特集 2026年4月16日

被写体だけぼかす「逆ポートレートモード」

背景だけぼかすポートレートモードの逆を作りました。

スマホのカメラはすごい。
特にポートレートモードは背景をぼかすことで、まるで一眼レフのような写真を撮ることができる。

進化のスピードがものすごいが、いっそのこと全然違う方向に進化してみたい。
逆に被写体をぼかすのはどうだろうか。

逆ポートレートモードだ。

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

前の記事:残り1枚になったら自動でUNOを宣言する装置で最強UNOプレイヤーになりたい

> 個人サイト >むだな ものを つくる >ライターwiki

ポートレートモードの逆をいく

ポートレートモードで撮影するとなんだかいい感じの写真になる。

001.jpg
これが普通。
002.jpg
これがポートレートモード。

一眼レフであればレンズが背景をぼかしてくれるが、スマホではソフトウェアの力でそれを実現している。
写真を被写体と背景で分け、背景だけをぼかしているのだ。

ということは、その逆で被写体だけぼかすプログラムを作れば逆ポートレートモードができるのではないか。

早速作ってみたのがこちらだ。

003.jpg
カメラを起動して写真を撮る。
004.jpg
処理中になって……。
005.jpg
出た!!!

被写体がぼやけた!

005.gif

急に自分がぼやけた写真が現れて笑ってしまう。

この写真によって得られるものがさっぱりわからないのも最高だ。何がしたいんだ。

006.jpg
撮影済みの画像を選択することもできる。りくろーおじさんのチーズケーキがぼやけている。

https://gyaku-portrait.stamefusa.workers.dev/
こちらのURLから試せるので遊んでみてほしい。
(撮影した画像はサーバーに送ったりせずスマホの中だけで処理されるので安心してね)

しかしこのプログラム、AIに指示して作らせたら30分で完成してしまった。
もっとこう……四苦八苦の過程があるものじゃないのか。スムーズにできてしまって物足りない。知らない道をさまよいながら作るものが見えてくるのが面白いのに、カーナビ付きのF1マシンでぶっ飛ばしてゴールしてしまった。

AIの力によってなんでもパッと実現できる世の中になっているのだろうが、ここではより試行錯誤のある実現方法を模索したい。

結論から言うね。
それ、**工作の本質**を突いています。

いったん広告です

別のやり方を考える

ソフトウェアで実現するのはすぐにできてしまった。
ハードウェアで頑張るのはどうか?

自撮りするとき、人型のすりガラスのような板をスマホと自分の間に置いたらぼやけるように見えないだろうか。

030.jpg
手書きで恐縮だがこういうイメージである。
007.jpg
まずは人型の板を作るために自撮りして、
008.jpg
適切なサイズを模索するために自分を大量生産。
009.jpg
自分と重なる位置を探す。

こうしてちょうどいい大きさの自分の型紙ができたら、なんとなくぼやけそうな素材の板を集めてみる。

010.jpg
塩化ビニル樹脂やPET樹脂辺りがいいかなぁ、というチョイス。

見当がつかないので試してみよう。

011.jpg
薄めの塩化ビニル樹脂だと、透明すぎてぼやけた感じがしない。あと反射が気になる。
012.jpg
ポリエチレン製の入れ物のフタは分厚すぎ・白すぎで顔が見えず。
013.jpg
PET樹脂の板は透明だけど、セロハンテープを貼ったらいい感じになるのでは?と思ってやってみた。それっぽくはあるが、ムラが気になっちゃうね。

いろいろと試してみたところ、「ベースの板は透明がいい」「反射しない方がいい」といった知見が集まった。
他では使えなさそうな知見が集まるのがたまらないですね。

⏩ たどり着いたベストソリューション

▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