これの名は
栃木県にある豆腐メーカー『株式会社ハギワラ』が作っている『無調整 濃厚豆乳』。
価格は1リットルで130円ほど。濃いのに安いのです。
僕はベルクスというスーパーで買ってますが、豆腐売り場の下段の一番端に置いてあります。終売になったら困るので、行くたびにせっせと課金しています。
で、これ、何が面倒くさいのかというと。
自立しない
袋に入っているせいで、開けた後の保管が面倒くさいのです。自立しないから。
2リットルのペットボトルを切って自立保管用の容器を作らないといけません。
当初、この保管性の悪さが癇に障り、冷蔵庫を開けるたびに『また自立しないのがあるなぁ』と思っていました(口には出さない)。が、ある日、とてもおいしく食べる方法を見つけました。
シェンドゥジャンってのが美味いらしい
豆乳に酢、砂糖、醤油、ザーサイや干しエビなどを入れたシェンドゥジャンという豆乳スープがあることを知りました。台湾の人が朝ご飯として食べるものみたいですね。
知ってる人は知ってるだろうけど、知らない人は知らない。僕は知らない人でした。
こういう感じで作ってみたわけですよ。
どこで知ったかというと、『アド街ック天国』の五反田回。19位で登場した『東京豆漿生活』の映像が大変に美味しそうだったので真似して作ってみました。
シェンドゥジャンを作る
豆乳は250mlくらい。適当な器に入れます。
なにしろ自立しないやつなので、注ぐときに緊張する。
レンジでチン。沸騰しないように牛乳モードでやるといいです。
具は桜エビとザーサイの細切りをごま油で炒めたやつ。
味は、黒酢15ml、醤油5ml、砂糖5g。温めた豆乳に投入。
具とかパクチーとか載せたら完成。アド街で見たシェンドゥジャンは青ネギを乗せてましたが、パクチーの方が好きなのでアレンジ。パクチーも、好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌いという、好みの分かれる野菜です。
結果としてこういう感じになりました。
こちら、勘で作ったシェンドゥジャンとなります。
本来は油条という揚げパンを添えるそうですが、近所のスーパーには無かったので仙台麩を乗せました。
肉じゃがに入れた仙台麩、おいしいよね。
このシェンドゥジャン、本物をお店で食べたことが無いので味が合ってるのかは分からないのですがとても気に入りました。
勘で作ったけど、予想よりも美味しいものが出来ました。朝ご飯に最高かも。
トロッとした豆乳は酸味と甘みと塩気があり、パクチーやザーサイ、桜エビが香ばしい。具入りラー油も良いアクセントになってました。
これはよい。
という事で、2月からずっと朝ご飯にはシェンドゥジャンを食べています。
徐々に変わっていくレシピ
だけどちょっとだけ作るのが面倒くさい。豆乳が自立しないだけで面倒くさいと感じる性格ですからね。いちいちザーサイを刻んで炒めたり醤油とか酢を計って入れるのも面倒くさい。面倒くさいって打ち込むものメンドイ。
そこでまず、ザーサイを刻むのをやめました。
ザーサイを切らない。朝っぱらからまな板とか手が汚れるのが嫌だったのです。
味も、酢とか醤油とか、違う瓶を出してくるのも面倒くさくなって、ポン酢とか麺つゆで代用するようになりました。
こうなってくると、毎度ザーサイや桜エビで具を作るのもメンドイ。私は堕落しました。もはや墜落と言えましょう(究極超人あ~る)。
具は安い素材で事前にまとめて作っておくことにした
毎回、刻まないとはいえザーサイと桜エビを炒めて具を作るのが果てしなくメンドク感じられ、また、ザーサイと桜エビは値段が高いため、まったくの代用具材を開発することにしました。
材料はコチラ。
しらす干し、高菜漬け、乾燥オキアミ。どれも桜エビやザーサイと比べると圧倒的に安いけど、味の雰囲気は似ています。飲食店でこういう改変をやると致命的ですが、これで問題になるのは僕の朝ご飯だけ。ガンガンコストと手間をカットしていきます。
具材を混ぜてごま油で炒めた結果、こういう感じになりました。
酢を省くと固まり方が緩くなるので、酢はちゃんと黒酢を使った方が良さそうです。
