短い記事 2022年1月30日

イカうどんを作ってみる

これが俺のイカうどんだ。

イカそうめんという料理がある。そうめんをイメージさせる細さに切ったイカ刺しだ。

でもそうめんはオーバーだろう。あれはイカうどんではないだろうか。とはいえイカうどんを名乗るなら、イカを捏ねて生地にして麺を作るべきだろう。

よし、やってみよう。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

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新鮮なイカを入手する

おいしいイカうどん作りには新鮮なイカが必要不可欠。

今回は釣りたてのマルイカ(小型のケンサキイカ)でやってみます。

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マルイカはかっこいいですね。
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たくさん釣れたからこそ、うどんにしようと思った訳です。
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イカを太めに切ればイカうどんですが、今回はそういう話ではないのです。

イカうどんの生地を作る

本物のうどんは小麦粉と塩水を捏ねたもの。

イカうどんはイカの身をミンチにしたものに決まっている。

フードプロセッサーでレッツゴー。

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柔らかいから皮は剥かないでいいかな。

ウィーン。

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どうだろう。

かなり粗い。

できることならイカ100%のうどんにしたかったが、この生地だとちょっと麺にならない感じがする。

つなぎに卵をいれてみようか。

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卵。

ウィーン。

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どうだ!

それなりになめらかになってくれたかな。

そうめんの細さは無理だけど、うどんならどうにかなりそうだ。

でも生地を薄く伸ばして包丁で切るのは無理かな。

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押出式製麺機で麺にしよう

こういうデロデロした生地を麺にするには、小さな穴から麺の形に押し出す方式の製麺機、押出式製麺機を使うに限る。

きっとどうにかなってくれるはず。

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インドの押出式製麺機にイカの生地を突っ込む。

鍋に熱湯をたっぷり沸かして、製麺機のハンドルをぐるぐる回して麺を落とす。

おおおおおお、麺なのかこれは。

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イカの皮のピンクが全体に広がって、なかなかのグロさだ。
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麺といえば麺という長さ。イカそうめんもそんなに長くないからいいよね。
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なんだこれ。

イカうどんは細長い練り物だった

なんだかすごいものができた。どこの国の郷土料理だ。

天然のイカだけど、未来の人口肉っぽい。

恐る恐る食べてみると、プリプリですごくおいしい!

さすが釣りたての新鮮なマルイカだ。

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生姜醤油がすごく合う。

これはイカの甘みがすごく強く出ているな。普通にイカを食べるよりもイカの味がしっかり感じられるかも。これを餌にしたら魚がたくさん釣れそうだ。

そして後味がすごい。食べれば食べるほど口の中に積もるイカ感。口の中すべてがイカ。

うどんなのかといわれると、あまり麺類っぽくはない。これは細長い練り物だな。これはこれでいいものだけど。イカ肉ソーセージでもある。

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揚げたらより練り物っぽくなった。

今回はイカの生地がちょっと粗かったかな。もし次回があれば、ちゃんと皮を取り除き、さらにきめの細かい生地にして、再チャレンジしてみたいと思う。

そうすると今度はハンペンっぽくなる気もするが。

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丸めて揚げたらおいしかったです。
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