特集 2026年8月7日

揖保乃糸の「そうめん」ではなく、揖保乃糸の「パスタ」を食べる

そうめんという食べ物がある。夏を代表する食べ物で、平安時代の書物にも「そうめん」は登場する。そして、そうめんと言えば「揖保乃糸」。揖保乃糸かそれ以外か、という勢いでそうめんと言えば揖保乃糸だと思う。

そんな揖保乃糸のそうめん以外を食べてみたいと思う。揖保乃糸と言われると、そうめんを確かに思い浮かべるけれど、実はそうめん以外の揖保乃糸もあるのだ。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(ライターwiki)

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揖保乃糸とは

本能だろうか、夏の暑い時期になると「そうめん」を食べたくなる。糸のように細く、雲のように白いそうめんは夏を代表する、涼を感じることができる食べ物だ。食べると実に美味しい。ツルツルといくらでも食べることができる。

そうめんと言えば「揖保乃糸」

そうめんと言えば「揖保乃糸」。その存在は誰もが知るものだろう。実は揖保乃糸は一社で作っているものではない。兵庫県手延素麺協同組合の商標だ。前進となる「播磨国揖東西両郡素麺営業組合」は明治20年に誕生しているので歴史も古い。

兵庫県手延素麺協同組合

揖保乃糸の商品はすべて組合員によって製造されている。組合で小麦粉や食塩などの原材料、木箱などの資材を購入して、組合員に供給する。そして、組合員によって作られたそうめんなどが組合に収められる仕組みだ。この仕組みにより品質を管理することができるわけだ。

揖保乃糸、美味しいよね!

私はそうめんが好きだ。そして揖保乃糸が好きだ。上手く説明できないのだけれど、キビキビした食感というのか、コシと言えばいいのか、そのようなものが揖保乃糸にはあり、とにかく美味しいのだ。

ということで、そうめんの里に来ました!

 

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そうめんを知る

揖保乃糸を作る兵庫県手延素麵協同組合の所在地は兵庫県たつの市。そのたつの市には「揖保乃糸資料館そうめんの里」があるのだ。そうめんの歴史や製造工程を学ぶことができる施設だ。

昔は、
こうやって作っていたんですな!

手延べそうめんは麺生地を延ばして作るわけだけれど、力任せに引っ張ってもダメらしい。延ばして寝かし、延ばして寝かしを繰り返して、細くしていく。10月から4月に作られ、中でも12月から2月の一番寒い時期が最盛期となる。夏の食べ物な気がするけれど、作るのは冬なのだ。

小引きの体験もできます!

現在は機械化している部分も多々あるけれど、私が見たものでは、小引き(麺を引っ張る作業)という工程の試し引き (小引きのための実験)作業は、熟成の進み具合や翌日の天候を考慮して人が行い、その結果で道具を調整して、小引き作業を行っていた。

明治時代の作り方!
今の作り方!

揖保乃糸のそうめんには等級がある。おそらく「太づくり」が等級で言えば一番下になり、「上級」「播州小麦」「縒つむぎ」「特級」「三神」となる。三神が揖保乃糸の最高級品で、買おうと思ったけれど売れ切れだった。人気だそうだ。

帯からして高級感!

そもそもこの辺りでそうめん作りが本格化したのは江戸時代のこと。そうめんを作るのは冬なので、最初の頃は農閑期に農家の人々が作っていたのだと思う。やがて品質を管理するようになった。赤穂も近いので塩も手に入りやすかったのかもしれない。

実演コーナーもございます!

1日に数回、実演も行われている。50センチのそうめんを160センチに延ばすところを実際に見ることができるのだ。手際がよく、信じられないくらい延びていくそうめんは見ていて楽しかった。エンターテイメントだ。

これが、
こうなる!

延ばしたものを触ることもできた。上手く言語化できないのだけれど、ピンピンしている。揖保乃糸のそうめんを食べた時に感じるコシのようなものが感触としてあるのだ。あと何より美しい。均等に延びた細いそうめんは芸術だ。

美しい!

そうめんの里から徒歩ですぐのところには「そうめん神社」もあった。例祭では「そうめんの掛け巻き競技」や「そうめん箱作り競技」などが行われていたそうだ。

そうめんの里の近くには、
そうめん神社もございます!

 

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揖保乃糸を食べる!

そうめんの里での実演と展示で、揖保乃糸のそうめんについて深く知ることができた。揖保乃糸のそうめんを私が美味しく感じる理由がわかった気がする。歴史と技術と管理が揖保乃糸のそうめんの美味しさを作っているのだ。

レストラン「庵」

そうめんの里内に「庵」というレストランがある。ここでさまざまな揖保乃糸のそうめん料理を食べることができる。冷やしそうめんやにゅうめんなどの一般的なものもあれば、「ごま香る彩り野菜のサラダそうめん」や「蒸し鶏のトマトそうめん」などもあり、そうめんの可能性は無限大とわかる。

頼みました、鶏塩手延ラーメン

私が頼んだのは「鶏塩手延ラーメン」だ。そうめんではない。しかし揖保乃糸なのだ。兵庫県産の小麦を主体原料に、先に見たような揖保乃糸の手延製法により作られたラーメンなのだ。ちなみにこのラーメンに使われているラーメンの麺は買うこともできる。

こちらが使われています!

そうめんとの大きな違いは「かんすい」が使われていることだろうか。そのためにそうめんより弾力があるように感じる。コシも強い。そうめんより麺が太いからかもしれない。シコシコでツルツルな食感だ。

すっごいコシ!

ラーメンによって使われる麺は様々で、太かったり、細かったり、縮れていたりなどするけれど、このような麺のラーメンを私は食べたことがなかった。驚くほどの弾力で、そうめんではないけれど、そうめんの存在を確かに感じることができる。揖保乃糸であることがわかるのだ。とても美味しい。

輝いているよね!

 

⏩ 揖保乃糸パスタを食べる

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