これはなんのB面レシピでしょうか?
僕は双葉社から出ている「増刊大衆」という雑誌に「B級グルメ食べ比べガイド」という連載を書いているが、先日まではレトルトパスタソースの食べ比べをしていた。
40種類以上のパスタソースを食べていて気付いたのだが、必ずと言っていいほどパッケージの裏に「こんな使い方はどうですか?」と、パスタ以外の料理例が載っているのだ。
パスタソースなのに無理矢理スパゲティ以外の料理を提案してくる。中には「それは無理だろ」的なレシピもあって実に面白い。そうだ、そういうB面レシピを色々作ってみよう。
B面レシピとは?
袋の裏に書かれている「本来とはちょっと違うけどこういう風にも使えますよ?」という提案レシピ。袋の裏に書かれいるからB面レシピである。A面がスパゲティだとしたら、B面はなぜかチャーハン、みたいの。
パスタソース、ふりかけ、合わせ調味料、乾物などはよくB面レシピが載っている。
パッケージの裏に書かれている事が多い。
バジルクリームはバジルの爽やかな香りと油っぽさが魅力。
オーマイのパスタソースは美味い
まずはパスタソースのB面レシピ。
オーマイのパスタソースは安いのに味が本格的で凄い。パスタソースとしての詳しくは2/24発売の「増刊大衆」を買える年齢の人(大人じゃないと買えない雑誌です)は買っていただくとして、今回のテーマはB面レシピである。
バジルクリームのB面レシピは「チキンとポテトのバジルサラダ」だ。パスタソースでサラダを作るとは思いもよらなかった。
普通にスパゲティにするとこんな具合。手軽にバジルソースを味わえる。
サラダというわりに鶏肉が150gで野菜はじゃがいもとインゲンがちょっとで野菜少なめ。
まず鶏肉をレンジでチン。なんだか美味そうな汁がやたらと出た。
じゃがいももレンジでチンして、インゲンだけはなぜかお湯で茹でる。あとは材料を切ったり割いたりしてバジルクリームソースと和えればいい。簡単だ。
最後は和える。
大体15分くらいで出来た。電子レンジを使うので楽だし早い。で、完成したのがコレだ。
一応美味しそうではある。
代官山辺りのオープンカフェで出てきそう。
美味いのか?
大事なのは味である。バジルソース自体の味は良いので不味くはない。しかし、だからと言って「美味い!」と言えるほどの味でもない。
サラダって言うわりには肉が多いなぁって気もしつつ、なんだか薄ぼんやりしたようなとぼけたような、ハッキリしない味だ。
ぼんやりした味である。
どうも釈然としない感じだが、もう1品パスタソースのB面レシピを作ってみよう。
S&B生風味梅しそ
酸味がかなりストレートで、スパゲティをツルツル食べられちゃうサッパリ感が魅力の生風味梅しそ。B面レシピは、ひょうし木切りにした長芋と和えた「長いもの梅和え」である。
釜揚げうどんに混ぜて梅うどんとか、そういう守りのレシピではないところに好感を持てる。パスタソースを買ったのに長いもの和え物を作ろうとはまず思わないが、僕はそういうチャレンジ精神好きだなぁ。
スパゲティとはもちろん相性良いです。
長芋と和えるかー。
切って混ぜる、完成という手軽さ。
これは作るの簡単だった。だって、長芋を切って梅ソースで和えるだけだ。どんなに料理が苦手な人でもあっという間に作れると思う。
上に散らす海苔も標準添付なので楽な事この上ない。2分で完成しました。
ちょっとしたおつまみに。
なかなかのパンチ力
レシピ通りの分量で作ったのだが、なんだかやけにすっぱしょっぱい。ストレートな味である。さっきのバジルサラダのぼんやりした感じとは打って変わったソリッド感だった。
お酒欲しくなります。
ラー油ふりかけでペペロンチーノ。美味そう。
逆に、B面レシピがスパゲティというパターン
パスタソースによるB面レシピを2つ見ていただいたが、実はパスタソース以外のものでスパゲティを作るB面レシピは多い。
古今東西老若男女スパゲティを嫌いという人は少ないし、麺にクセがないのでアレンジ料理に向いているのだろう。
特に、ふりかけなどご飯に掛けるものはB面レシピがスパゲティである事が多かった。
ふじっ子もスパゲティ。
ゆかりもスパゲティ。
ご飯に載せたりおにぎりに入れたりすると美味い。
「しそふじっ子のパスタ」
いくつかあったスパゲティB面レシピの中から、しそふじっ子のスパゲティを作ってみる事にした。レシピって言っても、スパゲティを茹でて材料と混ぜるだけだから簡単だ。
料理名の左上に「2」って書かれているがレシピ番号である。ふじっ子はB面レシピに熱心で、実は他にも玉子焼きなどのレシピがいくつもある。
混ぜるだけの簡単料理。
料理のレシピには、面倒くささによってランクがある。まず材料を混ぜるだけとか、素材を焼くだけってのがCランク。サラダとかステーキはCランクだ。
混ぜたのを焼いたり蒸したり揚げたりするのがBランク。ハンバーグやコロッケだな。
酢豚のように、揚げたものを更に煮たりするのがAランクだ。と、今なんとなく決めてみた。僕はAランクの料理はめったに作らない。
B面レシピはわりとCランクのものが多く、このふじっ子スパゲティもCランクのレシピである。
あっという間に出来上がり。レシピにはなかったけど、ネギを載せてみた。
ザ☆B面レシピというぼんやり感
見た目の美味しそうさと裏腹に、これ以上にないってくらいぼんやりした味だった。ふじっ子の味がまだ昆布から出ておらず、果てしなくぼんやりしていて大根おろしがそれに拍車を掛けている。
大根おろしのせいで冷めるも早く、ぬるくてぼやけた味という、霞を食うってこんな感じなのか、みたいな雰囲気。優しい味なので病み上がりにいいかもしれない。ていうか以前入院したときに食べた病院食を思い出した。
見た目は美味しそうですが。
果たしてこのままぼんやり続くのか
ここまでに判っているB面レシピの特徴は、なんといっても「ぼんやりした感じ」だ。CDシングルのB面もぼんやりした感じの曲が多いが、それに似たぼんやり感だ。
果たして他のB面レシピもそうなのか。引き続き色々作ってみます。