙片がこぼれる。
いっそのことドライヤーをつかわず遠心力だけで紙片が舞いあがらないかと頭を振ってみる。
が、ご覧のありさまだった。
ドライヤーの風力不足解消のためブロワーという電動の送風機と、下から紙片がこぼれるのを防ぐためケガをしたペットが首にまくエリザベスカラーを導入することにした。
再びやってみよう。
うおー!!紙ふぶきがまいあがった!
やった!これでいろいろと楽しむことができるぞ!
たとえば
スポーツ中継で応援するチームの勝利をこうして一緒に祝って盛り上がれる。
また「パーッといこうぜ!」的な気分のときは
100均で売ってるおもちゃの小さい紙幣で、お金の雨を降らせることだってできる。
(本物サイズのお札のおもちゃでは重すぎて舞いあがりませんでした)
そして、往々にしてひとりカラオケはあじけないものだが
この紙ふぶきがあれば北島のサブちゃん気分で最高潮に盛り上がることができるのだ。
などとここまで書いてきたが、あなたも気がついていらっしゃると思うが、実は紙片がけっこうこぼれている。
背中のすきまからこぼれるのである。
動くととくにこぼれる。
そのため撮影するたびに部屋中あと片づけが大変。
これなら道具などつくらず、ただ一人で部屋で紙片をまいてればよかったのではないか?
ここまでホームセンター何往復したか。
ブロワーも8,300円で買っちゃったし(充電器とバッテリー別売り)。
やはり片づけいらずの紙ふぶきはつくれないのか。あきらめようか。
とも思うが、これまでついやした時間と費用を考えると、やっぱり引き下がれない。
うすうす詐欺とは感づきながらも、これまでつぎ込んだ分を取り戻そうと怪しい投資話から手をひけず深みにはまっていく人は、こんな気持ちなんだろうなあと思う。
実をいうとあと片づけが必要なことを隠して記事を締めくくろうかとも思った。
でも読者にウソをついてはいけない。
なんとか解決策はないかと考えているとき、たまたまテレビから赤ちゃんのおむつのコマーシャルが流れ、「絶対もらさない宣言」「その後ろもれゼロへ」などと言っていた。
そして私はそこから着想を得てこれをつくった。
厚手のビニール袋とパジャマゴムで作ったパンツである。
これを履いて、腰の部分を、本体下部まるごとがっつり包みこめば紙片はこぼれないはずだ。
ということでさっそく履いて試してみると
よっしゃーーー!
今度こそできた!本当の片づけいらずの紙ふぶきだ!
さあ、これで場所を選ばず紙ふぶきを楽しむことができるぞ!
わー!やったー!
場所を選ばないんだからさっそく外へ出よう!
そうだ、大自然を背景にして演歌を歌おう!
と思ったが撮影日はあいにくの暴風雪であり、本物の雪が降っており紙ふぶきはなくてもいい結果となってしまった。
これではいかーん!
記事が終われーん!
どーしよー?
そうだ、せっかくなんで一足早い桜の光景を読者諸氏のお目に入れよう!
よくわからないが、令和の花咲かじいさんは俺だ!
ってことにしよう。
と、公園の木の前で撮影にのぞんだが、この日は暴風警報発令中につき三脚は倒れ、紙片ははるか彼方へ飛んで行ってしまった。
そしてようやく天気が落ち着いた日に改めて撮影したのがコチラ
ほら、平和な気分になってきたでしょう?
できるだけたくさんの方々がこの記事に読んでくれて、この道具をつくり、日本の各地で紙ふぶきをひろめてくれたらうれしい。
ので、よろしく。
こうして世界に、片づけいらずの紙ふぶきは誕生した。というか爆誕したのである。
だからもう誰にも遠慮することなく、みなさんにはあっちこっちで思うぞんぶん紙ふぶきを楽しんでほしい。
なぜなら紙ふぶきには自分だけじゃなくて、周りのみんなも巻き込んで楽しい気分にしていく力があるから!
そして、これをきっかけとして紙ふぶきは、人々から平和をひろげ幸福をもたらす存在として、いつしか〝神ふぶき〟と呼ばれるようになっていくのです!
あ、酒はのんでません。
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