万博といえば太陽の塔、太陽の塔といえばゴマすり器
最近万博がなにかと話題だが、わたしが万博と聞いて思い浮かべるのはミャクミャクでも大屋根リングでもなく太陽の塔である。
太陽の塔といえば、1970年に大阪で開催された万博のテーマ館の一部として建造された、岡本太郎制作の芸術作品。当時はまだ生まれていなかったので万博に足を運んだわけではないが、太陽の塔=万博のイメージが定着している。
そして、わたしが太陽の塔からいつも連想するのがゴマすり器だ。
いきなりなにを言っているんだと思われそうだが、まずはこれを見てほしい。
これ見るといつも太陽の塔を思い出すんですが、誰かわかってもらえません? pic.twitter.com/T4MUgjbsdY
— 鈴木さくら (@sakupon119) February 28, 2019
もう6年も前になるが、近所のそば屋で見つけたゴマすり器がどうしても太陽の塔に見えてしまい、ふと投稿したポストだ。 上部の丸いパーツ、背中の絶妙な曲がり具合、これはどこからどう見ても太陽の塔…!共感してくれる人も多く、わたしだけじゃなかったと安堵した記憶がある。 ここまで太陽の塔にそっくりなら、いっそのことゴマすり器を太陽の塔にしてしまいたい。 再び大阪で万博が開催されているこのタイミングで、ゴマすり器を太陽の塔にしよう。
そば屋と同じゴマすり器を買う
まずは太陽の塔の核となるゴマすり器を手に入れたい。
100円均一をハシゴしたが、そば屋で見つけたゴマすり器のような理想のかたちのゴマすり器には出会えなかった。
ゴマすり器を太陽の塔にするには、あのかたち、あの角度でなければならない。妥協が許されない仕入れである。
Xにポストした画像を検索にかけたところ、『スリッキー』という名前の商品であることが判明。ホームセンターなど実店舗では見当たらなかったので、ネットで300円弱で購入した。
ゴマすり器に加え、紙粘土や絵の具などの材料も用意した。
必要なものは手元に揃った。早速製作に取り掛かろう。
ゴマすり器の顔が黄金の顔へ
まずは太陽の塔の上部にある『黄金の顔』と呼ばれる部分を製作していく。
本来黄金の顔の中央には黒いアンテナのようなものが付いているが、 それを付けるとゴマがすれなくなってしまうので、持ち手の部分をカッティングシートで黒く覆いアンテナの代わりとした。
そして同じくカッティングシートで目を入れる。
なんかヒヨコみたいになっちゃったけど、これで黄金の顔はできあがり!
いずれ太陽のとして我が家に定着してからも、スリッキーNの文字がゴマすり器であることを思い出させてくれるだろう。
太陽の顔を紙粘土でペタペタ
次に、太陽の塔といえばこの顔を思い浮かべる人が多いであろう『太陽の顔』の部分を製作していく。
ちなみに太陽の塔は、先ほど製作した未来を象徴する『黄金の顔』と、現在を象徴する正面の『太陽の顔』、過去を象徴する背面の『黒い太陽』の3つの顔を持っているそうだ。
背面がどうなっているか今まで考えたことがなかったが、今回の製作を機に調べてみると、太陽の顔の裏側にあたる背面にがっつり黒い太陽が描かれていた。
ということで紙粘土と絵の具を使って、太陽の顔と黒い太陽の2つを作っていこう。
この背中の曲がり具合のおかげでゴマすり器が太陽の塔に見えたわけだが、紙粘土でコーティングしていくにはなかなか難しい角度だった。
継ぎ足し継ぎ足しで、なんとか全面を覆う。
予想以上にいい感じのフォルムになった。
この勢いで、メインパーツである太陽の顔も作る。
唇がたまごっちに出てくるくちぱっちみたいだけど、太陽の顔に見える!怒っているような、勇ましいようなあのなんともいえない表情を作るのは難易度がとても高かった。
紙粘土が乾き始めてヘラが入りにくくなるギリギリの時間まで粘って作り上げた力作。全体の完成が楽しみになってきた。
立体物の造形はあまり得意ではないが、我ながらがんばった。合格点をあげたい。

