電車に乗らないから分かったこと
ひと通り調べ終わった後、こういう「雰囲気の中間地点」や「駅前の終わり」って今まであんまり感じたことなかったなと思ったが、考えてみるとそれは電車に乗っているからだ。
駅でおりて、駅前ですごして、また駅に戻るから、その雰囲気の端までたどり着くことがなかった。でも今回は1駅歩いたからこそ、その面白さに気づくことができた。
1駅歩くことのごほうびは、健康だけではなかった。
ここまで、駅間の雰囲気の中間地点を紹介してきたが、山手線を1周してみて分かったのは、こういう場所はけっこうレアだということだ。
そしてそれより多く見られたのは、それぞれの駅の間に、どちらの駅の雰囲気でもない中間エリアがあるパターンだ。
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これによって生まれる、駅前と中間エリアとの境目もまた面白かったのでご紹介したい。
池袋→目白
先ほどまでとは違い、となりの駅の雰囲気に変わったという印象にはならないものの、「駅前」はここで終わりなんだなということがはっきり分かるのが面白い。
そして駅前の特徴ある雰囲気から日常的な風景に変わり、旅行から家に帰ってきたときのような、フゥとひと息つく気分にもなる。
こういった「駅前の終わり」を感じられる場所は他にもあり、
新大久保→高田馬場
目白←高田馬場→新大久保
そんな「駅前の終わり」を、様々な形で味わうことができたのが秋葉原駅と御徒町駅の間だ。
そこからJRの線路沿いに移動すると、
さらに、線路の西側を御徒町駅方面に進むと、
秋葉原駅前の終わり、中間エリア、そして御徒町駅前の始まり。それぞれの境目がはっきりしているだけでなく、両駅間の3つの道をめぐったことで、それらをいろいろな形で見ることができた。
いくつかの層が重なった中に変化を見つける。
まるで地層や年輪を見るような面白みが、街のなかにもあった。
ひと通り調べ終わった後、こういう「雰囲気の中間地点」や「駅前の終わり」って今まであんまり感じたことなかったなと思ったが、考えてみるとそれは電車に乗っているからだ。
駅でおりて、駅前ですごして、また駅に戻るから、その雰囲気の端までたどり着くことがなかった。でも今回は1駅歩いたからこそ、その面白さに気づくことができた。
1駅歩くことのごほうびは、健康だけではなかった。
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