ハガキのぬいぐるみ
ぬいぐるみ作りにはまっていて、もはや日々のルーティンになっている。
先日はハガキのぬいぐるみを作った。
このまま郵送できるのだろうか。
Xでつぶやいたところ、「スルメイカに住所を書いても、切手を貼れば送れるらしい。きっとぬいぐるみも大丈夫」と意見をもらった。
……本当に??
これはやってみるしかない。
以前化けわらじの記事にも登場してくれた、4才の少年りんたろう宛に、ぬいぐるみのハガキを郵送することにした。
ハガキ作り
ぬいぐるみハガキの作り方はものすごく簡単。ぬいぐるみ史上一番簡単かもしれない。
まずは、板状のウレタンを、ハガキの大きさに切る。
雑に切っても、布で包めば大体はいい感じになるので、この辺は適当で良い。
あとは、この布をひっくり返してウレタンに被せるだけ。
ここに郵便番号の枠を刺繍すれば……
伸びるジャージ生地を使ったので、かなり刺繍しづらかった。みんな、ハガキのぬいぐるみを作るときは、伸びない生地を使おう。
ハガキの内容を作る
ベースはできたので、次はハガキの内容を作る。
「内容を作る」で表現があっているのだろうか。でも、書くじゃ変だしな。
友人の子供はベルツノガエルと信号が好きなので、「信号待ちしているベルツノガエル」の絵にすることにした。
私もベルツノガエルが好きである。飼いたいのだが、家族が苦手で猛反対されているのだ。
少しでも飼っている気分を味わうために、ケースにカエルのぬいぐるみを入れて、部屋の湿度をキープしていた時期があった。
字の歪みが、絵葉書特有の味わいを生んできている。いいぞ。絵葉書というのは字が下手な方が良い。
宛名はマジックで書くことにした。途中で引っかかって糸がほつれ、読めなくなるのではという心配もある。
何より、がんばって刺繍しても、個人情報なので載せられないというのが切ない。手間暇かけて作ったのに無味という、こんにゃくのような切なさがある。
ざわつく窓口
問題は、これが本当にハガキとして送れるかだ。
窓口で聞いてみたところ、局員さんが明らかに戸惑っていた。
紙のハガキのようにしっかり切手が貼りつかないので、途中で剥がれて届かなくなる恐れがあるらしい。
「少々お待ちくださいね」
と言って奥に去って行く局員さん。
ざわつく郵便局内。やはりダメなのだろうか。
しばらくして話がまとまったらしく、別の方がやってきた。
「証紙を貼って、それを透明な袋に包んで送るのはいかがでしょうか? 証紙だと消印を押さなくてもいいので、袋に包んでいても大丈夫ですよ」
証紙というのは、重さを専用の機械で測り、窓口でお金を払えば貼ってもらえる切手のようなシールのことである。
証紙!!確かに袋に入れればシールもはがれないし、しかも汚れないところもいい!!ぜひお願いしたい!!
無事届く
そして3日後、ぬいぐるみハガキが無事届いたとの連絡が!!
先に発見した友人が、気を利かせて袋から出し、ポストに戻しておいてくれたらしい!
「あ!うずらや!」と言いながらハガキ読むりんたろう。
「またあそぼうねって、東京で?それとも滋賀かな?」と言っている。具体的に遊ぶ場所を考えてくれているようだ。
ぬいぐるみのハガキも、無事郵送できるということが分かった。
郵便屋さんがどういう気持ちで運んだのか、すごく気になるところである。
でも、りんたろうが喜んでくれたようなのでよかった。次は年賀状のぬいぐるみを送ってみようと思う。