ピーマンコーヒー、ピーマンオレ
合いそうな飲み物を5種類やってみた。
まずはコーヒーとカフェオレを飲んでみよう。上海にあるのはピーマンラテだが、家でエスプレッソを作れないので今回はピーマンオレ。
ピーマンの中は、下にいくほど複雑に入り組んでいる。飲み物と触れる面積が大きいな。
野菜や果物で、外側はきれいなのに切ってみたら中が腐っていることあるよな。そんなことを思い出した。あまり食欲をそそる見た目ではない。
「苦味が2種類ある!」と思った。数直線だったコーヒーにもう1つ軸が生まれて平面になった。こんなにピーマンの風味が分かるんだ。
おもしろい。全然悪くない。むしろ好きかも。好きだ。おいしい。
コップとしてのピーマンも全然悪くない。ツヤツヤしていてきれいだし、口当たりも程よい厚さがあって飲みやすい。熱い飲み物を入れても問題なく持てる。
こっちの方がさらに好きだ。カフェオレがまろやかなので、ピーマンの苦味が強調される。お互いうまく引き立て合えているんじゃないか。
この後、いつものマグカップでコーヒーやカフェオレを飲んだらちょっと物足りなく感じた。ピーマンの苦味と風味、とても良いスパイスになっていたのだ。
ただ、1つだけネガティブな感想として、口を付けたあたりの後味がずっとピーマンになる。コーヒーはサッといなくなるのにピーマンだけがずっといる。厄介なOBのようだ。好みが分かれるポイントかもしれない。
ピーマンコーラ
キュウリやしそなど、たまに変わったフレーバーのコーラが発売されることがある。この裾野の広さを考えると、ピーマンなんて簡単に受け入れてくれそうだ。
口に付けた瞬間ピーマンの香りがして、その後にコーラの味、そしてまたピーマンの後味がした。
おいしい。フレーバーというほどじゃないが、ピーマンの香りがずっとある。コーヒーの時ほどの苦味は感じなかった。
この後、また普通にコーラを飲んでみたのだが、刺激の強さにびっくりした。こんなにトゲトゲした味だったのか。ピーマンが刺激を和らげていたのだ。
水にただ醤油を入れて沸かしたお湯は鋭くしょっぱいが、野菜を煮込んだお湯に醤油を入れた汁はまろやかでおいしい。例えるならそういうことなんだろうか。
苦味の印象が強いピーマンだが、そういう優しい面もあるのだ。