色の濃い酢なら問題ありません。
黒酢じゃねーじゃん、って、その通りです。
黒酢と赤酢の違いなど分かるものか。
ラー油は桃屋の『しびれと辛さががっつり効いた麻辣香油』が至高です。
食べるラー油ブームの到達点、麻辣香油。2020年で最も買い占めたい油。
さすが桃屋、とんでもない油を売りだしやがる。
この世で最も価値のある油。
これを掛けると最強。
そして、どんなに手を抜いてもパクチーは外せません。
パクチーは根が付いている奴がいいのです。根も食べます。僕の好物だけど、妻はパクチーが大嫌い。
最終的な手抜きシェンドゥジャンはこうなりました。 台湾の人には見せられない改変ぶりかも知れません(逆に、レシピは自由という可能性もあるけど知らないし調べもしない)。
見た目は似てるけど、当初のレシピからはかけ離れております。
多分、並べて食べたら桜エビやザーサイの味と違うし、麺つゆの鰹風味が効いてるし、最初の頃に作ってたやつとは違う味になってると思います。
でも、そもそも正解の味を知らないし、これはこれでうまいから無問題。気になる人は気になるだろうけど、気にならない人は気にならないからね。
豆乳を温めて、調味料と作り置きの具材を投入すれば出来上がりなので簡単。
という事で毎朝豆乳を食べているんですが、豆乳って便利なもんで、他にも食べ方があるんですね。
ホットプレート湯葉もよい
濃厚豆乳の袋の裏側に書いてあるB面レシピには豆腐の作り方とともに、ホットプレート湯葉の作り方も書いてありました。
豆腐が作れる豆乳にハズレは無い。
豆腐の下には湯葉の作り方。
要は、ホットプレートで豆乳を温めると表面に湯葉が出来ます。
豆乳を温めるだけなので簡単です。
ホットプレートに豆乳を入れて待つだけ。
日本酒などやりながらチビチビ食べるのが楽しいんですよ。
わさび醤油でいきます。
最終的には煮詰まって『蘇』の様になります。湯葉とも蘇とも違うけど、これはこれで食べられますな。
湯葉づくりの最果て。
さて、この記事にはウソがちょっとだけ混じってました。ウソは真実に混ぜるとバレにくい。
気づいた人は気づいたかもしれんけど、気付かなかった人は気づかなかったろうし、きっとほとんどの人が気づいてないでしょう。
正解はコチラ
問題にしてみたところで分かる人はいまい、という事でサッサと正解を書いてしまいましょう。
まずはラー油のところ。桃屋の『しびれと辛さががっつり効いた麻辣香油』の写真を載せていますが、実際に使っているのはS&Bの『麻辣おかずラー油』でした。途中で入れ替わってました。
瓶を見ても中身を見ても、違いに気づく人はいまい。味はちょっと違いますが、好みの問題だし僕はどっちも好き。
もう一つは、パクチーのふりして乗せてた葉っぱ。
パクチーを三つ葉で代用できないかなって思いまして。
パクチー「これってもしかして!?」
三つ葉「あたしたち、」
パクチー&三つ葉『豆乳の上で、入れ替わってる?!!!』
新海誠み!三つ葉だけに。
妻との会話
参考までに、パクチーが大嫌いな妻に、三つ葉とパクチーの違いについて聞いてみました。
筆者「君はパクチーは大嫌いなのに、三つ葉は好きなの?」
妻「三つ葉は好きだよ。」
筆者「味、似てない?一緒じゃない?」
妻「全然違うわ!!!パクチーは臭いわ!!」
夫婦でも分かり合えないことはある。それでいい。だって、違う人間なんだから。愛に出来ることはまだあるよ。
効率化の果てにマニュアルは改変され、意義を失う
現場の人が頑張ってなにかを効率化しようとすると、本来の意義や目的からかけ離れた改変が起こります。やがて『ここだけは守らなきゃいけない部分』まで変えてしまい、事故につながることがある。
そういう事がよくあるので気を付けなければいけません。ここ2か月で起きたシェンドゥジャンのレシピ改変は、そういう教訓を僕に残してくれました(え、そういう話だったの?!)。
効率化による大事な作業の儀式化。それはとても恐ろしい事です。よし、原点を知るために、いつか五反田に行こう(本物食べたことなくて、よくこれ書いたな)。