元日の夜がくる前に夢を練習しておく
調べたところ、初夢は「元日の夜(=ついたちを過ごしたあとの夜)」に見る夢のことだそう。
その日だけナスビの夢を見られれば作戦は成功だけれど、それだけでは心もとないので一週間毎日ナスビの夢を狙って練習しておこうと決めた。一日でもナスビの夢を見ることができれば、そのときの条件を活かして当日の成功率を上げられるかもしれない。
12月26日
今日は一日ナスビを見続けることにした。本当は本物のナスビを持ち歩きたいところだけれど、お腹の弱い私には丸一日(ときには暖房の効いた室内で)共に過ごしたナスビを食べる勇気がない。
とりあえずフリー素材のナスビをダウンロードしてL版に印刷した。
朝からずっとナスナスナスナス!
視界にナスビを入れ続けた一日だった。記念すべき初日の夢がこちら。
仕事が強すぎる。こんなにナスビを印象付けたつもりでも、当日の仕事の印象の方がよっぽど強かった。
うまくいけば一週間連続でナスビの夢が見られるぞと意気込んでいたが、現実はそう甘くないようだ。
12月27日
この日、新たな相棒を手に入れた。
ころんとしたフォルムがかわいい!
今日からはコイツと一緒にナスビライフを過ごすんだ。楽しくなってきたぞ。
この日は上野に展示を観に行く予定があったため、ナスビを連れていくことにした。
画像を見るだけでなく、立体ナスビと出かけ、焼きナスビも食べた。
初日よりも強く印象づけられているに違いない。
そんな2日目の夢がこちら!
なんで?
柴田さん、私も泣きたいです。
12月28日
この日は好きなアーティストが出るライブを観に行く予定があったため、ナスビを携えて会場へ向かう。
ここで事件が発生した。
ライブの休憩時間中に入ったトイレに、このナスビの写真を置いてきてしまったのだ。
ナスビはお客さんに見つけられてお店の方に回収され、ライブの主催者の手に回り、ステージ上にたどり着いていた。
「皆様すみません!トイレに忘れ物が...この」
「はい!!!!」
「この...」の先を言われる前に食い気味で手を挙げて猛スピードで回収した。
トイレにこれがあるのを見つけたお客さん、「これが置いてあって...」と届けられたお店の方、「誰かの忘れ物です」とこれを手渡された主催者の方、この3人の気持ちを思うといたたまれなくなった。高画質のナスの写真が丁寧にスリーブに入れられたものを見つけたときの恐怖は計り知れない。
そんな既に夢のようなことが起きた日なら、きっとナスビの夢を見られるはず!期待ふくらむ3日目の夢がこちら。
日常すぎる。
2列以上で並ぶことが多いことを考えると「1列でお並びください」が少々非日常だが、それ以外は本当にただの駅の風景だった。
12月29日
この日は「大掃除をしたあとに大量のランチパックを食べる」という行事があった。ナスビを忘れずにカバンにしまい、大掃除会場に向かう。
一緒に掃除をした仲間たちに初夢ナスビ作戦の話をしたら面白がってくれてありがたかった。
もうだいぶナスビと仲良くなってきたから、そろそろ夢に出てきてくれてもよかろう。
いそいそ眠ったこの日の夢がこちら。
火鍋なんて最近まったく食べていないのになぜ?点滅が止まらないのもなぜ?
残念ながら火鍋にナスビは入っていませんでした。
12月30日
この日は友人の家に遊びに行く予定があったため、ナスビを連れて向かう。
ぬいぐるみとナスビと4人で、ナスビの話をしながら楽しいひとときを過ごした。
家族以外としっかりナスビの話をしたのはこの日が初めて。いままで以上に強くナスビを印象付けられたはずだ。そんな5日目の夢がこちら!
なぜなんだ。選曲も何?
夢の中の私は、口の開き方を調整して音程をうまく変えていた。妙な特技を手に入れたぞと喜んだので、目が覚めたときに少しがっかりした。試しに練習してみようかな…