小出し記事 2021年7月4日

釣った魚はフラットな気持ちで食べたい~平坂さんに記事になってない部分を聞く 3回

平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。

記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。

短期集中連載の第3回目です。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

前の記事:今週の記事まるっと3行まとめ(6/24~6/30)

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1日テトリスする日を設けている

林:
宿はちゃんと取ってるんですか?

平坂:
その時々ですけど、基本的には毎回とります。ブッキングドットコムとかで。

林:
普通だ。夜通し釣りををしているようで寝てるのかなと思うんですが。

平坂:
僕は体力がないんですぐ寝ます。仲間同士で行くときは、テント張ってキャンプすればいいよな!ってこともあるんですけど。
ひとりだとちょっと…。そこを野盗とかに襲われたら怖いので。
基本的にはポイントになるべく近い宿とかとります。
基本、体力ないので、例えば1週間日程があったら真ん中に1日か2日ぐらいひたすら宿でゴロゴロする日を設定します。

林:そうなんですね。意外。

平坂:
もったいないとか意外だとか言われるんですけど。それがないとやってられないですよ。
ひたすら宿で寝転がってテトリスとかやる日。ドラクエ5とかやらないと精神もたない。

海外に行くと宿から出なくてもおもしろいことがいっぱいある。宿の明かりによってくる蛾とかも全部が見たことないやつだし。むやみやたらに毎日動くよりも1日挟んで情報を精査したり、撮影した写真を整理したりっていう時間があったほうが結局最終的なパフォーマンスは上がるはずだ、と自分に言い訳しながら。

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タイで泊まった宿。こういう狭くて簡素な部屋が好きです。安心感のあるクラシックな施錠システムで防犯対策もバッチリ。
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オーストラリアで泊まった宿。取材場所がリゾート地のど真ん中だったりすると、こういう良い部屋を取らざるを得なくなったりもします。

林:
テトリスの日はごはんは地元で食べているんですね。

平坂:
興味はありますけど、ごりごりに地元のローカルフードを追い求めるみたいなことしないですね。
だから近くに定食屋さんとかがあれば入ってみて、現地流みたいなものがあればそれを食べますし。
市場巡りが好きなんですよ。どんな魚売ってるのかとか。市場とかめぐるついでにその土地の食材っていったら大げさですけど、出来合いのサンドイッチとか。謎のおにぎり的なものだったりあげぱんとか。そういうものを買い込んで宿に持ってかえって食べるっていう。

…いま林さんが「こいつ普通だな~」って思ってんのが分かります。

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市場にはたいてい屋台やテイクアウトの店があるので楽しいです。
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タイに行くと毎回食べるロティというお菓子。
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ローカルフィッシュが手軽に食べられるのも素敵です。

林:思ってました。でもギャップがあっておもしろいです。

平坂:
海外に向こう行くと。日清が出しているカップ麺なんだけど、日本じゃ売ってないタイプとかあるので、ああいうのとか。

林:
それだけで記事1本書けますよ

平坂:
かけますね。言われてみると。もったいないことしちゃった。

林:
でもそれを平坂さんが書いてきたらびっくりします。

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スペインで食べた日清のカップヌードル・カレー味。日本のカレーヌードルとは全く違う薄口の味付けで、具材にフリーズドライのグリーンピースが入ってます。はっきり言ってあまり日本人の口に合う味ではありませんでしたが、「日清がカレー味のカップヌードルを商品化する」というアクションの結果が、国が違うだけでここまで変わってくるというのは衝撃でした。

平坂:
記事の合間にポンと写真だけだけ挿れたりしますけどね。せっかくだから面白いもの食べようぐらいの興味関心はありますよ。

林:
美味しかったものはありますか?

平坂:
なんだろうな?香港で食べた揚げパン美味しかったな
粥屋さんがいっぱいあって。お粥は店内で食べるんですけど、なぜか揚げパンは店内でもテイクアウトでも買えるんです。
その揚げパンをね、お粥と一緒に食べるらしいんですけどね、ちょっとほんのり甘くてすごく美味しい味がついて、それをひとりで宿に持って帰ってもりもり単品たべてました。

釣った魚はつまらない精神状態で食べる

林:
とった魚は食べますよね。

平坂:
食べますね。

林:
さばくのはホテル持って帰ってからですか。

平坂:
ホテルだったり、法律的に問題がなければ、現場でウロコ落として内臓を出すぐらいまではやりまります。おろすとか。極力スーパーで売られている状態に近づけて、持って帰る。
だいたいホテル選ぶときはキッチン付きのところを借ります。
で、持って帰って屋内の部屋の中でたべる。っていう感じですね。

火をおこすとかそういうスキルは持ってないので。あんまり外で焚き火とかすると、山火事になりそうで怖いんですよ。基本ビビりなんで。

林:
別にサバイバルやってるわけじゃないですもんね。

平坂:
そうなんですよ。サバイバルやってるとその極現状態における昂りとかがあって…。よく「自分で釣った魚はおいしい」っていうじゃないですか?
そういうバイアスがかかるのが嫌なんですよ。
それ言い出すと素材の味というか、その生物そのものの味が公平にジャッジできなくなってしまう。それはもったいない。
だから持ち帰って。ひと息ついて、フラットな状態で食べたい。
っていうのがあるので、なるべくキッチン付きの宿で、なるべくつまらない精神状態で食べる。

林:
つまらない精神状態で!

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これはキッチンのない宿で、従業員さんにお願いしてバスルームでナマズを解体させてもらった時の写真。

平坂:
川原で焚き火して仲間とコーヒー飲みながら塩焼きとかやっちゃうと余計なスパイスかかちゃうじゃないですか。精神的な。
美味しいって言わなきゃ駄目だみたいな。いやなんですよ。

林:
そういうのはイヤなんですね。
平坂:
そう。もったいないですよ。
林:
ねっこが文化系ですよね。
平坂:
決して体育会系ではない。

小出し連載

平坂さんに記事になってない部分を聞く

第1回  空港が好き
第2回  2キロのおもりを日本から持っていく
第3回  釣った魚はフラットな気持ちで食べたい
第4回  どぶ川は安全
第5回  新種はたくさんいる

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