ごまの種類
スーパーに行ったとき、ごまの種類の多さに驚いた。すりごま、いりごま、つきごま……?
ごまの「白」「金」の違いもよく分からない。日常でなんとなくごまを摂取していたが、こんなに種類があったのだ。私が普段食べているのは、一体何ごまなのだろうか。
今まで「ごま」について考えたことがなかった。もう少し解像度を上げて、ごまと向き合ってみたい。
スーパーで売っている、いろんな種類のごまを食べ比べよう。
「金」「白」の違い
とりあえず全部お皿に出してみた。
「金すりごま」「白すりごま」「金つきごま」「白つきごま」が全て一緒に見える。見た目的な差は一切ないな……、と思っていたが、だんだんと目が慣れてくると、若干「金ごま」の方が色が濃いことに気づいた。
暗闇で最初は見えなくても、だんだんと目が慣れて見えるようになるように、ごまもずっと見ていると目が順応してきた。
色の違いは分かったが、味の方は違うのだろうか。
白ごまの方は慣れ親しんだ味という感じがしたが、金ごまは少し苦味を感じた。でもすごく香ばしい。
ごまに対して苦いと思ったことがなかったので、新鮮だった。真剣に向き合うと、ごまのいろんな面が見えてくるのだな。
つきごまって何??
人生で初めて見たのがこの「つきごま」。
パッケージを見ると、杵つき製法のすりごまらしい。杵って、あの餅とかつくやつ……?
杵でついているから、すり鉢でするより粒感が残るのだ。食べてみると、「いりごま」と「すりごま」のちょうど間という感じだった。ごまの粒々した感じと、舌に馴染むようなすりごまの良さも両方感じられて、単体で食べるのは1番美味しい。
「いりごま」と「すりごま」のいいとこ取りをしたハイブリッドごまである。つきごまに関しては置いていないお店も多いが、もっと流通してもいいと思う。
そして黒ごま
白ごまよりも、黒ごまの方がパリッとしている。食感を楽しみたいときは黒ごまの方が良いのだろう。ご飯の上にかけるごま塩が大体黒ごまなのも理解できる。黒ごま独特のコクも美味しい。
全種類胡麻和え
ごま単体と向き合うことで、かなり理解が深まってきた。
でも、ごまというのはそのまま食べるものではなく、料理に混ぜるものである。せっかくなので、全種類で、小松菜の胡麻和えを作ってみた。
胡麻和えといえばすりごまのイメージだが、全部平等に味わいたいので、いりごまも作ってみた。 ちなみに小松菜は3袋使用している。
胡麻和えにした途端、さっきまで上がっていたごま解像度が一気に下がるのを感じた。ごまを食べすぎて、味のゲシュタルト崩壊が起きているのだろうか。
いりごまの馴染んでなさ、黒ごまの香ばしさは分かる。つきごまの粒感も美味しい。
ただ、「金」と「白」の違いは全く分からない。プロであれば、それぞれ明確に違うのだろうが、ごま素人の私にはこの状態で「金」と「白」の違いにコメントするのは不可能であった。ごま敗北宣言である。
子どもの頃、親が「とっとこハム太郎」のキャラクターが全部一緒に 見えると言っていたが、こういう気持ちだったのかな……、と思った。
一応調べてみると、白ごまは甘味が強く、油の含有量が多いとのこと。金ごまは強い香りが特徴らしい。たくさん胡麻和えを並べたせいもあり、香りの違いはよく分からなかったが、ダイレクトに金ごまの袋をかぐと、白ごまとは全然違う香ばしい匂いがした。
違う商品として売られているということは、それぞれに需要があり適材適所があるということだ。ごま敗北宣言をした私だが、まだ大量にごまが残っている。少しずついろんな料理で試して、セサミンを摂取しつつ、ごま解像度を上げていこうと思った。
つきごまの白です
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