高架下を抜けるとそこは
実際にさがしてみたところ、見つかった雰囲気の中間地点は3ヶ所。それらはすべて、高速道路や線路の高架下が境目になっているものだった。
新橋→有楽町
ごちゃごちゃした看板などがなくなり、急に洗練されて背筋がのびる雰囲気に。
いつも普段着で飲みにいってた大学の友だちが、スーツを着て就活をはじめてるのを見たような変化で焦る。
東京→有楽町
一方、有楽町をはさんだ反対側。
五反田→大崎
五反田駅からはすこし離れた、目黒川沿いのこの場所です。
高架を中間地点として、あっちを見るかこっちを見るかで雰囲気がガラッと変わるという面白さは東京→神田間と同じ。
さらにそこに、高架下でいちど視界がさえぎられるという要素が加わることで、よりくっきりとした景色のギャップが味わえる。
まるで川端康成の『雪国』のよう。
もし彼が現代の作家だったら「トンネルを抜けるとタワマンの街であった」と書いていたかもしれない。

